マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

無力感や徒労感を抱きしめる

 どんなに頑張ってみても、あらゆる工夫を凝らしてみても、報われない時というのは――
 人の世の中、確実に、あります。

 そういう時は――
 自分の領分をしっかりと守って、いま自分が成すべきと思えることをただ黙々とこなしつつ――
 黙って耐えて忍んでいくのがよいでしょう。

 あたかも――
 大きな木の幹に寄り添い、うずくまって、嵐が過ぎるのを待つように――

 ……

 ……

 そんな無力感ないし徒労感を抱きしめる覚悟は――

 決して生きやすくはない人の世の中で、したたかに生き抜いていく上では――
 なかなかに有効であろうと思います。

 ……

 ……

 そういう覚悟が――
 僕は嫌いではありません。

 人は――
 ときに積極的に――
 無力感や徒労感を抱きしめておくほうが、よいのです。