勝てそうな場合に限り、
――攻撃は最大の防御である。
といえることを――
おとといの『道草日記』で述べました。
ですから――
もし、勝てそうなら、攻撃をすればよいのですが――
残念ながら――
世の中には――
どうにも勝てそうにない相手――
というのも――
あるのですね。
自然です。
……
……
人は――
自然には勝てません。
19世紀頃の人々は――
たぶん、
――いずれ勝てる。
と思っていました。
が――
20世紀に入って――
その見通しの甘さが痛感されました。
その典型例が――
自然災害です。
20世紀はおろか――
21世紀になっても――
人々は自然をコントロールできていません。
ひとたび自然災害が起これば――
発展途上国に限らず、先進国であっても――
大勢の人々が亡くなっています。
……
……
自然災害については――
この、
――自然には、どうにも勝てそうにない。
ということを前提にしておく必要があります。
自然災害対策で求められているのは、
――防御の発想
であって、
――攻撃の発想
ではない――
ということですね。
自然を相手に、
――攻撃は最大の防御である。
といって攻撃をしかけるのは――
安直の極み――
いえ――
愚の骨頂かもしれません。