マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

車に乗るのは

きょうは久々に車で遠出をしました。 自分が運転をしての遠出は、本当に久々なのです。 7~8年ぶりくらい―― 車の運転が好きになれません。 だって、緊張の連続でしょう? …… …… え? 何をそんなに緊張するのかって? …… …… 色々なことを心配しすぎてしまう…

小さな芽のうちに

非寛容とか利己心とかいうものは―― 小さなうちは苦いのですが―― 大きくなると甘くなるようです。 寛容を忘れようとしたり、利己を極めようとしたり―― そうした心理状態に慣れないうちは、良心の呵責に激しく苛まれるものですが―― やがて―― そうした心理状態…

目の前に食べ物があったら

目の前に食べ物があったら―― とくにお腹(なか)がすいていなくても―― つい手に取って食べてしまう―― そういう習性が―― 僕にはあります(笑 だから―― 目の前に食べ物が置かれる状況をできるだけ作らないようにしたいと思っているのですよ。 そうでないと―― …

朝一番の静けさというものは

朝一番の静けさというものは―― 何とも不思議な感じがします。 ラッシュ時の2時間くらい前―― 今の季節だと、もう外は十分に明るい―― それなのに―― 通りには人影がなく、列車もバスもガラガラ――(この静けさは何なんだ) と思います。 いってみれば、嵐の前の…

笑いを求められるのは

笑いを求められるのは、つらいものです。 笑いは、本来、偶発の産物であり―― 人間の意図を越えたところでおこることです。 それを敢えて必発の産物ととらえ―― 人間の意図で操っておこそうとすれば、つらくなるのは当たり前です。 乳児や動物の写真を狙って撮…

討論で勝つには

討論で勝つには、相手を糾弾したり、自分を弁護したりする必要があると思われがちですが―― 実際には、そうではなくて―― 議論を巧みにすりかえればよいのではないか―― と思っています。 例えば、 ――問題Aの解決策はBである。 と主張する相手に討論で勝つた…

驚異的な粘りをみせている

――菅総理が驚異的な粘りをみせている。 と評されています。 野党はおろか、身内であるはずの民主党執行部から退陣要求を突きつけられ、進退の窮まった感がありましたが―― そんな窮状をものともせずに、政権首班の座に居座り続けています。 これは―― 識者によ…

偉大な政治家は、むしろ

政治は人間のためにするものですから―― 政治家は人間をよく知っている必要があります。 人間とはどういう存在で―― 善いところはどこか―― 悪いところはどこか―― 強い点は何か―― 弱い点は何か―― それらのことに熟知している必要があります。 が―― 政治家は人間…

思いやりのある冗談とは

思いやりのある冗談とは―― どのような冗談でしょうか。 冗談には2種類あると思っています。 1)ウソをいう冗談 2)ホントのことをいう冗談 の2種類です。 このうち、「ウソをいう冗談」というのは、 ――私の愛読書は『六法全書』です。 といった類いのも…

ときには諦めることが

――諦めない。 というと―― 何だか無条件に素敵なことのように感じられますが―― そうではないでしょう。 諦めないことが、必ずしも最善ではないと思っています。 ときには諦めることが、最善であったりもする―― 諦めるということは―― 自分の価値観を転換すると…

政治に希望はあるか?

――政治に希望はあるか? と問われれば、(ある) と答えます。 ――では、政治の希望とは何か? と問われれば、どうするか――(対話だ) と答えます。(対話に執着しようとする態度だ) と―― 対話の中には説得や傾聴、討議、慰撫などを含みます。 言葉のやりと…

政治の「ゴタゴタ」を嘆いたところで

けさTVをみていたら、ある作家さんが、 ――震災後の政治のゴタゴタは何だ! みっともない! といった主旨の発言をされていました。 どうやら、先頃に衆院で内閣不信任案が採決された経緯のことをいっておられるようでした。 その作家さんは、大変に筆力のある…

何とも重苦しい警句

30歳をすぎたあたりから、 ――メメント・モリ という言葉が、ずっと気になっています。 もともとはラテン語で「Memento mori」と表記するのだそうです。 様々な訳語が当てはめられているようですが―― 僕の訳語は「死を思え」―― ――自分が死ぬ存在であることを…

行動か言葉か

応答には、行動によるものと言葉によるものとがあります。 何か質問や依頼をされたときに―― 行動に移すことで応答する場合と言葉で表すことで応答する場合とがあります。 概して―― 行動の応答が得手な人は、言葉の応答が不得手であり―― 言葉の応答が得手な人…

本当に「無口」なのか

人は、自分にとって都合の悪い話題では、無口になりがちです。 よって―― 何か質問を投げかけたときに、相手が無口になったり、無口になりかけたりしたら、それは、 ――それについては喋りたくない。 というサインである可能性が高いでしょう。 が―― いつもそ…

つねに実質を儀礼に優先させているどうか

人の性格は、 ――実質的な無駄 に、 ――儀礼的な意義 を見出すかどうかで―― 大きく2つに分けられると考えています。 ここでいう「実質的な無駄」とは、例えば―― そんなに親しくない同僚が、会社をやめて外国に行く――もう会社にも日本にも戻ってくるつもりはな…

作家と読者とのイタチごっこ

作家は、自分の作品の出自を知られたくないと感じるもののようです。 例えば、 ――この作品は、あの出来事をもとに書かれている、 などと分析されるのを好まない―― その「出来事」が自分のプライベートに直結している場合は、なおさらです。 あるいは、ほかの…

暗闇の中で懐中電灯をかざすようなもの

人と人との相性は―― 短期的には、興味をあるものが一致するかどうかだと思っていますが―― 長期的には、興味のないものが一致するかどうかだと思っています。 興味の対象は、短期間のうちに、コロコロと変わりうるものだからです。 同じものに来年の今頃も興…

コンビニのトイレをすべて

コンビニエンス・ストアでトイレを借りるときに―― 男性用と女性用とが分かれているときはいいのですよ。 一緒になっているときがあるのですね。 一緒になっているときに―― 誰も使っていなかったら、とくに問題はありません。 すみやかに用を足すだけです―― …

G2

自分に都合の悪いことでも、臆することなく口にする―― それは、東洋の叡智ではないかと思っています。 自分に都合の悪いことを取り除こうと頑張るのではなく、また、自分に都合の悪いことから目をそらさせるのではなく―― それを素直に認めてしまう―― ――それ…

復旧の話なら――

――震災からの復旧・復興に向けて官民が一体となって難局にあたるべきだ。 といった話をきくと―― 真に正論であって、実に結構な話とは思うのですが――(ちょっと待ってよ……) と思うときもあるのです。(まだ終わったわけじゃないんだろう?) という懸念です…

歓迎されにくいスローガンであっても

――がんばろう! 宮城! とかといわれると―― 宮城県民としては、(もういいよ~) と思ってしまいます。 主に2つの理由からです。 1つは、(そのフレーズ、聞き飽きたよ~) というもの―― たしかに、震災のあとで「がんばろう!」は正論ですが―― 正論という…

お腹がすいているときに食べるものは

お腹(なか)がすいているときに食べるものは、どんなものであっても、美味(おい)しく感じやすいものですよね。 逆に―― どんなに美味しいものでも、お腹がすいていないときに食べたら、そんなには美味しいとは感じられない―― ですから―― 美食家は、思いの…

定型的なのに飽きさせない

詞は、予定調和だけでは、人の心を動かしません。 例えば、歌謡曲の詞などをきくときに―― 定型的な文句ばかりをきかされたら、すぐに飽きてしまうものです。 が―― 小説は、予定調和だけでも、人の心を動かします。 例えば、探偵小説などをよむときに―― 定型…

鎮魂は、実質的には、生者のために

震災後しばらくたってから―― いわゆる死者の鎮魂について、2つの意見が鋭く対立していたように思います。 2つの意見とは、 ――生き残った人たちのことよりも、亡くなった人たちのことをきちんと弔うことが大切である。 という意見と、 ――亡くなった人たちの…

小説を書くときの正当な手法

小説を書くときは―― まず何か読者に伝えたいことを用意して―― それを伝える手段として虚構を捻出する―― というのが、正当な手法であろうと思います。 大切なのは「読者に伝えたいこと」そのものであり―― そこには、虚構が含まれてはなりません。 例えば――「…

「誤り」という日本語を用いるときには

この国では―― 未来に向けて提言をしたつもりが、いつのまにか過去を振り返って詰ったことにされている―― ということが、しばしば起こりえます。 こうした齟齬を生む要因は、 ――過去の誤りから未来を考える。 という思考が、この国のすべての人たちに浸透して…

おカネの問題

金銭は、脳の生理機能の何らかの基本要素を反映しているに違いないと考えられますが―― それを実感させるのが、いわゆる、 ――おカネの問題 です。 人は、いわゆる「おカネ」が絡むと、なぜか心のバランスを崩しやすい―― 怒りっぽくなったり、過度にやる気にな…

いたずらに責任が分散されるようで

内閣不信任案が否決され―― 菅総理は、ひとまずは政権首班の座を守ったわけですが―― 採決の直前に、民主党の代議士会で、辞意を示唆した上での否決でしたから―― いうなれば、 ――あと少しで辞めるから、それまではやらせてね。 という意味で守ったのであり―― …

なぜ政争は起こるのか

――政争 というのは―― 実に不思議な言葉です。 政治とは、人々の争いを鎮めていくプロセスなのに―― なぜか政治がらみの争いというものの起こることがある――その「政治がらみの争い」というのが、政争のことですね。 政治に携わる方々の全員が政治の本質を弁え…