マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

誤った訓示を垂れないためには

 組織のリーダーが――
 組織のフォローワーたちを前に訓示を述べるときに――

 うっかり、やってしまいがちな過ちがあるといいます。

 それは――
 組織のリーダーに対する戒めや励ましを述べることです。

 ――まず、リーダーが動かなければ、フォローワーは動かないのです。

 とか、

 ――組織の目標を達成するまで、あと少しです。がんばっていきましょう。

 とか――

 なるほど――

 たしかに――
 これほどの興醒めは、そうはないに違いありません。

 そのような言葉は――
 フォローワーたちからしてみたら、

 ――いや。それ、私たち、関係ないでしょ。

 となりますので――

 ……

 ……

 リーダーが、第一に悟るべきは、

 ――孤独

 だといいます。

 組織のおいて――
 フォローワーたちとリーダーとでは――
 そもそも、利害関係が一致しません。

 部分的に一致することはあっても――
 全面的に一致することはありえない――

 その孤独を忘れたときに――
 リーダーは見当違いな訓辞を垂れるのです。

 ……

 ……

 リーダーが――
 フォローワーたちの前で訓示を述べるときは――

 中途半端が一番よくない、といいます。

 あえて極論でいうならば――

 もう、すっかり割り切って、明らかに利己的な要求をフォローワーたちに突きつけるか――
 あるいは――
 自分がリーダーであることを忘れて、フォローワーたちに迎合し、ご機嫌をとっていくか――
 そのどちらかがよい、と――

 ……

 ……

(そうかもしれない)
 と思いました。