マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ウソがウソを呼ぶ

――ウソがウソを呼ぶ。だから、ウソは一つもついてはいけないのだ。 ということを―― 大人は子供に教えるものですが―― この「ウソがウソを呼ぶ」というのは、必ずしも悪いことではないのですね。 どういうことか、おわかりになりますか。 物語の構想を練るとき…

本当に“ウイン・ウイン”になることって

ビジネスなどで、よく、 ――ウイン・ウインの関係に―― などといいますが―― そういう話をきくたびに、(本当に“ウイン・ウイン”になることって、あるのかな) などと思ってしまいます。「ウイン・ウイン」というのは―― 例えば、Aという者とBという者とが「“…

変わるときは、何事もなく、ひとりでに変わっていく

人の気持ちは、いかんとも制御しがたいものです。 ここでいう「気持ち」とは―― 主には、情念ですね――理念ではなく―― 情念は、事実や論理では語り尽くせません。 いくら事実を積み上げても、いくら論理を繰り出しても―― 気持ちの行方に影響を与えることは、ほ…

「虚構の力」とは

おそらくは―― 人が生きるには、物語が必要なのです。 物語が、人生の意味だったり目標だったりを具体化させる―― 物語を持たない人は―― 人生の意味を見失い、目標を見失うのです。 多くの場合―― 物語は虚構です。 つまり―― 人生の意味や目標は、虚構です。 虚…

アトランタのときでは、想像もできなかった怒り方

ようやく仙台も梅雨が明けました。(これでスッキリ~) と思っていたら―― 今朝は、もっとスッキリするニュースが飛び込んできました。 ロンドン・オリンピックのサッカー男子日本代表チームが、スペイン代表チームに1-0で勝利を収めた、とのこと――(へ~!…

たまたま松井秀喜選手の話題を出したら

きのうの『道草日記』で、たまたま松井秀喜選手の話題を出したら―― きょう、その松井選手が、所属するアメリカの大リーグのチームから戦力外通告を受けたとのニュースをみて、(あら~) と意気消沈してしまいました。 もちろん―― 客観的にみたら、松井選手…

奇策を選択したのが高校生であるならば

高校野球で、また奇策が出たようですね。 ――相手チームの4番バッターと勝負をしない。 という奇策です。 5打席連続でフォアボールを与えたそうですよ。 奇策が飛び出した舞台は、きのうの高知県地区大会の決勝戦でした。 奇策を繰り出したチームが甲子園大会…

そっと「ありがとう」といえばいい

毎日、同じように仕事をこなしていて―― あるとき、そのいつもと同じ仕事ぶりに対して、不意に、 ――ありがとう。 といわれると―― 何だか救われた気持ちになりますよね。(べつに、ふだん通りに仕事をしただけなんだけどな……) と思いつつも――(きょうは、いつ…

実は争っているのに

実は争っているのに、争っている自覚がない―― ということは―― もし、そんな事態がありうるのだとしたら―― 何とも悲しいことですね。 悲しいだけではありませんよ。 苦しくて、つらいことです。 ――まさか! 争ってれば、ふつうは気づくでしょう? とお思いの…

残念! ヒッグス粒子がみつかってしまった!

先日―― ヨーロッパの原子核関連の研究施設が、 ――最新式加速器の実験でヒッグス粒子の存在が強く示唆された。 と報告して以来、ヒッグス粒子の話題が巷であふれておりますが―― TVや新聞などでのヒッグス粒子の説明が、どれも天下り的で、(なんだかな~) と…

「巧遅拙速に如かず」再考

きのうの『道草日記』でとりあげた「巧遅(こうち)拙速(せっそく)に如(し)かず」についてですが―― かえすがえすも含蓄のある警句だと感じています。 一般には、「巧くやろうとして遅くなることは、拙くてもいいから速やかにやろうとすることには、かな…

略しすぎだろう

――巧遅(こうち)拙速(せっそく)に如(し)かず。 という言葉があります。 簡単にいうと、「巧くやろうとして遅くなるよりは、拙くてもいいから速やかにやろうとするのがよい」という意味です。 一般に、古代中国の兵法書『孫子』に記載されている言葉と知…

バベルの塔なんか作らなければ

そのうちに読もうと思って―― 長いこと放っておいた学術系の雑誌を―― きょう―― 何気なく手に取ってパラパラとページをめくっていたら――(あ、面白い) と思える記事が見つかって―― 一気に最後まで読んでしまいました。 もちろん、日本語の雑誌ですよ。 英語の…

人は、ある程度、歳をとってきたら

人は、ある程度、歳をとってきたら―― 自分の知っていることや、自分でわかっていることよりも―― 自分の知らないことや、自分ではわかっていないことのほうが―― ずっと大事です。 人は、自分の知っていることや、自分でわかっていることなら、十分に把握し、…

混同されることが多いのでは?

――恋をする。 と、 ――恋をされる。 との違いは―― 誰にでもわかると思いますが―― では、 ――恋をする。 と、 ――恋をされて、それに応える。 との違いは―― どうでしょうか。 こうして言葉に表してしまえば―― つまり、「恋をする」「恋をされて、それに応える」…

自然に途切れるのを

ひと度ウソをついてしまったら―― あとは歯止めがきかなくなるのですね。 ウソの鎖が次々と繋がれ、伸びていく―― 一つのウソが、新たなウソを招きこむ―― ですから―― 本来、ウソは、ただの一つだって、つかないほうがよいのですが―― そうはいっても、人間です…

自分の仮説が否定されても、知的興奮を覚えるわけ

自分の考えていることが裏切られるというのは―― たいていの場合は不愉快なことですが―― 科学者にとっては、そうともいいきれません。 自分の仮説が実験や観察によって否定されることに、ある種の知的興奮を覚える科学は、決して少なくないのですね。 これは…

政治家・人物評

先日、午前半日の休暇があったので―― TVで国会中継をみていたのです。 国会議員の皆さんの審議の場での言動を直に拝見していると―― 報道や評論で飛び交う人物評が、にわかに、(ホントかな?) と思えてしまいました。 ――優柔不断だ。 とか、 ――気配り上手だ…

けっこうバラつくもの

きょうも13日の金曜日なのですね。(え~? また?) と思ってしまいました。 というのは―― つい最近も「13日の金曜日」があったばかりと思っていたものですから―― 調べたみたら―― 今年の4月でしたね。(そういえば、この前「13日の金曜日」をネタに『道草…

そんなに相性が悪いのに、なんで結婚したのか

ときどき―― やたらと相性の悪い夫婦というのをみかけます。 いつも、いがみあっているか、そっぽを向きあっている――(そんなに相性が悪いのに、なんで結婚したのか) と思うのですが―― それは、そんなに難しい話ではありません。 たぶん、 ――恋だけで結婚し…

スパっと忘れられる人は強い

きょう中に片付けようと思っていたことが、何かの事情で、思うように片付けられないと―― どうにもスッキリしないのですよね。 きょう一日を気分よく終えられない、というか―― 何となく損した気分であすを迎える、というか―― とはいえ―― この世は万事、自分の…

「ノブレス・オブリージュ」再考

――ノブレス・オブリージュ(noblesse oblige) という言葉があります。 フランス語で「高貴には義務を伴う」くらいの意味で―― もう少し砕けていうと、 ――社会的地位の高い者は、そのぶん社会奉仕に励む必要がある。 くらいになるでしょうか。(まあ、その通…

さり気ない誤字脱字が

さり気ない誤字脱字が―― 決定的に意味を変えることがあります。 例えば、 ――AがBよりも優先されないのは、CがDであるからだ。 と書くべきところを、 ――AがBよりも優先されるのは、CがDであるからだ。 と書いてしまえば―― 文意は決定的に違ってしまう…

信じるか、信じないか――ただ、それだけ

人を信じる・信じないは―― 最後は、確たる根拠にすがることなく、直感で決めるしかないと思っています。 もちろん―― それまでのその人の言動をよく観察し、理解し、分析し―― それら結果をもとに「信じる・信じない」の参考とするのですが―― それは、あくまで…

気にせず、黙々と

僕は、歩くことで元気になるし、考えることも明晰になります。 が―― きょうの仙台は、朝から大雨でして―― つい横着をして車ばかり使っています。 ぜんぜん歩いておりません。 元気は出ないし、考えることも曖昧です。 とはいえ―― こういう日であっても、世の…

基準を頭の中で使いまわしているうちは

自分の日頃の行動を決めている基準というものがあって―― それが、例えばフローチャートのようなもので書けるとすると―― その基準は―― たぶん自分が思った以上に複雑で難解です。 基準を頭の中で使いまわしているうちは―― その基準は単純で明快なように感じら…

あえて執着をするのなら

何か好きなものをみつけたら―― どんどんそれを受けとって、どんどん味わって、満たされるのがよいと思うのです。 飽満の果てに―― それが、自分にとって本当に好きなものであったのかが、よくわかることでしょう。 同様に―― 何か好きなことをみつけたら―― ど…

気立てのよいお姉さんが、ちょっと落ち込んだ弟さんを誘って?

夕方―― 駅のホームで電車を待っていたら―― 何とも落ち着いた雰囲気の男女二人組みがやってきまして―― どちらも若いのです。 男性が20歳前後―― 女性は、おそらく20代中盤です。 男性は黒のジーンズに、白地のTシャツ―― 女性は黒のスラックスに、ベージュのニ…

その淀みが醸し出す凄みを

いわゆるラブソングは、 ――愛を唄った歌 だと思われていますが―― 本当は、 ――恋を唄った歌 であることが―― ほとんどだと思うのですよね。 いわゆるラブソングを聴いていて、(いや――それ、「愛」じゃなくて「恋」だろう?) って思うことが―― けっこう多いの…

ゴチャゴチャとした現実に対処するためには

ゴチャゴチャとした現実に対処するためには―― シンプルでスッキリとした対応方針が欠かせません。 現実がゴチャゴチャとしているのに、対応方針までゴチャゴチャとしていたら―― 対処それ自体がゴチャゴチャとしてしまいます。 ゴチャゴチャとした対処は、か…