マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2014-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「思い込み」の理想形

――思い込み というのは―― 一般には、よくないことだとされていますが―― 実際には、思い込みがあったからこそ救われた、ということも多々あって―― 一概に「思い込み」をよくないことと決めつけることはできません。 だいたい―― あらゆることに懐疑的になって…

文章を何年も書き続けて初めてわかること

文章を何年も書き続けて初めてわかること―― というのが、少なくとも2つはあります。 1つは―― 無駄のない文章が、もっとも読まれやすいし、理解されやすい、ということ―― もう1つは―― 書き手が油断をすれば、文脈は容易に断絶されてしまう、ということ―― …

もしかしたら現実世界のどこかと繋がっているのではないかと錯覚させるような舞台で

物語のパターンの1つとして―― 物語の舞台を狭く限定的にして―― そこに多くの人物や出来事を配していく―― というものがあります。 そうすることで―― 物語は濃密となり、それだけ人々を惹きつける魅力を備えやすくなるのですが―― 反面―― そうした物語は、 ――…

人の体は急激な変化に弱い

人の体は急激な変化に弱いのですね。 例えば、急に寒くなったり急に暑くなったりすると、体調を崩しやすくなるのは―― 老若男女を問わず、誰にでもあてはまります。 おそらく―― それは、人だけではなくて―― すべての生物種にあてはまる性質であろうと思います…

季節に合わせるのが嫌になった?

毎年、毎年―― 夏や冬の気候に合わせて、着るものや飲むもの・食べるものを調節していくことが―― 近年―― 億劫になってきました。 20代くらいまでは―― そうした調節を多少なりとも楽しんでいたはずなのですが―― 今では、すっかり慣れてきてしまって―― ついには…

報酬が支払われなくてもプロフェッショナルは成り立ちうる

プロフェッショナルであるためには、 ――誰かに喜んで報酬を支払ってもらうこと が第一に必要であり―― その条件を満たさなかったらプロフェッショナルでないといってよいと思っておりますが―― では―― それを満たしていれば十分かといわれると―― そうでもない…

虚構に現実を意図的に紛れ込ませる俳優がいるとすれば

現実に紛れ込んだ虚構は目立ちますが―― 虚構に紛れ込んだ現実は―― もっと目立ちますね。 現実に紛れ込んだ虚構というのは―― 要するに、その場しのぎの誤魔化しや取り繕いのウソのことです。 これは、目立つ―― 見る人が見たら、すぐに直観で見抜きます。 ――あ…

調べ、感じ、考え、組み合わせる

きのうの『道草日記』で、 ――創造性とは、考え、感じ、調べることだ。 と述べましたが―― ――え? 調べることがなんで創造性? と思われた方も多かったと思います。 たしかに―― これは誤解を招きやすい表現で―― より厳密には、 ――調べ、感じ、考え、組み合わせ…

手っ取り早く創造的になろうと思うのなら

一見、 (なんでだろう?) と思う不思議なことも―― その理由を聞かされたら―― 不思議でも何でもなくなってしまうのですね。 例えば、 ――二千円札は、ほとんど普及していないが、沖縄では普及している。 と聞き、 (へえ~。なんで沖縄なんだろう? すごく不…

陳腐で平凡な歌詞であっても

たとえ陳腐で平凡な歌詞であったとしても―― それに―― 陳腐でない旋律が寄り添い―― 平凡でない唄声が息吹くなら―― すばらしい歌になりえます。 …… …… よく経験するのです。 ある歌をテレビなどのCMで耳にして、 (うわ~、いい!) と思って―― フルバージョ…

「何をいっているか」ではなく、「誰がいっているか」

よく嘆かれることとして、 ――日本では、「何をいっているか」ではなく、「誰がいっているか」が重視される。 というものがあります。 例えば―― 同じ警句であっても―― 権威のある年配の人がいえば、皆、耳をかそうとするが―― 権威のない若輩の人がいえば、誰…

曖昧さは曖昧に処理されているのではなくて

――曖昧さの重要性 を説く人たちがいます。 例えば―― 国家と国家との外交交渉では、曖昧が大事である、と―― 一切の曖昧さを残さずに、すべての交渉事で白黒をハッキリさせていけば―― その外交交渉は、いずれは破綻し、国交は断絶され、国家間戦争に発展する、…

40代の壁

――40代の壁 というのがあるそうです。 ちょっと気になりました。 僕は今年で41歳になったので……。 …… …… 「40代の壁」とは、何か―― 曰く、 ――人は、30代で一人前になり、「自分は一人前である」と気づき、自信を深め、“お山の大将”になる。ところが、40代に…

理にかなっているのに、愚かな計画

理にかなっているのに、愚かな計画―― あるいは、あきらかに愚かなことをやろうとしているのに、一見、理にかなっている計画―― というのが、あります。 ここでいう“理にかなっている”とは、どういうことか―― 十分に論理が駆使され、緻密に考えられている、と…

説明は、その説明を最も必要としているはずの人に、最も届きにくい

説明は、その説明を最も必要としているはずの人に、最も届きにくい―― という不条理があります。 例えば―― * 一般に―― 言葉をなりわいにしている人は、「は」と「が」との違いに、けっこう敏感です。 ――AはBだ。 と、 ――AがBだ。 とでは―― まったく違った…

ネットと新聞とでは

ネットのサイトをぼうっと眺めていると―― なぜか、感覚が愚鈍化し、思考が膠着化していきます。 新奇の物事への関心が薄れ―― 考えをまとめる気迫が弱まり、 (どうでもいいんじゃないの?) とか、 (なるように、なるんでしょう) とか―― …… …… なぜ、こう…

加齢や体調不良への不安をピンポイントで突いてくる広告は

ある健康食品の広告を読んでいて、 (う~む) と、思わず唸ってしまいました。 そこには、 ――あなたの体が加齢とともに調子を崩すのは、“原因物質”が体に溜まるからに他なりません。 と書いてある―― (ほう! 面白い! その“原因物質”って何なんだろう?) …

たとえ、どんどん時間が過ぎ去っていっても……

時間というものは―― 油断をしていると―― どんどん過ぎ去っていくのですよね。 ――まだ夜の7時半くらいかな……。 と思っていたら―― 実は、すでに夜の9時をまわっていた、とか……。 (うへ~。悲しい~) と思います。 なんとか時間が過ぎ去るのを遅くしたい………

フェアでない勝負が面白くないわけではない

きょうの『道草日記』は―― プロ野球のディープなお話です。 * 朝日新聞の西村欣也さんが、先週―― 紙面のご自身のコラムで、 ――今年のセ・リーグの優勝チームは巨人ではなく、阪神とすべきではないか。 と、ご見解を述べていらっしゃいました。 野球ファンの…

プロの気遣いというのは

きょう―― タクシーに乗っていたら―― どこからともなくオルゴールの音色が流れてきまして―― 最初は、 (運転手さんがラジオかCDを流し始めたのかな) と思って―― 黙って聴いていたのですが―― ラジオやCDにしては、いやにハッキリと聴こえるのですね。 そ…

襟を正して生きていくことが少しは簡単に

公的な場というのは、 ――この場では自分の常識が通用しない。 と思えるような場のことである、と―― 僕は考えております。 自分の常識が通用しないのですから―― 自分の言動には最新の注意を払いますよね。 それは、極度の緊張です。 例えば、 ――ちょっとでも…

上質な評論をしている人たちが実在していることは確か

――評論家 という職業は―― なぜか人気がないようです。 名のある研究者、技術者、芸術家、実業家、政治家といった方々が、異口同音に、 ――「あいつは評論家のようだ」といわれるのが最も恐ろしい。 と、こぼしていらっしゃいます。 もちろん―― 研究者、技術者…

学術的と職業的と

高校卒業後の教育の在り方を、 ――学術的 と、 ――職業的 とに分割する発想は―― 比較的なじみやすいと思います。 実際―― 多くの人たちが、漠然と、 大学教育・大学院教育 = 学術的 専門学校教育・企業教育 = 職業的 であると感じていると思います。 僕も、 …

けんか上手の人ほど、けんかには慎重になる

争いは―― 始めるのは簡単ですが―― 終わらせるのは困難です。 そのことを熟知している“けんか上手”は―― 決して争いを安易に始めたりはしないそうですが―― それでも―― どうしても争いを始めなければならない場合には、 ――死ぬまで争い続ける。 という覚悟を本…

「論理的な思考」は高級か

論理というのは―― 結局は、 ――演算(計算) なのだと思います。 より厳密には、 論理を使うこと = 演算(計算) です。 例えば、 AならばBである と、 BならばCである とを合わせたら、 AならばCである となりますが―― こうした思考は、たしかに演算…

挑戦上手な人、挑戦下手な人

挑戦上手な人というのは―― 成功した場合に得られる利益の大きさや小ささをみるのではなく―― 失敗した場合に被る損害の大きさや小ささをみるものだ、と―― 僕は思っています。 挑戦上手の人は―― 得られる利益が大きいからといって、うかつに挑戦したりはしない…

実際に始めてみないと絶対にわからないことというのは

実際に始めてみないと絶対にわからないことというのは、たくさんありまして―― 例えば―― 自分は英会話ができないと思って、実際に英会話教室に通い始めたけれど―― 一向に英語が喋れるようにはならない―― ――なんか変だな……。 と思って、それでも通い続けていた…

つまらなさの感じ方は、案外、万人に共通ではないか

おとといの『道草日記』で、 ――新幹線の中での“6時間の自由”をどうしようか。 という話を述べました。 結局―― 選んだのは、数学の本を読むことでした。 ただ読むのではなくて―― ノートやペンをもって、手元で演算を再現しながら読む、ということです。 (こ…

ちょっとだけ恨んでいる

最近のボールペンは―― 筆圧に弱くなっていませんかね。 きちんと筆圧をかけて書くようにしていると―― すぐにダメになってしまうような気がして―― 僕は、高校生の頃―― 僕がボールペンで書いた字をみた同級生によって、 ――筆圧が一定じゃない。子供みたいな字…

戸惑いが喜びに

――6時間ずっと座っててね。あとは、何しててもいいから! という状況を迎え―― (さて、何しよう?) と悩んでおります。 実は―― きょう新幹線で仙台から岡山に向かうのですね。 いま深夜ですから、「きょう」というのは―― 実質的には、あすなのですが……。 ……