マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2015-04-01から1ヶ月間の記事一覧

熱烈なラブレターを書こうと思ったら

自分のありったけの思いを込め―― 人の心を激しく揺さぶるような文章を書くのが―― 簡単でないように―― 自分の思いを適度に薄め―― 誰の心にも波風が立たないような文章を書くのも、また―― そんなに簡単ではありません。 どちらにも相応の文章技術が必要なので…

社会的存在としては全く違わないのに科学技術への適応性という観点からは全く違う

街中を歩いていたら―― 明治時代の写真を大写しにした看板広告が目に入りました。 その写真の中の人物をしげしげと見ていると―― その顔が、意外にも、現代の日本のあちこちで見かけるような顔だったので、 (明治でも平成でも、日本人は、そんなには変わって…

初めて聴いた唄声のはずなのに

初めて聴いた唄声のはずなのに―― (どこかで聴いた) とか、 (懐かしい) とか―― 既視感ならぬ“既聴感”を覚えたことが―― 今までに一度だけあります。 16~17歳の頃です。 で―― その同じ唄声を―― 先日、ネットで聴く機会がありまして―― 今度は、ごく当たり前…

ご当地キャラというのは

ちょっと事情がありまして―― きのう、とある“ご当地キャラ”を求めて、仙台の街をさまよったのですが―― ご当地キャラというのは―― 実に不思議なものらしく―― 一見、固有性や独創性が重要なようでいて―― その実、親近性や愛玩性が欠かせない……のだそうです。 …

本は丁寧に書いてほしい

やっぱり、 (本は丁寧に書いてほしいな~) と思います。 きょうも―― 数学の確率関係の書籍を読んでいて、 (もう少し、きちんと説明してくれよ……) と嘆息しました。 何が説明されているのか、最終的には明確にわかったものですから―― このままサラっと水…

「勇退」にも“責任”はある

――勇退 という言葉がありますね。 意味は、 ――後進に道を譲るために、重要な役職や地位を辞すること です。 一般に、それまでの自分の裁量や立場を自ら手放すには、それなりの覚悟や勇気が必要です。 よって、「勇退」は、文字通り、 ――勇んで退く くらいの…

書き手当人が気づかなかった“完全なる片思い”に、読み手のほうが先に気づく

書き手当人が気づいていないことを―― 読み手のほうが先に気づくということは―― ありうるのかということを―― 今、考えています。 例えば―― ある作詞家が、自分の恋愛体験を基に詞を書いたとして―― その詞を読んだ人が、 ――あ。この詞の「私」は、この詞の「あ…

「国際交流が面倒だ」と思ったら

国際交流の醍醐味は―― 外国のことを色々と知るところにあるというよりは―― 外国のことを色々と知ることによって、自国の未知の側面に新たに気づかされるところにあるといえましょう。 例えば―― 諸外国の国旗のデザインをみて、日の丸のデザインのシンプルさ…

「面白い!」なのか、「役に立つ!」なのか

まだ大学にいた頃に、 ――科学と科学技術とは違う。 といっては―― 周囲から怪訝な目で見られることが多々ありました。 科学と科学技術との違いは―― 実際に科学の営みや科学技術の開発に携わっていれば容易に実感できるのですが―― そのどちらにも携わっていな…

「マジか! やべえ。オレ、あした死ぬわ」

駅のホームで電車を待っていると―― 背後から―― 男子高校生たちの話し声が聞こえてきました。 「今にも降ってきそ~」 「あした、雨、降る?」 「降るって予報だったよ」 「マジか! やべえ。オレ、あした死ぬわ」 …… …… いや、死にはしないだろ、まだ若いん…

誰かを非難するということは、とりもなおさず

誰かを非難するときは―― 正しい知識や理解をもとに、非難しなければなりませんね。 そうでなければ、説得力が生じない―― 間違った知識や理解をもとに、いくら舌鋒鋭く非難を重ねても―― その非難の根幹に間違いがあることを見抜く人たちには、ただ聞き流され…

ピンチは、なぜチャンスなのか

――ピンチはチャンス! といって―― 苦境に陥っている人たちを励ます常套句ですが―― 実際には、 ――チャンスはピンチ! でもあります。 つまり、 ――大きな損害を被る可能性のある状況では、大きな利益を得る可能性もあり、大きな利益を得る可能性のある状況では…

今は人生の前半戦か後半戦か

今、自分は―― 人生の前半戦の終了間際なのか―― 人生の後半戦の開始早々なのか―― いったい、どちらなのかが―― ちょっと、わからないでおります。 もちろん―― 僕は今年で42歳になりますから―― 仮に人生を―― 80年と想定すれば、後半の開始早々ですし―― 90年と想…

感情の基盤は“理詰め”かも

ある薬物が―― 苦しみの感情や喜びの感情を抑える作用を示すらしいということを―― このほど、アメリカの心理学の研究者が、学術雑誌で発表したのだそうです。 その薬物は、 ――アセトアミノフェン といって―― 鎮痛薬の1つとして広く知られています。 鎮痛薬と…

「自己陶酔」は評判が悪いけれど

――自己諧謔 のできる人は―― 強いと思います。 「自己諧謔」とは、 ――自分を突き放し、自分のことを冗談(諧謔)にすること くらいの意味です。 この「自己諧謔」に対する言葉を求めるとしたら―― それは、 ――自己陶酔 でしょう。 この「自己陶酔」というのは…

「失敗」には2種類ある

いわゆる、 ――失敗 には、2種類あります。 1種類と思っていると―― 時に、途方にくれることになります。 例えば、 ――失敗を恐れるな! と叱られたり、 ――なに失敗してるんだ! と怒鳴られたり―― (いったい、どっちなんだよ……ハッキリしろよ) と悪態をつき…

信じるに値しない主張を鵜呑みにしないためには

一般に、 ――AはBだ。 のようにいわれて広く信じられていることのなかには―― 実際には、根拠に乏しく、信じるに値しない主張があります。 それを、「信じるに値しない主張だ」と、しっかり見抜ければよいのですが―― その都度そのように見抜くのは、なかなか…

ダメな会議が会社の業績を伸ばすことはありうるか

――ダメな会議が社員の能力を伸ばす。 という話を―― 聞いたことがありますけれど―― …… …… 本当なんでしょうかね(笑 …… …… (ダメな会議に出席していたら、「こんな会社にいたってダメだ!」と気づいて、その会議を反面教師的にとらえて自己研鑚に励むように…

ごめんよ、アンパンさん……

おとといの『道草日記』で、 ――世の中に「アンパン」というものがあるから、いけないんだ。 みたいなことを書きましたが―― もちろん―― これは、ある種のシャレのつもりでして―― 僕は、アンパンのことが嫌いではありませんし―― むしろ、アンパンを冷たい牛乳…

「宵越しの銭は持たねぇや!」だと貯蓄は無理だけど

昨今、 ――おカネを上手に貯めるには? といった主旨のハウツー本を―― よくみかけます。 そうした本を読んでいると―― 時代劇や落語などで、登場人物が、 ――ってやんでぇ! こちとら江戸っ子だぁ! 宵越しの銭は持たねぇや! と啖呵を切るシーンが―― 何だか虚…

世の中に「アンパン」というものが存在するから

――恋とは、特定の異性(時に同性)を強く愛することである。 といった説明を―― ときどき目にすることがあります。 「恋」と「愛」とが混同されている説明の典型です。 これと似たような説明に、 ――恋とは、特定の異性(時に同性)に強い愛情を抱くことである…

ジェネラリストはスペシャリストでもある

卓越したジェネラリスト(generalist)は―― たいていはスペシャリスト(specialist)でもあると思うのですが―― 一般には―― そうはみなされていないようですね。 一般には、 ――「ジェネラリスト」は「スペシャリスト」の対義語である。 とみなされています。 …

それは高級な賛辞と思って間違いない

いつからか、 ――目力(めぢから) という言葉を―― よく耳にするようになりました。 意味は、 ――目から感じられる人の意志や気持ちの強さ といったところでしょうか。 最近になって多用されるようになったそうで―― 以前は、単に「視力」の意味で用いられるこ…

「?」が添えられなくなっているような

近年のネット・ニュースの見出しをみていて思うのですが―― 10年くらい前だったら確実に「?」が添えられていたであろう見出しに、「?」が添えられなくなっているような気がします。 記者の憶測や冗談が引用されているだけの見出しなのに―― そのまま普通の見…

「好事魔多し」

――好事魔多し という言葉がありますね。 うるさく書けば、 ――好事、魔、多し です。 意味は、 ――好ましいことには邪魔が入りやすい。 といった感じでしょうか。。 が、 (ちょっと違うな~) と―― 僕は思っています。 この「好ましいこと」というのは―― あく…

きのう夜空を見あげていて

最近、嫌なニュースが続いたので―― テレビも新聞も、熱心には見ていなかったのですね。 そうしたら―― きのう夜空を見あげていて、 (うわ~、お月さまのところだけ厚く雲がかかってる~。不思議~) などと思ってしまいました。 きのうは皆既月食だったんで…

「理」は自我から最も遠い

人の心の働きは、しばしば、 ――理と情 というように―― 何となく二元論的に対比されて―― そして―― 何となく、 ――「理」が強い人は能動的かつ積極的な言動を展開し、「情」が強い人は受動的かつ消極的な言動に終始する。 とかいうような印象がありますけれど――…

実際以上に賢い人間だと錯覚することのないように

――ネット検索をしていると、自分のことを実際以上に賢い人間だと錯覚をする。 という警句が―― アメリカの心理学者によって発せられているそうです。 その警句は、心理学の実験に基づき、発せられているそうですが―― その実験の要点を(又聞きで)説明すると―…

不思議な言葉

駅に停車中の電車に乗って出発を待っていて、 「発車まで、しばらくお待ち下さい」 とか、 「間もなく発車でございます」 といったアナウンスを聞く時には、いつも思い出すのですが―― (子どもの頃は“発車”を“発射”だと思ってたな~) ということです。 …… ……

腹が立ったときに笑うということ

腹が立ったときに―― 即座に笑える人は―― 強いですね。 そういう人は―― 自分の情に振り回されることがないのだと思います。 いわば―― 意で情を完全に制御できる人です。 が―― その笑いは、決して引きつってはいけません。 腹が立ったときに笑うのなら―― ごく…