2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧
夫婦関係にある男女の間で―― 最も起こりやすいトラブルは、 ――不倫 でしょう。 不倫の何が問題かといえば―― それは―― 夫婦関係が暗黙の前提としている“一対一”の構図を放棄している点――あるいは、放棄しているようにみえる点――です。 要するに、 ――夫婦関係…
結婚と恋愛と―― あるいは、夫婦関係と男女関係と―― これらの間には断絶があって―― それは―― 僕には、かなり大きな断絶に思えます。 ときどき―― 両者の違いを、 ――関係の強弱の違い――つまり、量的な違いにすぎない。 とみなしている人がいますが―― (いやいや…
――恋愛の延長にこそ、結婚はある。 と信じ切っている人は―― たぶん―― 夫婦間の諸問題への理解や対応が遅れるでしょう。 たしかに―― 人は、恋愛や結婚の現実を知るまでは―― 何となく、 恋愛 → 結婚 と考えがちです。 が―― 実際には、 結婚 → 恋愛 もあります…
夫婦関係には―― あきれるくらいに様々な形式があって―― ときには―― 例えば、 (なんで、あの二人は夫婦でいられるんだろう?) などと思うようなこともあるのですが―― 男女関係については―― びっくりするくらいに形式が一様である―― と、僕は感じています。 …
どんなに奇異な夫婦関係も―― 男女関係に着眼してみれば、それなりに理解できるものです。 例えば―― 次のような事例―― …… …… 10代半ばの女の子が、 ――うちのお父さんとお母さんは、同じ家に暮らしてますけど、お互い全く口をききません。 といっています。 女…
夫婦関係を一般論として扱っても、夫婦のことは、よくわからないが―― 男女関係を一般論として扱えば、夫婦のことも、よくわかる―― というようなことを―― きのうの『道草日記』で述べました。 では、 ――男女関係を一般論として扱えば、夫婦のことも、よくわか…
夫婦関係は一般論では扱えない―― よって―― 夫婦関係を一般的に論じるには、夫婦関係以外の何か他の関係を一般論で扱うことで代替するしかない―― そのように―― きのうの『道草日記』で述べました。 では―― その“夫婦関係以外の何か他の関係”とは何か―― …… …… …
夫婦関係に一般性はなじまない―― ということを―― きのうの『道草日記』では―― 主に夫婦間の心理的距離を基準にとって述べましたが―― もっと具体的な基準もあります。 …… …… ――どのような家族における夫婦なのか。 という基準です。 核家族なのか、3世代同居…
――夫婦 と一言でいっても―― そのあり方は色々です。 きのうの『道草日記』で、 ――夫婦関係論では“内と外との混在”が鍵を握る。 というようなことを述べましたが―― 要するに、 ――配偶者は“内の人”でも“外の人”でもない“何か”である。 ということです。 もう少…
夫婦関係の妙は―― 何に端を発しているのでしょうか。 ここでいう「夫婦関係の妙」とは、 ――夫婦関係とは実に千差万別であり、どの2組の夫婦を比べても似たような関係は存在しそうにないこと をいいます。 …… …… 一般に―― 親や兄弟姉妹は内の人で―― 友人や知…
色気について―― ここ数日の『道草日記』で、さまざまに述べてきました。 色気には体の色気と心の色気とがあって云々―― …… …… もちろん―― ふつうの意味で、 ――色気 といえば―― それは、 ――体の色気 のことです。 最後に―― この一般的な意味での「色気」につい…
――心の色気を感じとるとき、人は、体の色気にまつわる記憶を呼び覚ましている。 というようなことを―― おとといの『道草日記』で述べました。 つまり、 ――心の色気の感じ方 とは、 ――体の色気にまつわる記憶へ、いかに確実にアクセスするか。 ということにな…
――“心の色気”は“体の色気”の追想だ。 と―― きのうの『道草日記』で述べました。 よって―― 心の色気を少しでも確実に感じとるには―― 体の色気にまつわる記憶をできるだけ豊かに蓄えておくのがよい―― ということになります。 では―― 体の色気にまつわる記憶を…
心の色気を感じとるには―― どうしたらよいのでしょうか。 何か確実な方法があるのでしょうか。 それも―― 何かの拍子で偶発的に感じとるのではなく―― 必然的かつ意図的に感じとれる方法が―― …… …… 鍵となるのは―― 僕ら自身の記憶だ、と―― 僕は考えています。 …
パズルを解いていて―― 不思議に思うことがあります。 (人は、なぜ条件が厳しいと、躍起になって頑張ろうとするのか) と―― …… …… 例えば、ジグソーパズルでは―― 一つひとつのピースが小さく、かつピース全部の数が多ければ多いほどに、俄然やる気は出ますよ…
色気には、 ――体の色気と心の色気とがある。 ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 このように―― 色気を2分割にすると―― (では、これら色気は互いに独立なのか) ということが―― 気になってきます。 つまり―― 体の色気は心の色気に全く依存…
色気には、 ――体の色気 と、 ――心の色気 とがあります。 たんに「色気」といえば―― ふつうは「体の色気」を指します。 ここでいう「体の色気」とは、 ――何らかの視覚情報が多少なりとも関わる色気 です。 一方、「心の色気」とは、 ――あらゆる視覚情報がまっ…
文筆の焦点は、 ――修辞 か、 ――通知 かのどちらかにあります。 ここでいう「修辞」とは―― 表現の趣向や構成の工夫などです。 また、「通知」とは―― 情報の伝達や意思の表明などです。 恋文を例にとりましょう。 この例では―― 修辞は、いかに読み手の気を惹く…
――日本は、勝ち負けが生き死にに直結する国である。 というようなことを―― きのうの『道草日記』で述べましたが―― そのことが―― 日本の歴史の中で顕然と表れたのが、 ――元寇 であった、と―― 僕は考えています。 13世紀―― ユーラシア大陸に強大な版図を築いた…
――日本人は勝負事が嫌いなのではないか。 ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 もちろん―― 例外はあるでしょう。 勝負事が大好きな日本人だって、いるはずです。 が、 ――それは多数派ではない。 というのが―― 僕の主張です。 つまり、 ――概し…
――日本人が、醜く勝つより美しく負けるほうを好むようにみえることは、日本人の勝負事に対する当事者意識が弱いからではないか。 というようなことを―― きのうの『道草日記』で述べました。 この考えに今も変わりはないのですが―― …… …… では―― なぜ、日本人…
――日本人は、醜く勝つより、美しく負けるほうを好む。 と―― 何となく考えられています。 このことは―― 日本語圏で、 ――判官びいき という言葉が周知されていることからも―― 明らかでしょう。 では―― 日本人は、なぜ醜く勝つより美しく負けるほうを好むのか――…
勝てそうな場合に限り、 ――攻撃は最大の防御である。 といえることを―― おとといの『道草日記』で述べました。 ですから―― もし、勝てそうなら、攻撃をすればよいのですが―― 残念ながら―― 世の中には―― どうにも勝てそうにない相手―― というのも―― あるので…
勝負事において、 ――攻撃と防御と、どちらが大切か。 という問いは―― 意味がないといってよいでしょう。 勝負事では―― 攻撃も防御も、どちらも大切であり―― どちらか一方がおろそかになれば―― 勝負には勝てません。 が―― それでも―― あえて、どちらに意識を…
――攻撃は最大の防御である。 という言葉がありますね。 (たぶんウソだ) と―― 僕は思っています。 (人の思い込みが言葉になったものにすぎない) と―― …… …… たしかに、 ――こちらが攻撃をすれば、むこうは防御をするしかなく、攻撃はできないはず―― という…
『花木蘭伝説』の話も―― きょうで10回目になったので―― そろそろやめようと思いますが―― 最後に、 ――花木蘭の涙 には―― 少し触れておきたいと思います。 …… …… 実は―― 僕が『花木蘭伝説』を考えるときに―― いつも頭に浮かぶのが―― この、 ――花木蘭の涙 なの…
バッド・エンドに膨らんだ『花木蘭伝説』の物語の―― あらすじだけを―― きのうまでの『道草日記』で、お示ししました。 もちろん―― 物語ですから―― 好き嫌いはありますし―― 10人が物語を作ったら―― おそらく10通りのあらすじになるわけで―― 僕がお示ししたあ…
バッド・エンドに膨らんだ『花木蘭伝説』の物語の―― 続きです。 きょうは、いよいよ―― 花木蘭が生まれ故郷の村に凱旋した後のストーリーです。 * 州都で行政長官となった花木蘭は―― 父や姉、異母弟や継母らを呼び寄せ―― 新たな生活を始めた―― が―― 花木蘭は…
バッド・エンドに膨らんだ『花木蘭伝説』の物語の続きです。 * 花木蘭の出征を危ぶんだ父親の直感は―― 的を射ていた―― 花木蘭は―― 村長(むらおさ)の遠縁の男と偽って―― 村の若者たちを率い、出征したが―― 村の若者たちの士気は低く―― 例えば、道中、言い…
2日間あきましたが―― きょうは『花木蘭伝説』の続きを書こうと思います。 * 花木蘭の物語を―― あの有名なジャンヌ・ダルクの物語と同じように鮮烈な結末とするには、 ――物語をバッド・エンドに膨らませていく必要がある。 ということを―― 3日前の『道草日…