マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

人間関係を本物にするためには

 人と人とは、よいところを見せ合っているうちは、相互理解は深まらず――
 むしろ、相互誤解を進めてしまいかねませんので――

 どこかで、わるいところも見せ合うようにしていかないと――
 その人間関係は、いつまで経っても本物にはなりません。

 かといって――
 わるいところを闇雲に見せ合っていたのでは、ただの喧嘩になるだけで――
 何とか上手に工夫して見せ合わないといけません。

 その工夫というのは――
 なるべく本音を包み隠さずに表に出すということであり――
 表に出しておきながら、その本音が相手に容易に受け入れられるとは、つゆも思わないことです。

 むしろ――
 相手に拒絶をされたり、完全無視をされたりして――

 それを承知で――
 それでも、敢えて本音を表に出す――言葉に表して伝える――

 この一見、無意味に思える「本音の表出」こそが――
 その人間関係を少しずつ「本物」に変えていくのだと思います。