マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

ゴミの山で

 今日は、久々に午前をゆっくりと過ごせた。

 午後も、そんなに慌ただしくはない仕事が入っていただけだったので――
 何ともいえない穏やかな気分で、夜を迎えた。

 夜、自分の部屋に帰ってみると――
 物が、たまりにたまっている。

 別にゴミがたまっているわけでもなく――
 大部分は書籍類であり――
 それらの多くは、僕なりに整理されてあるものなのだが――
 それでも、十分に冷めた目で眺めれば、

 ――ゴミのたまり場

 の印象は拭えない。

 ゴミの山が、僕なりに整理されてあるにすぎない。

 もう10年近く、こんな部屋で暮らしている。

 日々の生活がキツキツで、心に余裕が無いときは、とくに気になることもないのだが――
 日々の生活がユルユルで、心に余裕が出たときは、わりと気になってくる。

 厄介である。

(そろそろ、引っ越し時かな)
 と思っていた矢先に、区役所から請求書がきた。

 ――市民税、県民税を納付せよ。

 とのことである。

(そうだった!)
 と思い出す。

 毎年、この時期には、多額の出費を強いられる。

 引っ越し資金のあてはない。

(もうしばらく、ゴミの山で暮らすか)
 と諦めた。