マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

考えたくはない疑問

今日は簡単なことを、よく間違えた。 例えば、新幹線の車両番号を座席番号と間違え、乗車後に、座席を求めて列車の端から端まで縦断するハメになり―― あるいは、ホテルの予約の確認メールをセットし忘れ、前日になっても確認メールが届かずに、でも、そうと…

失敗を受け入れる不快

人の品性は、他人の失敗に、いかに対処するかで明らかになる。 他人の失敗を一方的に責めるのは問題外だが―― 表立って責めることはしなくても、責める気持ちを心の内に密かに抱えていれば、それだけで十分に―― その人は卑しい人である、と断じてよい。 そう…

人間は面倒くさい

人間というものは、本当に、どうしようもなく面倒くさいものである。 かくいう僕も人間なわけで―― 多分、僕のことを、 ――どうしようもなく面倒くさい。 と思っている人たちもいるには違いないが―― そういうことも引っくるめて、広い意味で―― 人間というもの…

心の相対原理/道草随想

道草随想『心の相対原理』をお届けします。 リンク「道草随想のページ」より御覧になれます。 * 私は本業が文筆で―― 副業が診療・教育なのですが―― 今日、副業先の病院で―― 心脳問題について、話をしました。「心の相対原理」というアイディアは、そのとき…

ひと夜で忘れる憂さなんて

ひと夜で憂さを忘れて、今宵を明日の糧にする―― という発想は、僕には難しい。(ひと夜で忘れる憂さなんて、最初から気にすることないし――) などと思ってしまう。 憂さの憂さたるゆえんは―― そうは簡単には忘れられないところにある。 散々、飲み食いした後…

ケチャップを刺身に

――ナウい。 という俗語がある。 僕が中学生だった20年近く前には―― すでに古くさい言葉として認知されていた。 20年前から古くさいのに、未だに使用されているところを―― たまに、みかける。 もちろん―― 使用しているほうは、その「古くささ」を百も承知なの…

人は一人では

人は一人ではいきられない。 だからこそ―― 知己を繋げ、交友を結び、愛を交わし、家庭を築き、子を成して―― そうやって、寄り添って生きていく。 本当に、どうしようもなく手垢のついた言い回しではあるが―― 人生の現実的側面の幾つかを目にすれば―― そのよ…

呉京燮さんのお別れパーティ

呉京燮(ごけいしょう)さんのお別れパーティに行ってきた。 今年の1月17日の『道草日記』で触れた呉京燮さんである。 通称、ケイさん――在米韓国人の御両親をもち、僕より10歳くらい年下の男性だ。 仙台にきて2年だそうである。 その間、ずっと英会話学校で…

中身のない文章であっても

物を書ける喜びというのは―― 第一に、考えを深め、まとめられる喜びであり、あるいは考えを研ぎ澄ませ、明瞭にできる喜びである。 もちろん、喜びは、それだけではなく―― 第二に、考えを豊かに飾りつけられる喜び、あるいは、考えを面白おかしくみせる喜びと…

人の心は移ろいやすい

人の心は移ろいやすい。 それを、今さらのように嘆くこともないけれど―― 何とかならないものかと―― 日常の雑事に紛れて、ふと考え込むことがある。 他人の心のことをいっているのではない。 自分の心のことをいっている。 * 時々―― 自分の目標がみえなくな…

自分の至らなさを

最近、生きていくことのツラさが、よくわかってきた。 宗教関係の書籍などには、しばしば、 ――生きることはツラいこと―― などと書いてある。 数年前までは、そういうものだと思って、単なる記号のように受容していたが―― 今は、その意味も含めて、理解しつつ…

サービス業者に大切なこと

サービス業で重要なことは、サービスを享受する側の満足感である。 が―― それと同じくらいに重要なのが―― サービスを提供する側の満足感だ。 サービスを提供する側が、何らかの疑問を感じていたり、過度な我慢を強いられたりしていては、良質なサービスは望…

そこに意味はあるか?

僕は形式的なことが嫌いである。 その形式に何か意味があるのなら、ともかく―― さして意味もないのに、例えば、 ――慣例だから―― という理由だけで、履行されるというのは―― 僕には、どうにも我慢がならない。 僕が最も嫌うのは、事なかれ主義なのだが―― この…

息子の確信

父は6年前に亡くなっている。 だから―― 今となっては、もはや確かめようもないのだが―― 僕は、女性の好みが、父に似ていると思う。 好意を抱く女性の類型が、ほぼ同じだろう、ということだ。 大急ぎで断っておくと―― いわゆる女性観――世の女性は、かくあるべ…

マラソンなのに徒競走

僕は、読書が苦手である。 本当に苦手である。(今日は少し時間があるから――) などと思って書籍を手に取り、そぞろ読み始めてみても―― すぐに眠くなってしまう。 もちろん―― 書籍の内容が、自分の関心の的であり続けるかぎりは、何とかなる。 が、少しでも…

時の流れに苛立っている

時の流れに苛立っている。 つい先日―― 桜の花の咲く頃を迎えたと思ったら―― 昨日は関東以西で梅雨入りを迎えたそうだ。 速い。 泣きたくなる。 と同時に―― 何ともいえない苛立ちを感じている。 この苛立ちが、厄介である。 * 今の僕には―― やりたいことが、…

心脳問題は熱心問題かもしれない/道草随想

道草随想『心脳問題は熱心問題かもしれない』を、お届けします。 リンク「道草随想のページ」より、御覧になれます。 * タイトルは―― 別に皮肉ではありません。 ――心脳問題を語りたがるヤツは、いつも熱心すぎて困る! とかいう意味ではありません。 文字通…

なぜ裁判員制度なのか?

報道などによると―― 政府は再来年からの裁判員制度の導入を目指している。 これを踏まえ、最高裁判所は、今日、裁判員制度の具体的な規則などを、定めたそうだ。 例えば、裁判員の日当は1万円らしい。 それが安いとか高いとかで、色々と議論になっている。 …

高校の理科選択

仙台の高校1年生は、この時期、理系か文系かの選択を迫られる。 あるいは、理科の履修科目をどれにするか、といったようなことを決めねばならない。 現在、高校の理科は、物理、化学,生物、地学の4科目が主だ。 理系なら、物理・化学か化学・生物か――文系な…

世界は広い

世界は広い。 その広い世界の中で―― 自分の知っている世界の、なんと狭いことか―― この極東の「日本」と呼ばれる島国においてさえ―― きいたこともないような職業の人々がいたりする。 あるいは―― 想像もつかない性情の業界や地域社会があったりする。 無事に…

こういうことだったのか

人の性質は、自分が主人公の人生を送るかどうかで、二分できると思っている。 自分が主人公の人生を送る人は行為者で、自分が主人公の人生を送らない人は表現者である。 行為者とは、例えば、政治家であったり、スポーツ選手であったり、学者であったりする…

ゴミの山で

今日は、久々に午前をゆっくりと過ごせた。 午後も、そんなに慌ただしくはない仕事が入っていただけだったので―― 何ともいえない穏やかな気分で、夜を迎えた。 夜、自分の部屋に帰ってみると―― 物が、たまりにたまっている。 別にゴミがたまっているわけでも…

結婚考

人は、何のために結婚をするのだろうか。 考えれば考えるほどに、みえなくなる。 * 結局―― 結婚することに意味などはない―― 少なくとも、そう考えることが、僕には一番しっくりくる。 たしかに、 ――助け合って生きていくために―― とか、 ――子供を作って育て…

現代学校教育の最も害悪な点

現代学校教育の最も害悪な点は、 ――答えが一つしかない。 と、子供に思い込ませるところにある。 ――世の中には多くの問題があるけれども、そのどれにも、正しい答えが一つずつある。 という見方だ。 これほど、子供の性根をひん曲げる思い込みはない。 たし…

心を劇の上演に喩えると

心というものは、人間には、どうにも、とらえどころがないために―― 様々な学識が色々に説明をしている。 意識と無意識とを分けて構造化したり―― 自我と自己とを装置がごとく見立てたり―― 最近―― 僕は心を、精神と人格との二層構造でとらえてはどうかと、考え…

自分の姿

自分の姿がうつった写真をみるのは、心地の良いものではない。 5年、10年前の自分の姿が、妙に若々しく、変に清々しく、思い出されるものだから―― 何とも、たまらない気持ちになる。 男の僕でも、そうなのだから―― 女性の立場では、想像を絶する葛藤が、胸中…

官能小説のこと

昨日の『道草日記』で、 ――官能小説を読みたくなったら、自分で書いている。 と述べたが―― 正確ではない。 なぜなら―― 僕に官能小説は書けないからだ。「官能小説が書けない」ということは―― 実は、あちこちで述べている。 理由は、その都度、違っていたりす…

官能小説は苦手である

突然だが―― 僕は、官能小説が苦手である。 本当に苦手である。 * ――冒頭から何をいいだすか? と、呆れる向きもあるだろうが―― まあ、少し、お付き合い願いたい。 * とにかく―― 僕は、官能小説が苦手なのだ。 その効用を十全に享受することは、おそらく、…

僕の無謀な選択

高校時代―― 僕は、いわゆる理系に進むことを選んだ。 今にして思えば、無謀な選択だったといえる。 中学生の頃は―― 理科よりも社会のほうが得意であったし―― 好きでもあった。 高校生になってからも、その傾向は相変わらずで―― しかも、それまでは好きだった…

歯車が噛み合っていない

最近、歯車が噛み合っていない感じがしている。 思索の歯車である。 毎日、とんちんかんなことばかり、考えている気がする。 理由は―― たぶん生活の歯車が巧く噛み合っていないからで―― 例えば、いつもやると決めた日課をすっ飛ばし―― あとでイヤな思いをす…