マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

「無関心」という名の罰を与える

 子が親にとって好ましくない言動をしているときに――

 その言動を親がやめさせようとして、子を叱責したり制止したりすることは――
 かえって逆効果なのだといいます。

 叱責や制止といったネガティブな反応は――
 称揚や奨励といったポジティブな反応と同質の結果しかもたらさない、と――
 いうのですね。

 では――
 好ましくない言動をやめさせるには――
 どうしたらよいのか――

 ……

 ……

 ――まったく反応をしない。

 というが――
 正解だそうです。

 ポジティブな反応は、もちろん――
 ネガティブな反応も、一切しない――

 例えば――
 子が汚ない言葉を繰り返したり、物を次々と投げていたりしても――
 親は、何もいわない、何もしない――完全にスルーをする――
 そういうことです。

 ……

 ……

 以上は――
 子育ての経験則のようですが――

 たしかに、そういうことは――
 あるかもしれません。

 しばしば、

 ――「好き」の反対は、「嫌い」ではなくて、「無関心」

 ――「嫌い」の反対も、「好き」ではなくて、「無関心」

 ――「好き」も「嫌い」も、その反対は「無関心」

 などと、いわれます。

 つまり――
 簡単にいうと、

 ――子が好ましくない言動をしたら、親は「無関心」という名の罰を与えるのがよい。

 ということです。

 ……

 ……

 なかなかに賛否の分かれそうな言説ですね。

 が――
 人の心理の本質を突いている感じは、します。

 ……

 ……

 もしかすると――

 この言説は――
 人の心理にあてはまるだけではなくて――

 国家の外交施策にも、あてはまることかもしれません――“国家間の親子関係”の定義は、さておいて――