マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

愛は、時に偏屈で

――愛 というと―― なんだか絶対的で崇高な心の働きのように感じられますが―― たぶん、実際には―― そんなことはなくて―― 愛は、ときに偏屈で―― ですから―― 少なくとも一度は―― その愛をキレイさっぱり捨て去ってしまったほうが良いこともあるのです。 それでも…

理性を薙ぎ倒す理不尽

おさな子の意思の弱さというのは―― 実際に、おさな子に接していないと、どうにも実感できないことかもしれません。 もっといえば―― おさな子の親になってみないと……ですね。 そこには理性を薙ぎ倒す理不尽がある―― ――いくらいっても、いうことをきかないのよ…

プライベート・インフラストラクチャー

プライベートな厄介ごとで非常に困っているときに―― すぐに誰かに相談できる・依願できるというのは―― とても大切な生活環境でして―― いうなれば、 ――プライベート・インフラストラクチャー(private infrastructure) とでも呼ぶのが良いでしょう。 よく「…

歌は、いくらでも変わる

けさ、ラジオを聴いていたら―― 松任谷由実さんの『やさしさに包まれたなら』が流れてきて―― 僕は、この歌を耳にすると、いつも思うのです。 (歌というのは、いくらでも変わるんだな) と―― この歌がリリースされたのは1974年で―― 僕が生まれたのは1973年で…

本物の音楽には及ばない「音楽的な何か」

さんざん文章を書いてきて――(もうダメだ、書けん!) と思って、ふて寝して―― それでも―― 次の日の朝になったら―― また文章を書きたくなっているのですから―― 僕は―― たぶん文章を書くのが本当に好きなのだと思います。 実をいえば―― 新しい文章を書いてい…

幻をこそ至上と定め

本当に美しかった風景とか―― 本当に楽しかった宴席とかは―― 実は―― ついに見ることのなかった風景であり―― ついに着くことのなかった宴席であろうと思います。 想像の中で補って―― 現実よりも美しく、かつ楽しく感じさせる―― それは、人の心の特筆すべき性質…

非の打ちどころのないスローガンは

非の打ちどころのないスローガンは―― 実効性に乏しいものです。 誰もが、 ――そうだ! その通りだ! と頷くようなスローガンは―― 具体性に欠け、人々の心に響かず、ともすれば形骸化をしやすいのです。 実効性のあるスローガンとは、 ――え? いいの? そんな…

スリムな体型を維持しようと思ったら

スリムな体型を維持しようと思ったら―― 朝・昼・夕食を、 ――5、3、2くらいの割合 で食べるのがよいそうです。 その日に食べる量の半分を朝ご飯で食べてしまう―― そのあとの昼ご飯の量は、夕ご飯よりも多くして―― ――そうやって「上に尖がった三角形」のよ…

中身がないのに、なぜか盛り上がる議論

中身がないのに、なぜか盛り上がる議論というのがあって――(なんで、こんなに盛り上がってんだ?) と―― 首をかしげたくなることが時々あるのですが―― それは―― たぶん議論には中身以上に容器が大切だからでしょう。 議論の容器というのは―― とりもなおさず…

言葉たらずか言葉あまりか

(たぶん、この説明じゃわかんないだろうな~) と思いながらも説明をするのは―― ちょっとツラいのですよね。(それだったら、そもそも説明しないほうがいい) とさえ、思います。 誰かに何かを説明するときに―― その説明が相手の心に響かないのであれば―― …

とっさに雑談の話題を探す

とっさに雑談の話題を探すというのは―― 難しいものです。 例えば―― 会社の中で、用があって、廊下を歩いているときに―― たまたま同じ廊下のすぐ近くを同じ方向に歩いている同僚や上司や部下がいて―― しかも、その廊下が、かなり長かったりすると―― 急いで雑…

突然、怒り出した人を見かけたら

誰かが怒ったときは―― その人が自発的に怒ったのか―― それとも誰かによって怒らされたのか―― その見極めが、意外に難しいものです。 何が、その人を怒らせるのか―― 余人には、そんなにすぐには、わかりませんからね。 僕自身―― 先だって、とある人に怒らされ…

ペンを握ると人が変わる

ハンドルを握ると人が変わる―― などといいますが―― ――ペンを握ると人が変わる。 とかいう人も―― なかには、いるのではないかと思っています。 ここでいう「ペンを握る」というのは「文章を書く」という意味です。 文字通りにペンを握ることではありません。 …

よく週の初めに思うこと

最近―― よく週の初めに思うことなのですが―― 1日10分でもよいから―― 心穏やかに過ごす時間があるとよい―― と思います。 その10分で―― その日のその時までの自分の来し方を振り返ることができる―― 必要があれば、その日の自分の過ごし方を少しは軌道修正する…

誰かが思わずポロっと洩らした本音

誰かが思わずポロっと洩らした本音というのは―― それが自分にとって極めて重要な本音である場合には、さらっと聞き流し―― さほど重要でない本音である場合には、何か感想を述べるほうがよい―― ……のだそうです。 何かの推理小説で、名探偵役の登場人物が語っ…

たしかに「空想」だった

まだアメリカとソビエトとの冷戦構造の記憶が新しかった1990年代に――(今度はアメリカと中国との冷戦構造ができあがったりして……) などと空想していたことがありました。 今でこそ―― そうした予想は現実に起こりうることとして、あちこちで語られていますが…

運転ってデスク・ワークみたい……

長時間、車を運転していると―― 時々、 ――運転ってデスク・ワークみたい……。 と思うことがあります。 例えば―― 椅子に座って目の前のパソコン画面を見ながらキーボードをさかんに触っている――その作業は―― 椅子に座ってフロント・グラスの向こう側を見ながら…

どんな内容の文章だって

いったん自分の文章スタイルというものを確立しておくと―― どんな内容の文章だって―― 書くのが楽しくなるものです。 伝えるべき内容を特定の文章スタイルに落とし込む―― そこで―― ある種、パズルを解くに似た感覚を楽しめるからではないでしょうか。 文章ス…

人が誰かを蔑むのは

人が誰かを蔑むのは―― その「誰か」の悪いところしかみえないからで―― では―― なぜ「悪いところ」しかみえないのかというと―― その「誰か」には「悪いところ」しかない、「良いところ」はない、と決めつけているからですよね。 この「決めつけ」があるから――…

人が後進に受けさせたがる教育

大学生の頃に、 ――人は後進に自分が受けてきたような教育を受けさせたがるものだ。 という話を聞きまして――(たしかに、そんなものかな~) と、当時は思ったのですが―― 今になって――(やっぱり、なんか違う気がする) と、思うようになりまして―― というの…

根性をひん曲げればひん曲げるほどに

ある人が、 ――私、こんな素晴らしいものを持っています。 と自慢したときに―― それをみて、(ああ、いいな~。それ、僕も欲しいな~) と思うのは―― なんか癪に障りますよね。 そればかりか―― どことなく節操がない―― そんな自分が、貧相に感じられる―― だか…

大変に貴重で、かつ有り難いはずのこと

本当は大変に貴重で、かつ有り難いはずのことを―― それが何ということはなく繰り返されているという理由だけで―― ――当たり前 と思うようになっては―― いけないのですね。 大変に貴重で、かつ有り難いはずのことというのは―― 通常は、何ということはなく繰り…

人間関係を本物にするためには

人と人とは、よいところを見せ合っているうちは、相互理解は深まらず―― むしろ、相互誤解を進めてしまいかねませんので―― どこかで、わるいところも見せ合うようにしていかないと―― その人間関係は、いつまで経っても本物にはなりません。 かといって―― わる…

有能で有力な政治家が転落するとき

もうすぐ参議院選挙がやってきますね。 報道によれば―― 昨今の政界は、5年前や3年前と比べると、実に様変わりしているようですね。 つい1年前と比べても様変わり―― 有能で有力と信じられてきた政治家が転落したり、復帰したり―― このうち、復帰の経緯という…

母語を使うときの意地

英語を使っていると―― 日本語を工夫する面白さに気づきます。 僕は、英語は母語ではありませんから―― 使うときは、どうしても不自由です。(とにかく、まずは伝わればいいや) と思ってしまいがちです。 それで、とくに悪びれることもないのですが―― そうい…

怠け心の神様には大の仲良しがいて

ほんのわずかでも仕事で手を抜くと―― あとで自責の念が渦巻きます。(あそこでズルをする意味なんて、なかったな~) と―― ですから―― 仕事中は絶対に手を抜かないほうが、のちのちの精神衛生には大変よろしいのですが―― それでも―― 仕事中にだって、ふとし…

大地に立って大空を見上げると

大地に立って大空を見上げると―― 自分の存在の小ささを十分に実感することができます。 大地は―― つまりは、地球という惑星の表面であり―― それは―― もし、宇宙を「大海」に喩えるならば、「大海の底」にあたるのですが―― この「底」は、「大海」の広さを考…

その「忠告」が、実は……

自分が、 ――正しい。 と思ったことは―― 簡単に曲げてはいけませんね。 例えば―― 誰かに忠告されて、曲げたとする―― が―― あとになって―― その「忠告」が、実は間違っていた、とわかる―― ……なんてことは―― そんなに珍しくはないのです。 人は、自分が間違って…

気持ちを切り換える

その日のうちに、やろうと思っていたことが―― その日のうちにはできないということが、わかったときに―― 僕は―― どうしても―― 力が抜けてしまうのですね。 気持ちが萎えてしまう―― ときには―― 他のことにまで影響が出てしまいます。 例えば―― できないことが…

やりたくないことをやろうとしている人の顔

やりたくないことをやろうとしている人の顔は―― 一目みただけで、なんとなくわかります。(あ、ホントはイヤなんだな) と―― そういう顔は―― たいていは、見る者に不快感を与えるものですが―― けれども―― ときどき、その顔の陰に、 ――仕方がない。 といった…