マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2014-01-01から1年間の記事一覧

色のない年が続くようになった

きょうで2014年が終わるわけですが―― 最近―― 色のない年が続くようになりました。 といっても―― あくまで、“僕にとっては色がない”という意味です。 “色がない”とは、 ――これといった特徴を指摘できない、何も印象が残らない くらいの意味です。 以前は、 ――…

「安全・安心」は意味不明で奇妙奇天烈だけど

――「安全」と「安心」とは違う。 と、よくいいますね。 たしかに、違います。 「安全」とは―― 主に、何かサービスを提供する側によって、 ――これは安全です。なぜなら○○が△△であるからです。 と、ある程度、客観的な資料の添付などによって担保される評価で…

隔世の感は20年の経過であっても十分に味わえる

例えば、1950年代以前生まれの人たちにとっては“当たり前”であることを―― 1970年代以後生まれの人たちが“発見”し、“新事実”と認識し、それを書籍に著して名声を得る―― ということが―― ときどき起こるのだそうです。 年配の人が記していると思われるブログで―…

日本では「推定無罪の原則」が受容されがたい

日本では、 ――推定無罪の原則 が受容されがたい、といわれています。 昨今も―― サッカー日本代表チームのアギーレ監督が、3年ほど前のスペインの試合で八百長に加担したとして、スペインの捜査当局から告発をされている件で―― アギーレ監督は、捜査当局に告…

偶数の年が好き

もうすぐ平成26年・2014年が終わりますね。 来年は平成27年・2015年です。 * なぜなのか―― 自分でも、サッパリわからないのですが……。 僕は―― 偶数の年が好きでして―― 奇数の年は、どうも好きではないのです。 とくに年号が平成になってからは、西暦と年号…

人は「むかし取った杵柄」に縋りがち

技術を維持するということは―― どんな技術でもそうであろうと思いますが―― その技術を、 ――使い続けていく ということです。 使い続けていない技術は、すでに失われているとみて、間違いはありません―― 仮に、その技術を、かつては使い続けていて、紛れもな…

ネガティブに生きていくほうがよいこともある

――嬉しい。 ――楽しい。 ――ありがたい。 といった正の感情ではなく、 ――苦しい。 ――悲しい。 ――腹立たしい。 といった負の感情を共有できる人どうしのほうが、相性は良い―― という考え方があります。 なぜならば―― 人は、正の感情を共有できない落胆よりも、…

「感性は性欲に比例する」

――感性は性欲に比例する。 とは―― コピーライターの糸井重里さんが、先月、朝のトーク番組に出演されて、おっしゃったことです。 即座に納得―― (たしかに~!) と思いました。 同時に、 (すごい!) とも思いました。 朝のトーク番組で「感性は性欲に……」…

きのうは冬至でしたね。 1年で最も夜が長くなる日です。 僕にとっては―― 何となく元気が出なくなる日でもあります。 昔は―― そんなことはありませんでした、 むしろ元気いっぱいになっていました。 * 僕は、子どもの頃は―― 夜が大好きでした。 日が暮れて…

「語意」という名の“思い込み”で厚く覆われている

―― Black Friday (ブラック・フライデー) という言葉を初めて知りました。 アメリカでクリスマス商戦が始まる日のことで―― 毎年11月の第4木曜日の感謝祭の翌日の金曜日を指します。 1961年にフィラデルフィアで始まり―― 1970年代半ばにアメリカ全土で定着…

リアリティのある虚構

――リアリティのある虚構 などといいますが―― その真意には十分に注意しておく必要があると、僕は考えています。 虚構をいくら解きほぐし、見きわめたところで―― そこには一切の現実を見出せません。 虚構の世界の中を――例えば、小説や映画やゲームなどの物語…

“垣根”を越えるのは大変だけど

人の営みには、 ――行為 と、 ――表現 との少なくとも2種類がある、と―― 僕は考えています。 例えば―― 政治や商売は行為で―― 言論や報道は表現です。 発明や開発は行為で―― 学問や芸術は表現です。 この行為と表現との“垣根”を越えるか越えないかで―― 議論の…

「人は論理的に考えても間違える」で何を間違えるのか

――人は論理的に考えても間違える。 という見解がありまして―― だから、 ――論理的に考える必要はない。 と主張する向きもあるのですが―― それは強弁でしょう。 論理的思考には始点と経路と終点とがありまして―― 始点とは、論理的思考の前提となる仮定や認定で…

「創造には時間が必要だ」

創造には時間が必要ですが―― 時間には創造は必要ありません。 何か新しい物や事を作ろうと思った時には―― それに見合うだけの十分な時間をかけなくてはなりませんが―― 十分に時間をかけたからといって―― 何か新しい物や事を作れるわけではないのですね。 創…

クリスマスセーター

欧米で、クリスマスの時期に、いわゆる、 ――クリスマスセーター を着ることが流行するようになってから―― すでに何年も経つようですが―― なんで、こんなことが流行しているのでしょうね(笑 不思議です。 「クリスマスセーター」というのは、カラフルでエキ…

「税」には「ちから」という意味も

今年の漢字は、 ――税 だそうですね。 日本漢字能力検定協会が毎年、発表している“今年の漢字”です。 (なんか、ずいぶん具体的かつ現実的な漢字だな~) と思っていたら―― 「税」には「ちから」という意味もあるのだそうです。 ただし、「ちから」とは―― 税…

多数派の意見に反対する時の極意

極端な意見や過激な考え方というのは―― それをただの見世物として提示するぶんには一向に構わなくて―― むしろ面白いもの、興味深いものなのですが―― 現実に何か決め事を行う際には―― そうした意見や考え方を参考とすることに、ふつうは強い違和感を覚えます…

夜汽車

小学生の頃、夜汽車の絵を描いたことがあります。 図工の時間に、 ――好きな物を想像して描こう。 という課題が出され―― 僕は、なぜか夜汽車を描きました。 山あいの鉄橋を渡る夜汽車の絵です。 ……なんて話をしたくなったのは―― いま東北新幹線に乗っていて――…

数学を数学たらしめる要素

世の中の“数学嫌い”を減らそうというのか―― ときどき、 ――数学は物事を論理的に考える学問であり、例えば、sin や cos は数学ではない。 といった意見を見聞きしますが―― (そんなこと、ないだろ) と思います。 なるほど―― たしかに、数学は物事を論理的に…

人は、誰かのことをいくらでも矮小化できるし、いくらでも誇大化できる

人は、誰かのことをいくらでも矮小化できるし、いくらでも誇大化できるのですね―― その「誰か」の実際の能力や人柄のほどは別にして―― その気になりさえすれば―― 人は、誰かのことを安易に、 ――バカじゃないか。 と嘲弄できたり、 ――素晴らしい人だ。 と絶賛…

大人向けの教科書

教科書には子供向けと大人向けとがある、といったら―― びっくりする方もいらっしゃるでしょうか。 もちろん―― いわゆる学校の教科書――小学校や中学校、高等学校で使う教科書――は、子供向けです。 そうではなくて―― 例えば、専門性のある技術職の人が、ある学…

本を手放す技術

――本を手放す技術 というものが―― 間違いなくあると思っています。 この場合の「手放す」とは―― 例えば、古書店に売るとか、友人にあげるとか、ゴミとして捨てる、といったことの全てを含みます。 手放すことの何が難しいのかといえば―― 第一には、その本が…

物事をウマく回すには

物事がウマくいっているときは―― 無欲になって、何もイジらないほうがよい―― 物事がウマくいっていないときは―― 貪欲になって、いろいろイジってみたほうがよい―― そういう話をきいたことがあります。 ポイントは、 ウマくいっているとき → 無欲 ウマくいっ…

3年前の記憶と5年前の記憶とが交錯した

3年前の記憶と5年前の記憶とが交錯した―― というようなことがありまして―― 「交錯した」とは―― 5年前の記憶が3年前の記憶よりも、新しいと感じられてしまったとか―― 3年前の記憶が5年前の記憶よりも、古く感じられてしまった―― といったことです。 僕…

教育制度を「日本」という国名でくくれてしまう

海外の人と教育制度の話をしていると―― 日本の教育制度が、 ――いかに等質か。 ということを実感させられます。 「等質」というのは、地域によって違いがない、公立学校や私立学校で違いがない――ほどの意味です。 海外に目を向けると―― とくにアメリカやイギ…

知恵とは意志である

自分が知らない物や事は―― 自分にとっての存在しない物や発生しない事であったりするので―― 人は―― できる限り、 ――自分の知らない物や事 を減らすように努めなければなりません。 それが、 ――学ぶ という営みですが―― もとより―― 人は全知全能ではありませ…

地球の外から地球を写した画像をみるのが

地球の外から地球を写した画像をみるのが―― 好きです。 (綺麗だな~) と心から思えます。 けれども―― それと同時に―― 何となく後ろめたい気分にもなってくるのですね。 その理由をご説明すると―― ほとんどの人は笑い出すのですが―― まあ―― とりあえず、ご…

自分の命は、自分の生活習慣そのものである

少し思うところがあって―― 試みに生活習慣を変えてみたら―― ずいぶんと体調が変わりました。 体調が良くなったのか悪くなったのかは、ともかく――(苦笑 大いに変わったことだけは、確かです。 生活習慣の主な変更点は―― それまで朝に入っていたお風呂を、夜…

その人を主人公に小説を書きたくなるような

ネットの広告の写真をみていて―― そこに写っている人(モデルさん)の姿が目に入り、 (あ。この人、なんか気になる……) と思ってクリックすると―― クリック先では、その人の姿は一切なく、商品の物体の写真を延々とみせられる―― ということが、よくあります…

「英語を選ぶ」ということは、同時に

英語教育の低年齢化が進みそうですね。 昨今では、 ――小学校の低学年や中学年から英語を学ばせるべきだ。 との意見が勢いを持ち始めているのだとか―― それも、従来の「読み」「書き」に偏った英語教育ではなくて、「聞き」「話し」にも注力する英語教育なの…