2007-04-01から1ヶ月間の記事一覧
――どうして別れるっていうんだ。これまでも二人でやってきたんだから、これからも二人でやっていこうよ。お互いの方向性の違いなんて、最初から、わかりきっていたことじゃないか。 * 夫婦の話ではない。 音楽のバンドの話である。 ずっと二人組で活動して…
久々に『道草随想』です。 タイトルは、 ――『残酷な天使のテーゼ』の詞の力 です。 リンク「道草随想のページ」より、ご覧いただけます。 * 先日、ひょんなことから、TVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のことを思い出し―― 本日、DVDの一部を購入しました…
週末の街角を一人で歩いていたら―― 突然、(オレは今でも、自分が20歳くらいのつもりでいる) と、今さらながらに痛感した。 実際は、今年で34になる。 直接の理由は、大したものではない。 通りを歩く20歳くらいの人たちをみて、(あ、オレと同じくらいだ)…
人が花をみて、 ――美しい。 と思う原理は―― よく考えたら、深淵である。 花とは、生殖器官である。 少なくとも生物学的には、そうだ。 つまり―― ヒトは、他種の生命体の生殖器官をみて、 ――美しい。 と感じている。 あらゆる生殖器官を美しいと感じるわけで…
男にとって―― 少女は永遠の謎である。 もちろん―― 結婚をし、娘が生まれ、その娘が少女になったなら―― 少しは謎も薄まろうが―― 一生独身であったり、娘が生まれなかったりした場合には―― 少女は、男にとっては、永遠の謎である。 女は、違う。 男は、大人の…
2、3年前の僕は、(どうして少女のネクタイ姿に色気を感じるんだろう?) ということばかり考えていた。 最近では、(どうして少年のネクタイ姿はツマラナいんだろう?) ということばかり考えている。 これまでの『道草日記』でも、何度か書いているが―― 僕…
――ありがとう。 と、 ――ありがとうございます。 と―― どちらが、より丁寧な言葉かいえば―― もちろん、 ――ありがとうございます。 のほうである。 末尾に「ございます」がついているぶん、より丁寧といえる。 が―― どちらが、より難しい言葉かといえば、 ――あ…
なんとも後味の悪い結果となった。 昨日は統一地方選挙の後半戦が投票日を迎え―― 長崎市長に、田上富久氏が当選した。 有力視されていた現職の伊藤一長市長が射殺され、急遽、補充候補を募っての駆け込み選挙となり―― 伊藤市長の娘婿が、補充候補として名乗…
こんなことは―― わざわざ書き出すことではないのだが―― どんな女性が好みかは―― 理屈ではないのである。 そこには―― 論理では説明できない要素が絡んでくる。 少なくとも―― 男にとっての「女の魅力」とは、そうしたものだ。 たしかに―― 自分が受け入れやすい…
駅の構内の片隅で―― 中学校3年生くらいの女の子が―― 中学校1年生くらいの男の子と並んで座り込んでいた。 エスカレータから少し離れたところ―― ガラス張りの壁を背にし、陽の光を十分に浴びながら―― 女の子のほうが、夢中で何かを話している―― 男の子の方へ…
――責任をとる。 という言葉が不適切に使われる現状を―― 僕は、どうにも受け入れ難い。 例えば―― 政治家などが「責任を取る」といった場合に、たいていは、 ――辞任する。 という意味になる。 が、そうではないとする見解も成り立ちうる。 ――任を全うする。 と…
僕は、 ――酒席の後の気分が沈んでいく感じ―― というのが、どうにも受け入れ難く―― それを理由に、ときに酒席の約束をスッポカすこともある。 どうにもイヤなのである。 飲み会が終わって、家に帰った後で、(少しハシャぎすぎたな) とか、(あのとき、ちょ…
昨日、久々に本屋に入ったら――『SF画家・加藤直之――美女・メカ・パワードスーツ』(ラピュータ、2006年)のタイトルが目に入ってきた。 加藤直之さんは、SF小説の挿絵などで有名な方である。 巨大機器類の重厚な質感が印象的だ。 何となく惹かれて手にとって…
なんとも物騒な一日だった。 報道によると―― 選挙戦中の長崎市長が銃撃されたり、アメリカの大学で銃の乱射事件が起きたりしている。 銃という道具は、人を殺傷するには、まことに都合がよい。 この都合のよさに、僕らは、もっと敏感になるべきではないか。 …
ここ数年、桜の花をみていると―― 色々なことを考える。 小学校の入学式の日に満開だった校庭の桜のこと―― 中学校の入学式でも満開だったか、僕は初日から遅刻していったので、とても花見どころの気分にはなれなかったこと―― 桜の良さが、まるでわからなかっ…
詞のメッセージ性に優れた唄は―― 例えば、文意が適度に明瞭で、その意味するところが相応に奥深い場合には―― 声に出しては歌いにくい詞であったりするものだ。 反対に―― 詞のメロディー性に優れた唄は―― 例えば、音韻が適度にシャレていて、機知に富んだ言葉…
真の芸は、見返りを求めないものなのかもしれない。 例えば―― 金銭供与が前提の芸事は、芸としては、どこか不純なものを孕んでいるのではないか―― ということである。 もちろん―― そんなことをいったら―― プロの芸人は、立つ瀬がなくなってしまう。 芸事で生…
人は、自分の残り時間が少なくなってくると―― 自然と忙(せわ)しく立ち働くようになってくる。 働き方だけではない。 感じ方も、考え方も―― 遊び方も、休み方さえも―― 徐々に忙しくなっていく。 心に余裕がなくなって―― ついには、異人たちとの摩擦を激化さ…
大人の男女交際が始まったばかりというのは―― 何ともいえないギコチナさが漂っている。 大人だから、面白いのだ。 これが、中学生などであったりしたら、実に大変である。 傍(はた)でみているほうこそ、疲れてしまう。 大人が男女交際を始めるときは―― ど…
幼少の頃は―― 様々な年代の人たちと付き合える環境にはない。 例えば、学校の同級生は皆、同い年であり―― それら同級生の両親も自分の両親と、だいたい同い年であり―― それら両親の両親も自分の祖父母と、だいたい同い年である。 つまり、6歳から12歳の小学…
皆で集まっているのに、誰も喋ろうとする人がいなくて、気まずい雰囲気が広がっている席上で、 ――敢えて、しばらくは黙っていよう。 と決断する勇気が必要かどうか―― 最近、ちょっと、わからなくなっている。 もちろん―― 気まずい雰囲気を払拭しようと、何か…
たぶん、こんなことを書くと―― 紳士淑女の皆さんには、強く叱られてしまうのだけれども―― 穏やかに微笑んでいる女の子よりは―― 不安げに周りを見回す女の子のほうが―― 幾重にも色っぽくみえる―― そう僕は考えている。 例えば―― 見知らぬ街で人に道を訊ねると…
今日は、いわゆる統一地方選挙の投票日である。 仙台市では、仙台市議選と宮城県議選とが実施された。 二十歳になってから―― 投票日は皆勤である。 だから、今日も投票所にいってきたのだが―― どうも力が入らない。 地方選挙というのが、やる気をそぐ。 とい…
高校の3年間というのは―― 振り返ってみれば―― あっという間の出来事であった。 高校だけではない。 中学の3年間も、そうである。 大学の4年間も、そうであるに違いない。 僕は6年制の学部に進んだので、大学は6年間であったのだが―― それでも、 ――あっという…
今日は、宮城県東部の小さな街を、タクシーで4回ほど移動した。 そのうちの2回は―― 同じ運転手さんであった。 予約をしたのではない。 偶然である。 1回目は朝―― 駅前のタクシー乗り場で遭遇した。 2回目は昼―― 勤め先の病院の玄関脇で遭遇した。「ありゃり…
先日、電車に乗って窓の外を眺めていたら―― 親子連れの話がきこえてきた。 親は30代の女性―― 子は10歳前後の男の子である。 親子は、どういうわけか、認知症の話をしていた。いわゆる「ボケ」のことである。 家族や親族に患者がいるのかもしれない。「ママは…
健康は皆の願いではあるけれど―― 一つ忘れてはならないことがある。 ――人は皆、老いていき、いつかは必ず死ぬ身である。 ということだ。 例えば―― インターネットなどに溢(あふ)れる健康情報をみる度に思う。(まず一番に伝えるべきことを伝えていない) …
今日は夕飯を食べ損ねた。 それが引き金となって―― その後、予定が狂っていった。 いつも通りにやっていることを、何かの拍子でやらないと―― たいていの場合、その後の生体リズムに変化が生じるようだ。 その変化が、予定の狂いとなって顕然する。 予感はあ…
毎年のことながら―― 年度の変わり目では、気分が落ち着かない。 新しいことが始まるからだ。「新しいこと」というのは―― たいていは「新しい人たちの付き合い」である。 人は、人に慣れることが、最も難しいようだ。 幾つになっても、未知の人との出会いには…
――作家は書いているときは成長しない。 という。 作家の瀬名秀明さんが、作家の高橋克彦さんの言葉として、紹介されている(『おとぎの国の科学』、晶文社、2006年)(そうだったのか!) と思った。 そういう見方があることを、僕は、瀬名さんのエッセイを…