2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧
毎年、この時期になると、受験生を気遣う言葉が、ぽつりぽつりと聞かれます。 主に大人たちから子供たちに向けて発せられています。 例えば、 ――睡眠時間を削って勉強するのは大変だよね。 とか、 ――TVをみるのも我慢しなきゃいけないのは苦しいね。 とかい…
医学・生物学系の学術論文を読んでいて、いつも感じることなのですが―― 例えば、 ―― A は B である。その理由として、……が挙げられる。 という記述を目にしたときに――「……」のところに、幾つも理由が当てはめられていると、どういうわけか説得力が薄れるので…
問題を話し合いで解決するには、相応の手間や時間が必要です。 話し合いを省略し、実力行使で一気に問題の解決を図るほうが、かえって手間や時間を節約できることがあります。 あるいは―― その手間や時間を惜しんでしまって、かえって新たな問題を生み出すこ…
同じ本を繰り返し読むということは―― とってもいいものですね。 最近、ちょっとわけがあって、10年ほど前に読んだ科学書を丁寧に読み返しているところです。 この1ヶ月で3度くらい読み返しました。 読み返してみて気付いたのですが―― 20代の頃は、同じ本を読…
人の心を意識と無意識とにわけて理解するのは、けっこう合理的だと思っています。 と、いいますのは―― 意識というものが、あまり合理的ではないからです(笑 人が意識的に感じたり考えたりすることは―― 通常は、そんなに緻密でも論理的でもありません。 むし…
中国人女性にとって、日本人男性は恋愛の対象にならないのだそうですよ。 ――日本人男性は、体格が貧相で、どことなく病的で、態度が卑屈にすぎるから―― だそうです。(へえ~) と思いましたね。 とくに、「態度が卑屈にすぎる」というあたりは、(へ?) と…
古代中国の兵法書『孫子』には、 ――彼を知り己を知らば、百戦して危うからず。 との一節があるそうです。 有名な一節ですね。 この「危うからず」を、 ――負けることはない。 と解釈する人が少なくないようですが―― 僕は、そうは解釈しないほうがよいと考えて…
今日の仙台は凍えんばかりに寒かったのですが―― まだ今は2月ですので―― 凍えるくらいがちょうどいいのです。 ちょうど15年前の今頃に、僕は生まれて初めて仙台の冬を体感したのですが―― 30分ほど市街を歩いて、 ――う~む、さすがに仙台だ。 と唸ったものです…
大学という施設ほど、人によって捉え方の異なるものはないかもしれません。 ある人にとっては、大学は生きる糧を得るために学ぶところです。 大学で学んだことを活かすこと――あるいは大学で学んだことを認められること――で、社会において、生きる糧を得やす…
夕方、仙台地方のラジオを聴いていたら―― とてもイヤなニュースが流れました。 ――明日は雪の出勤になるでしょう。 というのです。(え~~!) と思って、ネットのニュースで確認をすると、 ――明日は目が覚めたら雪景色でしょう。 と――(マジかよ~~) です…
昨日の中川昭一財務・金融担当大臣の辞任劇が永田町の政局に火をつけたかもしれません。 報道機関が伝えるところによれば―― 自民党の中堅・若手議員が麻生太郎総理大臣の退陣を公然と要求し始めたそうです。 政治を有権者の立場でみるときに―― キーワードが…
今朝、タクシーに乗って、しばらくした頃に―― 中年男性の運転手さんが、ふと、「なんとかなりませんかね」 と、おっしゃったのです。「『なんとか』って、何がですか?」 と、お訊ねすると、「ん~」 と言い淀んでおられる――「景気ですか?」 と水を向けると…
冬の寒空が春めいてくると―― 人は、どうも落ち着きをなくすようですね。 平安期の人々は、春になって桜が咲き始めると、実にソワソワと落ち着きをなくしたそうですが―― それは、 ――早く桜を観賞したい。 という思いからだけではなかったように思います。 春…
「BMI」という言葉があります。 通常は英語の「body mass index」の略であり、体格の指標のことです。 が―― 最近は、やはり英語の「brain machine interface」の意味で用いられることがあります。 訳せば、 ――脳と機械との境界 となるでしょうか。 よって、…
人は、物事を、常に自分の価値観で判断するのがよいでしょう。 他人の価値観で判断をすることは、多少はできるにしても、かなり不完全な判断になることでしょう。 だから―― どんな場合であっても―― 自分で判断をする場合には、自分の価値観を信じるしかなく―…
昨日は久しぶりに大学の図書館に行って来ました。 学術論文を閲覧するためです。 大学の図書館というところは、いわゆる蔵書の類いがほとんどなく、論文集の類いが本棚を埋め尽くしているのですね。 とくに理系の学部に備えられた分館などでは、そうなのです…
唄というものは―― たとえ、どんなに巧く歌われても―― 歌う声が平凡では、いけません。 たとえ、どんなに歌詞が非凡であっても―― たとえ、どんなに旋律が非凡であっても―― たとえ、どんなに歌唱が非凡であっても―― 歌声が平凡ならば―― それらの良さは、ささっ…
若い夫婦について―― 夫が妻に不満を抱く理由の上位に、 ――部屋を片づけない。 というのがあるそうですが―― この「若い夫婦」って―― いったい、どれくらい若い夫婦のことなんでしょうね。 もし、夫婦に子供がいて―― その子供がヤンチャの限りを尽くす年頃だと…
人間の一生は―― 二十歳前後の数年間で何を一生懸命にやっていたかによって―― 大きく左右されるように思います。 その頃に真剣にやっていたことは―― たぶん、三十代や四十代になっても―― 真剣にやっていると思うのです。 逆に―― それを真剣にやっていない人――…
――生物と無生物との違いは? や、 ――生命と非生命との違いは? といった問いかけは―― 生物学や生命科学の最も根源的な動機だろうと思います。 その答えを求めるならば―― 生物や生命が現れる以前の世界を探求するのが近道でしょう。 が―― そのような世界は何…
昨日の『道草日記』で、 ――科学の質問は、しばしばピントがズレる。それは、質問者の知識や理解の不足によるものだ。 と述べました。 この場合の「知識や理解の不足」が何を指すのかといいますと―― たいていは、科学という営み自体に関する知識や理解の不足…
科学に関する質問というのは―― 多くの場合、ピントがズレています。 そのズレは、質問者の科学に関する知識や理解が不足していることによるものです。 仕方がないといえば、仕方がないものです。 よって―― 科学に関する質問に答えることの真の意味は―― 多く…
何事もそうだろうと思いますが―― ――本当にわかった! と実感できるときというのは―― 自分が理解したことを人に教えたくなるほど深く理解し始めたときです。 つまり、教えたくなるということは―― 十分に深く理解している、ということです。 このことを逆手に…
よく、 ――素人 という言葉が使われますね。 たいていは侮蔑や自戒の意味を込めて使われます。 否定的な意味合いで使われることがほとんどです。 が、素人であることが、必ずしも否定されるべきではありません。 素人だからこそ、見抜ける本質というものもあ…
お年寄りの女医さんが、やはりお年寄りの女性を診察したそうです。 その女性は、みるからにヨボヨボで、髪は真っ白、身だしなみも乱れており―― 娘さんの手を借りて、どうにか診察室に入ってくるような状態でした。 が、その女性―― 女医さんよりも歳若かった…
解決策のわからない問題について、その解決策を考えているときには―― その問題は、とてつもなく大きくて複雑で、ひどく厄介な問題のように感じられるのですが―― いったん解決策の目処がついてしまうと―― その問題は、呆れるほど小さくて単純で、他愛のない問…
英語の、 ――engineering と、 ――technology との違いが、わからないと思ったので―― ネイティブ・スピーカーに訊いてみたのですね。 どちらも、「科学的ないし工業的技術」という意味合いだと思ったのですが―― 違う言葉が当てられている以上、指し示される意…
僕は仙台に住んでいるのですが―― * ――今年は雪がないね~。 などと話をしていたら―― ドカンと大雪が降りました。 昨日のことです。 20センチくらいは積もったんじゃないですかね。 しかも、雨から変わったボタ雪だったものですから、始末に負えません。 道…