マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

「失敗」には2種類ある

 いわゆる、
 
 ――失敗
 
 には、2種類あります。
 
 1種類と思っていると――
 時に、途方にくれることになります。
 
 例えば、
 
 ――失敗を恐れるな!
 
 と叱られたり、
 
 ――なに失敗してるんだ!
 
 と怒鳴られたり――
 
(いったい、どっちなんだよ……ハッキリしろよ)
 と悪態をつきたくもなりますね(笑 
 
 なぜ、「失敗を恐れるな!」といわれたり、「なに失敗してるんだ!」と怒鳴られたりするのか――
 
 それは、「失敗」が1種類ではないからです。
 
 「失敗」には2種類あります。
 
 取り返しのつく失敗と取り返しのつかない失敗との2種類です。
 
 「失敗を恐れるな!」の「失敗」は、取り返しのつく失敗です。
 「なに失敗してるんだ!」の「失敗」は、取り返しのつかない失敗です。
 
 よって――
 「失敗を恐れるな!」と「なに失敗してるんだ!」との狭間に苦しんでいる人は――
 まず、これら2種類の失敗を的確に分類できるようになることでしょう。
 
 取り返しのつく失敗とは――
 利益獲得型の仕事に取り組むときの失敗です。
 
 取り返しのつかない失敗とは――
 損害回避型の仕事に取り組むときの失敗です。
 
 利益獲得型と損害回避型との区別は、難しいようで易しく、易しいようで難しいのですが――
 一言でいえば、
 
 ――利益獲得型は山師、損害回避型は踏切番
 
 です。
 
 1回の利益で残り9回の損害を十分に補填できる仕事が利益獲得型――
 1回の損害で残り9回の利益を帳消しにしてしまう仕事が損害回避型です。
 
 このあたりの説明は、下記の書籍、
 
  『失敗が教えてくれること』竹内薫 著 徳永太 監修 総合法令出版 2014年
 
 に詳しく載っています。
 
 もし、皆さんのお身近で「失敗を恐れるな!」と「なに失敗してるんだ!」との狭間に苦しんでいる方がいらしたら――
 本書が有用な示唆をもたらすかもしれません。
 
 ちなみに――
 この書籍には、
 
 ――読みやすい。
 
 ――内容が、すっと頭に入ってくる。
 
 など――
 好意的な評価がある一方で、
 
 ――思い込みが激しい。
 
 ――ただの印象が述べ散らされているに過ぎない。
 
 など――
 厳しい評価も寄せられています。
 
 どちらの評価が妥当か――あるいは、どちらの評価も妥当なのか、妥当でないのかは――
 読者の皆様ひとり一人のご判断に委ねるべきと思っております。
 
 ちなみに――
 僕の評価は、
(どちらの評価も妥当……かな……?)
 なのですが――
 
 まあ――
 
 公平な評価はできません――
 監修の「徳永太」というのは、僕のことなので――
 
 実は、
 
  マル太 監修
 
 としたかったのですが――
 
(それは、ちょっと、ふざけてるだろう)
 と思い直しまして――
 自粛しました(ウソです