マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

自問自答をするときに気をつけること

――自分のことは、自分が一番よくわかる。 といったり、 ――自分のことは、自分が一番よくわからない。 といったりしますね。 いったい―― どちらが正しいのでしょうか。 …… …… おそらく―― どちらも、正しくはない表現です。 正しくは、 ――自分のことは、自分が…

「死に様は生き様――」か

――死に様は生き様―― という言葉があるそうですね。 ――死に方をみれば、その人の生き方がわかる。 といった意味のようです。 つまり―― ごく簡単にいってしまえば―― 良い死に方をした人は、良い生き方をしてきた人であり―― 悪い死に方をした人は、悪い生き方を…

良いイメージのリーダーになろうと思ったら

何か新しいことをやろうとする人には―― たとえ、それが間違ったことであったとしても―― どこか知的で爽やかなイメージを抱きますが―― いつも古いことをやろうとする人には―― たとえ、それが正しいことであったとしても―― 何となく愚鈍で野暮ったいイメージを…

日常生活が、多少なりとも不安定ならば

日常生活が、あまりにも安定していると―― その安定が突然に崩れてしまう可能性を―― ことさらに強く意識してしまいます。 (今は安定しているけれども、ひょっとして運わるく急に何か起こって、とんでもないことになるかもしれない) などと、思ってしまいま…

対人トラブルを解決する能力

対人トラブルを解決する能力というものがある、と―― 僕は考えています。 それは、 ――ほどほどに理屈を通す能力 といってもよい能力です。 対人トラブルのほとんどは―― 理屈とは無関係のところで生じます。 たいていは、人の情動や気分――つまり、“気持ち”――が…

スピーチ:話の内容は、どうでもよい

スピーチは―― どんな内容が話されたかではなく―― どんな人が、どんなふうに話したかに注目が集まりやすい、と―― 僕は考えています。 よって―― もし、あなたが、これからスピーチをするのなら―― 少なくとも極論としては―― 何を話すのかは、どうでもよいのです…

素人はチーム・ワークを語り、玄人は……

プロ・スポーツの世界では―― 野球であってもサッカーであっても―― 多分どんな種目であっても―― たっぷり資金のあるチームが、チーム・ワークをしっかり整えたら―― 申し分なく強くなりますよね。 たしかに―― そんなに資金のないチームが、チーム・ワークをし…

舞台を広くして

物語は、 1)舞台 2)人物 3)展開 の3つの要素に分解できるといわれます。 これら要素のうち―― 1)舞台を狭くして、2)人物らをそこに密集させると、3)展開が面白くなる―― という傾向があるようです。 例えば―― 狭い城塞に閉じこもって戦う話とか――…

もう2度と、あの町並みには迷い込めない

きょうは、ちょっと所用がありまして―― 先ほどまで女川(おながわ)におりました。 「女川」とは、宮城県東部の町・女川町のことです。 先週―― 天皇・皇后両陛下が視察にお見えになりました。 5年前の東日本大震災では大津波の被害を受け―― 町の家屋の過半…

原則主義者は、快楽をむさぼっている以外に

原則を貫き通す人が―― 僕は好きです。 原則を容易なことでは崩そうとしない人を―― 僕は信頼します。 が―― それには、以下のことが前提です。 原則は―― 貫き通すことが重要なのではありません。 崩さないことが重要なのではありません。 重要なのは―― その原…

歯切れの良いコメントをする人の見分け方

世の中の大問題について、歯切れの良いコメントをする人は―― 少なくとも2種類にわけられます。 その大問題の本質を、十分に知ることなく、常識的な考えを語っているだけの人と―― その大問題の本質を、十分に知った上で、熟慮を重ね、確たる結論を得ている人…

「ビールのCMに女性を使うな」と昔はいわれていた

――ビールのCMに女性は使うな。 と―― ふた昔前までは、いわれていたのだそうです。 それが、今では―― 有名な女優さんや人気の女性タレントさんたちがバンバン起用されていますね。 何が変わったのでしょうか。 例えば―― ふた昔前までは―― ビールに関心をもっ…

自分の年齢をこんなふうに意識するようになるとは

平成も“28年”になって――この国のポップ・カルチャーが世界を席巻している昨今では―― かなり、ありふれた発想であろうと思うのですが―― …… …… 自分が10代や20代だった頃に―― マンガ本の専門店やゲーム・センターなどには、等身大のポスター写真が貼られていて…

美女の女優が醜女を演じることはできるのか

――美女の女優が醜女を演じることはできるのか。 ということについて―― いま考えています。 「美女」というのは―― 誰がみても「美しい」と感じるであろう女性のことです。 「醜女」というのは―― 誰がみても「醜い」と感じるであろう女性のことです。 もちろん…

「どんなコメントか」ではなく、「誰のコメントか」

ある程度、決められたことを―― きっちりと決められた時間内で―― ある程度、決められた通りに―― コメントをすることで―― 視聴者を、 ――あ! とか、 ――ああ。 とかと思わせるのが―― テレビのコメンテイターの仕事であろうと思うのですが―― その際に―― 視聴者が…

即答をしないと危険な質問

世の中には、即答をしなければ、 ――なんだ、この人は! と、すっかり呆れられてしまう質問というのがあります。 典型例は、 ――あなた、自分の顔を美形だと思いますか。 という質問です。 この質問に即答をせず―― すっかり黙り込んでしまったり、 ――う~む。 …

名前で得をしている?

アメリカ大統領の共和党予備選挙に絡み、 ――トランプだか花札だか知らないけれど、ちゃんと政治経験のある人になってもらいたいな~。 といった愚痴っぽい台詞が―― ただの冗談では済まされなくなってきました。 「トランプ」というのは―― もちろん、ドナルド…

結婚は忍耐か

――結婚は忍耐だ。 という話をきくたびに、 (ホントかな……) と思っています。 もちろん―― 結婚を維持するのに一定の忍耐が必要なのは、その通りですが、 ――第一に必要なのが忍耐か。 と問われれば、 (違うでしょ) と思います。 そもそも―― 忍耐をするには…

「あの人は感情的だ」と思われないために

人は誰しも、 ――感情的にならずに生きていたい。 と願うもの―― と、僕は考えています。 少なくとも―― 誰かから、 ――あの人は感情的だ。 と思われて―― 気分が良くなるような人は、たぶん、いないでしょう。 が―― 感情的にならずに生きているということは―― そ…

「震災の非忘却性」とでも呼べそうな

きのうで、東日本大震災から5年が経ちましたね。 メディアが色々な形で取りあげています。 それだけでなく―― 様々な方々がブログなどで個人的に発信を行っています。 * 5年以上前から『道草日記』をご覧になっている方は―― ご存じかと思いますが―― 僕も被…

少しは貢献したい

ネットで広告を目にする人は―― 少なくとも2種類に分けられるように思います。 つい見入ってしまう人(A)と―― まったく無視してしまう人(B)との―― 2種類です。 そして―― つい見入ってしまう人(A)は―― さらに、少なくとも2種類に分けられると思います…

どの国で在野精神が旺盛なのかを

――在野(ざいや) に対し、 ――在朝(ざいちょう) といいます。 古くは―― 朝廷に仕えていることを「在朝」、そうでないことを「在野」といいました。 「朝廷」とは、天皇や皇帝などの専制君主が統治する中央政府のことです。 転じて―― 公職に就いていること…

わかりにくい舞台で矛盾に満ちた主人公が活躍する物語など

現実というのは、どうしようもなく複雑怪奇なもので―― そこに何がしかの意味を見出すことが、なかなかできないものですが―― こうした現実の断片を材料に、一から虚構を組み立てていくことで―― 人は、そに何がしかの意味を見出しやすくなります。 例えば―― 中…

誰か一人が抜けただけではビクともしないチーム

誰か一人が抜けただけでチームが崩れる―― そういうことが―― よくあります。 そういうチームは―― リーダーとフォローワーとが固定されているチームです。 このようなチームは―― リーダーに才覚があり、フォローワーがよく協力をしていれば―― つねに優れたパフ…

おカネは社会の“血液”か

――おカネは社会の“血液” という喩えを―― よく見聞きします。 体が健康であるためには、血液を淀みなく循環させることが必要であるように―― 社会が健全に機能するためには、金銭を淀みなく循環させることが必要である―― という考え方を端的に表したものです。…

老いの難しさの正体

10代や20代の頃は―― 自分に“できること”がわからない――あるいは、“できること”がほとんどないので―― “できること”と“やりたいこと”とは―― ふつうは乖離しています。 が―― だんだん歳をとっていき―― 40代や50代になると―― “できること”と“やりたいこと”とが重…

自己紹介の上手な人

自己紹介の上手な人は―― 自分が本当に伝えたいことを、さり気なく伝えるのが上手です。 「自分が本当に伝えたいこと」とは―― 例えば、 ――自分が所帯持ちか独り者か。 とか、 ――どんな人付き合いを望んでいるか。 とか―― いいかえるなら―― そのままストレート…

プロは負の感情から逃げない

プロならば―― 何の問題もなく、自分の職務を全うすることに集中できます。 そして―― その過程で、自分の心に生じる負の感情――例えば、不安――からは、決して逃げようとしないはずです。 「負の感情から逃げる」とは―― 本来であれば全うすべき職務の全部または…

成功体験に溺れる人は、なぜ溺れるのか

――人は、成功体験に溺れやすい。 といいます。 例えば―― 高校で、定期試験の勉強を頑張り、いわゆる内申点で優秀な評価を得て―― その結果、推薦入試で希望の大学に入った人が―― 大学でも、単位取得の勉強を頑張り、数多くの単位を優秀な評価でとって―― その…

当事者意識を分散させるだけでは?

例えば、人の生老病死に関わるような―― ある程度、普遍的な社会問題が持ち上がると―― 様々な識者が様々な見解を述べます。 そして、多くの場合で―― 次のような決まり文句が末尾に添えられます。 ――これは、社会全体で考えていく問題だ。 とか、 ――国民一人ひ…