今日は、いわゆる統一地方選挙の投票日である。
仙台市では、仙台市議選と宮城県議選とが実施された。
二十歳になってから――
投票日は皆勤である。
だから、今日も投票所にいってきたのだが――
どうも力が入らない。
地方選挙というのが、やる気をそぐ。
といって――
地方選挙の候補者に文句をいいたいのではなく――
文句をいいたいのは、国政選挙の候補者である。
国政選挙も地方選挙も、この国では、同じようなものだからだ。
事実、国会議員候補者も市議会議員候補者も、同じような主張を繰り広げる。
端的にいえば、
――地元への利益を、いかに誘導するか。
といった主張だ。
もちろん、国会議員候補者は、市議会議員候補者ほど、あからさまには演説しない。
が、根っこのところで大差はない。
やはり、この国では、国会議員が、地方の利益を考える政治家の親玉である。
市長や市議会議員ではないのだ。
たしかに、そのほうがわかりやすいのである。
直観的には、地方の首魁を国会に送り込む制度のほうが、はるかに理にかなっているように思える。
だから――
全国の知事や政令指定都市の首長が国権の最高機関を占める制度というものを、ときどき夢想する。
もちろん、ファンタシーの一つの例としての夢想である。
現実に導入したら、様々な問題が起こるであろう。