マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2008-08-01から1ヶ月間の記事一覧

迷ったら何も買わない

本屋さんに入って、あれこれと資料を探すときがあります。(これは入門書としては良さそうだな) とか、(これは引用できる箇所が多そうだな) とか―― あれこれと頭を働かせながら資料を探すのですが―― 様々な書籍を手にとって斜め読みをしているうちに―― 手…

虚構の弱さ

虚構の弱さというのは、たぶん、 ――逃げ に由来しているのだと思います。 例えば―― 自分の幼少期の体験を、小説に書くのとルポに書くのとでは、読み手に与える説得力が違ってきます。 小説に書くのなら、所詮はウソですから、適当に気が向くままに書いても許…

集団への順応をオフにする

人は―― 何日も部屋にこもって、あらゆる外界との接触を経ってみると―― 色々と面白いことを考えるようになるのですね。「外界」というのは、主には他人です。 あるいは、「集団」といったほうがよいのかもしれません。 ここでは、単に他人が集まった状況を指…

まれな豪雨を

――車軸を流すような―― といいますね。 大雨ないし強い雨を形容したものです。 そんな雨が―― 今夜の仙台には降りましてね。 9時頃だったと思います。 まるで、 ――シャワーを浴びているような―― でしたよ。 昔の映画で―― 若い男が、大雨の最中に、自分の頭にシ…

女を落とす

しばしば、 ――女を落とす。 といいますよね。 この言葉の意味が、僕にはよくわからないのですよ。「女」を「落とす」とは、どういう意味でしょうか。「石」を「落とす」なら、わかりますよ。 例えば、崖の上などに立って石を手放すことですよね。 そうすれば…

道ゆく人々の顔を

道ゆく人々の顔をみていると、(あ、この人は気が強そうだな) とか、(この人は神経質だろう) とか、(ユーモアたっぷりの人だろうな) とか―― さまざまに想像を巡らせることができます。 ぱっと顔をみただけで、だいたい、その人の性格や人格が何となくわ…

そういう地球上では

昨日の『道草日記』で、 ――こんなにさっさと終わってしまう夏なら、冷夏のほうが、まだマシだ。 などと文句をいったら―― 今年は残暑が厳しいんですって?(笑 気象庁の長期予報が、そういっているそうなのですね。(ホントかな?) とは思いますが―― もし、…

こんな夏なら

今日の仙台は冷たい雨が降り続きました。 8月の冷たい長雨は、人の心を秋模様へ一気に描き換えますね。 職場にいっても、友人と会っても、タクシーに乗っても―― 季節外れの秋雨が話題にのぼります。 まあ、世間ではオリンピックも終わりましたし―― ちょうど…

映画を

映画をみてきました。 押井守さんの『スカイ・クロラ』です。『スカイ・クロラ』は、もともとは森博嗣さんの小説です。 それを押井さんが映画に仕上げました。 押井さんだと、つい気になってしまうのですね。 押井さんが手がけた作品は、どうしてもチェック…

スポーツの矛盾を背負った言葉

勝負事というのは―― その勝敗が人間同士で争われる以上―― 必ず何らかのシコりを残します。 スポーツも例外ではありません。 個人競技であろうと、チーム競技であろうと―― そこに勝ち負けの結果がつく以上、必ずや、シコりが残るものなのです。 かといって―― …

何か絶対的に正しいこと

20代の頃は、何か絶対的に正しいことを追い求める毎日だったと思います。 何か絶対的に正しいことを認知し、理解し、活用する―― そういうことができるような人間になりたいと、心の底から願っておりました。 20代の僕は、今にして思えば滑稽なほどに、数学や…

家族の要

何気なくネットを閲覧していたら―― 蔵王の「お釜」の景色の写真が目に飛び込んできました。 昔みた景色です。 たしか小学生の頃に、一度、家族旅行で訪れています。 それで、不意に思い起こしたのですが―― 僕は、家族旅行に良い思い出がないのですね。 本当…

人は孤独の闇を抱えている

他人と仲良くなれる人というのは―― 他人との距離を、ほどよく保てる人だと思います。 幼い頃は、そうは思えません。 ――他人との距離を自在に縮められる人が、他人と仲良くなれる人だ。 と、何となく信じています。 が―― 他人との距離は、決して自在に縮めら…

チーム・スポーツの観戦は

勝負の流れというのは、心理の変化です。 例えば、チーム・スポーツなどで―― それまで均衡していたゲームが、何かの拍子で、ふっと、どちらかに傾くことがあります。 その傾きは、素人には、ほとんど無きに等しい程度のものです。 それが、実際にゲームに参…

「他人」への真剣な共感は

北京オリッピックのTV中継や新聞報道をみていて、日本人選手の敗北を知ると―― どういうわけか、ガッカリしますね。 別に自分が敗北を喫したわけではないのに、ガッカリする―― 逆に―― 日本人選手が勝利すれば、妙に気分が高揚してくる―― 別に自分が勝利を挙げ…

何事も考えすぎる

僕は、何事も考えすぎる傾向にあるようです。 ――なんで、そんなに突っ込んで考えるの? みたいな――(笑 例えば、 ――趣味は何ですか? と訊かれたら、考え込んでしまうのですね。(ちょっと興味をもってるくらいじゃあ、「趣味」とはいえないしなあ……) など…

ビールが好きになった

僕はビールが好きでしてね。 放っておけば、いつまでも飲んでいるでしょうね。 放っておかれたことがないので、よくわかりませんが――(笑 ただし、自宅でビールを飲むことはありません。 僕は、いわゆる晩酌には興味がありません。 ビールを飲むのは外での酒…

詳細かつ厳密に考える

物事を詳細かつ厳密に考える楽しみというものがあります。 例えば、 ――「構造」と「形態」との違いは何か? といった疑問点について考える楽しみです。 どちらも「かたち」を示す言葉ですが、これらが完全に語意をもちうるかといえば、そんなことはなく――「…

お盆休み

お盆休みに入りますね。 僕が主に所属している職場は、明日からお盆休みです。 ただし、僕の休暇は明後日からですが―― 社会人になって、にわかに意識されるようになったのが、この「お盆休み」です。 学生の頃は、お盆休みは夏休みの中に埋没していますから―…

どんな顔をすれば

仙台の街に引っ越してきて14年になります。 その間、ずっと同じアパートに住んでいます。 アパートから歩いて5分くらいのところに、クリーニング屋さんがありまして―― クリーニングは、この14年間、基本的には、そこでお世話になっています。 いつも店番をし…

作り笑い

「作り笑い」というと、たいていは悪い意味で用いられますが―― 実際には決してそんなことはなく―― 例えば、接客業の人々は、作り笑いの精度が業績に直結するはずです。 笑いというのは、本来は人の心情の自然な発露であるわけですから―― 作り笑いというのは…

こんな近くに別天地

マスメディアは北京オリンピックの喧噪に包まれておりますが―― 僕は、とくに興味をもつこともなく―― 今日は、自宅近くの日々の生活圏から、少し足を伸ばして遠出をしてみました。「遠出」といっても、徒歩での遠出なので、距離としては高が知れています。 車…

愚痴を吐露

今日のネット・ニュースなどで、 ――ロシアがグルジアに猛攻撃! との見出しを目にし―― 思わず、(50年前の話かよ) と訝ってしまいました。 一昨日から、黒海東岸のグルジアという国の、南オセチア自治州というところで、血なまぐさい騒動が起こり―― 今日に…

いい男の条件

僕ら男どもが集まって酒などを飲むときに―― たまに、 ――いい女の条件とは? の議論になります。 もちろん、自分たちのことは棚に上げて――(笑 ああでもない、こうでもないと、好き勝手に言い合うわけですね。 男だけの席では、それでもいいのでしょうが――『…

大真面目で話をしているのに

大真面目で話をしているのに、どこか冗談っぽく聞こえてしまう人というのが、いますね。 話の内容が深刻であればあるほどに――また、話し手の口調が真剣であればあるほどに―― 思わず笑いたくなってしまう―― こういう人には2種類あると思うのです。 1つは、本…

人生の先がみえる

僕が学生だった頃に―― ある人が僕に向かって、「人生っていうのは、ある時期を境に、急に先がみえてくるものなんだ」 といったので――(へえ) と思ったのです。 それで、「じゃあ、その『ある時期』というのは、いったい、いつなんですか?」 と訊いてみたの…

あの戦争

8月に入って、にわかにマスメディアが戦争のことを伝え始めましたね。「戦争」というのは、63年前に終わった「あの戦争」のことです。「太平洋戦争」といったり、「大東亜戦争」といったりします。 マスメディアが戦争を伝えること自体に文句はありません。 …

いわゆる文系と理系との違い

いわゆる文系と理系との違いは何なのでしょうか。「文系」や「理系」という言葉は、学校教育での区分として強調され、刷り込まれるものですが―― 実は、そういう区分は存在しないと思っています。 文系と理系との区別は、観念か物質か――事に関心をもつか物に…

国籍に収まらない人

芸の世界には、どうしても国籍の枠に収まらない人が出てきます。 とくに、音楽とか絵画とかの世界です。 そういう人が、国籍の枠を破って高く評価されることがあります。 文芸の世界にも、そういう人はいるでしょう。 もっとも、文芸では言葉の壁の問題が無…

男の体は美しいか

――男の体は美しいか? と問われれば―― 僕は躊躇なく、 ――否 と答えます。 男の体は美しくないですよ。 女性の体は美しいのですがね。 それは―― たぶん僕が男だからでしょう。 では―― 女性は、男の体を美しいと感じているのでしょうか。 僕は女性ではないので…