平成も“28年”になって――この国のポップ・カルチャーが世界を席巻している昨今では――
かなり、ありふれた発想であろうと思うのですが――
……
……
自分が10代や20代だった頃に――
マンガ本の専門店やゲーム・センターなどには、等身大のポスター写真が貼られていて――
そこでは、売り出し中の女性アイドルのタレントさんたちが、大胆な水着姿などを披露していました。
あるいは――
そうしたタレントさんたちが、劇画誌や青年誌のグラビア写真のなかで、いわゆる濡れ場を思わせるようなポーズをとったりもしていましたね。
そうしたタレントさんたちも――
しだいに歳をとって――
いつしか――
割烹着をまとって老舗百貨店の看板写真に収まっていたり、訪問着をまとって新幹線駅の看板写真で微笑んでいたりするようになりました。
あるいは――
ビジネス誌や家庭誌の広告写真のなかで、管理職役や母親役を演じていたりして――
まさに隔世の感を覚えます。
まさか自分の年齢をこんなふうに意識するようになるとは――
夢にも思っていませんでした。
僕は1970年代の生まれなのですが――
同じような隔世の感を――
僕より上の年代の方々も覚えてきているのでしょうかね。
最近――
ちょっと気になっています。
……
……
え?
どこが、ありふれた発想かって?
……
……
ありふれていませんかね(笑