マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

子どもは「?」を浮かべて死んでいく

――幼い子どもは、頭に“はてなマーク”を浮かべて死んでいく。 という話をききました。 ショッキングな話です。 …… …… 幼い子どもが溺れるときは―― 手足を猛烈に動かしながら、金切り声をあげ続ける、と―― つい想像しがちですが―― 実際には―― 子どもは、自分の…

政権が選挙で争われる幸せ

――政権が選挙で争われる幸せ というものがあります。 現代日本のように、曲がりなりにも民主主義の国で生活をしていると―― つい忘れてしまいがちですが―― 人類史上―― 政権が選挙で争われることは―― きわめて稀でした。 たいていは―― 流血の闘争か密室の暗闘…

「勝者は生まない」なら「敗者も生まない」?

――いかなる争いも勝者は生まない。 などといわれますが―― ちょっと違うような気がしています。 ――勝者は生まない。 ということは、 ――敗者も生まない。 ということを示唆するように思えてならないのです。 よって、 ――誰もが、勝者はもちろん、敗者にもなら…

2進法と1進法との間

数え方として最も一般的なのは―― 10進法ですね。 10進法は、「0」から「9」までの10種類の数字を用いて数える方法です。 当然―― 10進法以外にも数え方はあります。 9進法は、「0」から「8」までの9種類―― 8進法は、「0」から「7」までの8種類―― 7…

「実るほど頭を垂れる……」:お説教に使われるはずのない言葉

――実るほど頭を垂れる稲穂かな。 という言葉があります。 直接の意味は、 ――稲は実が熟するほどに穂を垂らす。 ですが―― 間接の意味は、 ――人は学を深め、徳を備えるほどに謙虚になる。 です。 この言葉―― 僕は、あまり好きではありません。 なぜか―― …… …… …

還暦を過ぎた男性は変わるか

還暦を過ぎた男性を指して、 ――あの人は変わった。 という人がいますが―― (いや。変わったんじゃなくて、変わったようにみえるだけでしょ) と―― 僕は思います。 人は、30歳を過ぎたら、そうは変わりません。 知性とか性格といった人柄の核となるような部分…

言論の自由は戦乱を招くか

――言論の自由は戦乱を招くか。 ということについて―― 少々、考えております。 言論活動を取り締まる国家や政権というのが―― 世界には、少なからず存在しています。 言論の自由が曲がりなりにも保証されている日本のような国からみたら、 ――なぜ、わざわざ言…

戦争がなくならない理由

――戦争で幸せになる人はいない。だからこそ、あらゆる戦争は決して許されない。 という考えがあります。 (たぶん、そうだろうな) と―― 僕も思いますが―― …… …… こうした考えに異を唱える人が―― 少なくとも2種類はいます。 1つは、 ――たしかに、戦争で幸…

昭和16年の9月って、どんなだったんだろう?

安倍首相が来月の解散総選挙を決意したと報じられています。 その背景には―― アメリカのトランプ大統領が、 ――12月頃には北朝鮮に対する軍事行動を開始する。 と通告してきたことがある―― との憶測が―― 永田町界隈で飛び交っているそうです。 ことの真偽は不…

「異次元」に違和感

――異次元 という言葉をきくと―― どうもファンタジーを連想してしまい―― 違和感を覚えます。 …… …… ――異なる次元 といわれれば、 ――普段とは異なる基準・尺度で測られる とか、 ――まったく桁違いの とかいった意味で理解できるのですが、 ――異次元 といわれる…

討論と追及とは違う

――討論と追及とは違う。 という話をききました。 討論とは、異論を表明した上で、直接的に釈明を迫ることであるのに対し―― 追及とは、異論を表明することなく、質問を重ねるだけで、間接的に釈明を迫ることである、と―― もちろん―― 討論よりも追及のほうが、…

「AかBか」ではなく、「Cという観点」

――AかBか。 という問いには―― 多くの場合に、意味がありません。 そうではなくて、 ――Cという観点から、AかBかを決める。 という知見のほうが、ずっと大切です。 例えば、 ――巧遅か拙速か。 という問いは―― 大切ではありません。 そうではなくて、 ――単…

自衛から他衛へ

おそらくは自衛のために―― 人類史上、あらゆる国家間戦争が、起こってきた、と―― 考えられます。 いかなる国家間戦争も自衛の名目でしかけられています。 よって―― 国家間戦争をなくすには、 ――自衛から他衛へ という発想の転換が有効ではないか、と―― 考え…

仕事の細部に違いが出る理由

一流の仕事をする人と二流以下の仕事をする人とでは―― 細部に違いが出るといわれます。 例えば―― 一流の営業マンと二流以下の営業マンとでは―― もちろん、全体的な営業成績に違いが出るわけですが―― それだけではなくて―― 例えば―― 一流の営業マンが作る資料…

才能に嫉妬できるのも才能

他人の才能に嫉妬している人をみるのは―― あまり気分のよいことではありませんが―― でも―― ときどき―― 思うことがあります。 (そうやって嫉妬できるってことも、案外すごい才能じゃないか) と―― …… …… 嫉妬するには―― その妬みの対象と同質ないし同系の才…

「無関心」という名の罰を与える

子が親にとって好ましくない言動をしているときに―― その言動を親がやめさせようとして、子を叱責したり制止したりすることは―― かえって逆効果なのだといいます。 叱責や制止といったネガティブな反応は―― 称揚や奨励といったポジティブな反応と同質の結果…

誤った訓示を垂れないためには

組織のリーダーが―― 組織のフォローワーたちを前に訓示を述べるときに―― うっかり、やってしまいがちな過ちがあるといいます。 それは―― 組織のリーダーに対する戒めや励ましを述べることです。 ――まず、リーダーが動かなければ、フォローワーは動かないので…

大事を成すなら近視眼的一進一退

何か大事を成そうと思ったら―― 近視眼的になるのがよいと思います。 ――近視眼的 というのは―― ふつうは悪い意味で使われるのですが―― この反対のほう――つまり、「遠視眼的」のほう――が、より危険なのではないか、と―― 最近の僕は、考えるようになっています…

イヤな思いはしたほうがよい

――人生、好き勝手に生きればよい。 と極論する人がいます。 この言葉は―― あまり効果がありません。 なぜならば―― すでに好き勝手に生きている人にとっては、 ――何を今さら……。 ですし―― なかなか好き勝手に生きられない人にとっては、 ――好き勝手に生きたく…

戦争に関する歴史の不合理

同じ戦争であっても―― 10~100年前の戦争は、 ――痛ましい教訓の種 であり―― 300~3000年前の戦争は、 ――面白い娯楽の種 として受け止められている―― という現実は―― 歴史の不合理の一例といえましょう。 一般に―― 人の寿命に最長でも100年くらいの限りがある…

今、このときに――

いつか、そのときに―― ではなくて―― 今、このときに―― やりたいと思うことをやり―― やらねばならぬと思うことをやる―― 例えば―― 食べたいと思うものを食べ―― 聴きたいと思うものを聴き―― 知らねばならぬと思うことを知り―― 学ばねばならぬと思うことを学ぶ――…

正論には痛みが伴う

いわゆる正論を―― あえて世間の批判を恐れずに―― あるいは―― あえて世間の本音におもねって―― 社会に広く訴えるのであれば―― そして―― その正論が、少なくとも理想的には、誰もが異を唱え難いような―― 無垢で純朴な正論であるならば―― それを述べることには…

「非常識だ! けしからん!」と糺す前に

――非常識である。 と一見、思われるような主張であっても、 ――なぜ? と質(ただ)すゆとりが―― 必要だと思います。 その主張の理由は何なのか、と―― …… …… 反射的に、 ――非常識だ! けしからん! と糺(ただ)すのではなくて―― …… …… ――なぜ? と―― …… …… …

本を読みかえす時の注意点

青年期に読んで感激した本を―― 中年期や老年期になって読みかえしてみて―― もし―― 青年期と同じように感激するならば、 ――その読者は愚か者である。 という考え方があります。 まあ、「愚か者」というのは―― いいすぎかもしれません。 が―― 少なくとも、青年…

思わず逃げ出したくなる

勝負事というのは―― 高みの見物を決め込めるのなら―― 色々な角度から分析ができたり、様々な立場に共感ができたりして―― けっこう知的に面白いものです。 もし―― それが国家間等の紛争や戦闘などではなくて―― 例えば―― プロ・スポーツの試合などの娯楽であれ…

今も外見が20歳のつもりでいるから困る

きょう―― ある公共の場で―― たぶん勝手がわからなかったのでしょうね――ひどくオロオロしている20歳前後の男性がいて―― (大学生くらいかな) と思ってみていたのですが―― 実は―― その公共の場には―― 今年で44歳になる僕も、そんなに慣れているわけではなくて…

何のために知識を蓄え、理解を深めるのか

どんなに多くの知識を蓄え、どんなに確かな理解を深めても―― 人は、必ず一定の確率で、失敗をします。 それが―― この世界の現実です。 このことを知って―― 驚愕する人と安堵する人とがいます。 驚愕する人というのは―― 将来、絶対に失敗をしないよう、知識を…

「間違った平和」って何だ?

――正しい戦争よりも間違った平和を! というスローガンをみて―― (なるほど……!) と思った反面―― (「間違った平和」って何だ?) と―― つい考え込みました。 このスローガンが前提にしていることは―― おそらくは―― 下記4つの概念の並置・独立です。 1) …

不正確でも記憶に合致すれば……

止まっている表情と動いている表情とでは―― まったく別人にみえることがあります。 例えば―― ふだん、静止画で止まっている表情ばかりみせているモデルさんが―― たまに、動画で動いている表情をみせていると―― (同じ人の顔にはみえないな) と感じることが…

勝てない戦争を「勝てない」と見切れなかった

先の太平洋戦争(大東亜戦争)で―― 日本国首脳部(軍部・政府)が犯した最大の間違いは、 ――対外戦争を仕掛けたこと というふうに―― 学校教育的にはなっています。 が―― 近現代史を冷静に俯瞰し―― 国際関係論を冷徹に分析するならば―― 当時の日本国首脳部の…