マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

民主党の代表選挙のニュースが

民主党の代表選挙のニュースが喧(かまびす)しいですね。(なぜ、この時期なのか?) とは思います。 民主党の代表選挙は、もともと来月に予定されてはいたそうですが―― 今は民主党が与党ですから、その選挙は政権首班を決める選挙です。 日本国の来月以降…

本当の教育の下準備

本当の教育は、知識の授受ではなく―― 技術の授受でしょう。 物事を考える技術の供与・獲得です。 例えば、問題をたくさん覚えさせ、それら問題への答えを全て覚えさせるのが教育なのではなく―― 問題の立て方を覚えさせる―― そして―― それら問題への答えの導…

嫌悪や不安を覚えさせたあとで

――芸術家の使命は? ということについて、考えています。 おそらく、それは、 ――人々に感動を与えること ですね。「感動を与える」とは、 ――生きる気力 を感じとってもらうということです。 ただ―― 芸術は、人間や社会や自然の美しい部分だけを扱うのではあ…

明るい未来を信じたい

明るい未来を信じたいものですよね。 そうでなければ、なかなか前向きには生きられない―― が―― 現実に起こっていることは、明るい未来を予見させることばかりではありません。 暗い未来を予見させることが、しばしば起こる―― そのときに、それでもムリに明る…

国家や政府は観念的な道具

国家や政府は、基本的には道具だと思っています。 人々が政治を行うための――相互の利害関係を調整するための――観念的な道具である、と―― 重要なのは「観念的な」という点です。 国家も政府も観念なので、どこまでも肥大化させることができてしまいます。 と…

たった一度の夕食のことも

いつも夕食をとっている時間帯に夕食をとれないことがわかっていたので―― とりあえず軽くお腹(なか)の中に食べ物を入れることにしました。 ちょっと事情があって、本格的に食べることができるのは、夜中になりそうだったので―― そのときにドカ食いをしない…

リーダーの唯一の仕事は

皆で1つのことをやりとげるにはリーダーが必要です。 リーダーの唯一の仕事は決定をすること―― そして、自分が決定したことを他の誰にも反古にさせないことです。 あとで反古にされないように、事前に十分に根回しをすることも大切ですね。 もちろん、決定…

本番に強い子、弱い子

学校教育や家庭教育の文脈で、 ――本番に強い子、弱い子 という言い方がされますね。「本番に強い子」というのは、テストや発表会で実力通りの結果を残す――ときには実力以上の結果を残す――「本番に弱い子」というのは、実力未満の結果に終わってしまう―― たし…

物語を管理する

作家には、物語を作成する能力の他に、 ――物語を管理する能力 が必要だといわれます。「物語を管理する能力」とは、自分の作った物語が、効率よく受け手に伝わるように工夫をする能力です。 例えば、クライマックスの場面をしっかりと設定し、その場面にむか…

推敲を重ねて駄文に堕す

文章をずっと推敲していると、だんだん駄文になっていくものです。 言葉数が増えていくからです。 余計な語句が増えていく―― だから―― 推敲に勤しんでいるときは、強く意識をして言葉を削るようにしているのですが―― ときどき油断をして、言葉数が増えていく…

堕落か、妥協か、寛容か

芸術家の本分は伝えることにあると思うのです。 作品や公演を通し、何事かを同時代の鑑賞者に伝える―― よって、鑑賞者を想定していない芸術家というのは―― 本来の役割を果たしていないといってよいでしょう。 一方―― 学者の本分は残すことにあると思うのです…

「日本的なる」のありがたみ

日本人の青少年は、概して一度は、 ――日本的なる観念 を拒む傾向にあるようです。 例えば、「甘え」とか「恥じ」とか「世間」とか―― 僕も、10代、20代のときは、そうでした。 ふと、たまらなく疎ましく思える時がくるのです――日本的なるものの一切が―― 本当…

「ハレ」と「ケ」との減り張りを好むか好まないか

人々の生活には「ハレ」と「ケ」との減(め)り張(は)りが欠かせません。「ハレ」とは、お祭りや儀式、年中行事などが執り行われるときをさし――「ケ」とは、ふだん通りの暮らしが続くときをさします。 簡単にいえば―― 非日常の催しが「ハレ」であり、日常…

電車に乗ってくるカップルをみていると

電車に乗ってくるカップルをみていると、色々なことが想像されます。(あ、男は女の顔をほとんどみてないな) とか、(男は些細なことでも笑顔を作ってるな) とか―― そして、様々なことを勘ぐります。 2人は付き合い始めなのか、倦怠期に入っているのか、そ…

異文化理解のために

異文化理解のために、とりあえず異文化の只中に飛び込んでみるというのは、意義深いことなのでしょうかね。 例えば、欧米文化を知るために、気軽にハロウィーン・パーティなどに参加してみるというのは、それなりに意味のあることなのか、と―― 僕は、ハロウ…

地獄の何たらも何たら

きょうはお盆の16日で―― 街中は、どことなく閑散としておりまして―― 多くのお店が休業していたからです。 会社も休みのところが多かったらしく、通勤時間帯はスカスカでした。「こういうのを『地獄の何たらも何たら』っていうんですよね」 と、顔見知りのタ…

戦争の情緒や情念を後世に残すには

8月10日の『道草日記』で、 ――戦争の情緒や情念を後世に残すのは難しい。 というようなことを述べましたが―― そうしたものが、もしも残せるものならば―― 残したほうがいいに決まっているとは思っています。 情緒や情念は個人の心の私秘的な部分ですから―― そ…

あれ、2010年だっけ?

最近、今年が何年だったか、急にわからなくなるのです。(あれ、2010年だっけ?) と―― ときどき、今年が2011年ではないかと、真剣に勘違いをしています。 例の「地デジ移行」の告知が度重なっているからでしょうか(笑 だから―― 加工食品の消費期限などが、…

10代の頃は物事をいたずらに難しくとらえようとしていた

物事は、歳とともに、だんだん単純にみえてきます。 10代の頃は、あんなに複雑怪奇に思えた問題は―― 20代、30代と経つうちに、自然と単純明快に思えてくる―― もちろん、自分の知識や経験が増え、思考力や理解力が高まった結果でしょうが―― それにしても、痛…

気分が高揚していると

気分が高揚していると、どんな文章でも書ける気がしてきます。 ふだんなら、(え~、それはちょっと気恥ずかしいな~) と躊躇するような内容でも、さらさらと書いてしまう―― で―― 書き上げた直後は、(うむ! できた。我ながら名文だ) などと勘違いをして…

大阪市のマンションで幼い姉弟が放置されて亡くなった事件

痛ましいニュースでした。 大阪市のマンションで幼い姉弟が放置されて亡くなった事件です。 このニュースの記事は、ネットでも新聞でも、できるだけ読まないようにしていました。 読んでしまったら、どうしようもなく暗澹とした気分になると思ったからです。…

戦争の記憶は風化しても

毎年、この季節になると、マスコミを中心に、 ――戦争の記憶を風化させてはならない。 という論調が目立ちます。「戦争」というのは、主に太平洋戦争(大東亜戦争)にまつわる様々な事実――事象・事件・事故・惨事・被災・災厄――のことですね。 たしかに、でき…

全体を一瞬で見渡せる

絵画や写真の良さは、全体を一瞬で見渡せるということですね。 小説や音楽では、そうはいかない―― ある程度の時間をかけて、全体を把握する―― しかも、「把握する」であって「見渡す」というわけにはいきません。 小説家や音楽家の意図を理解するには、とに…

長谷川等伯の『松林図屏風』が

母によると―― 9年前に亡くなった父は、長谷川等伯の『松林図屏風』が好きだったそうです。 なので―― 実家の父の位牌の近くには『松林図屏風』のプリントが飾られています。 長谷川等伯は織豊期から江戸初期に活躍した絵師で――『松林図屏風』が代表作とされて…

小説家は、なろうとしてなれるものではなく

小説家は、なろうとしてなれるものではなく―― 気付いたらなっていた、というものでしょう。 よく小説家の経歴として、小説家になるまでに様々な職を転々としていた、という話をききます。 一見、 ――将来、小説家になることを見越して、色々な業種を経験して…

自分の書きかけの小説を見返すと

自分の書きかけの小説を見返すと、(なんじゃ、こりゃ?) と思うことがあります。(いったい何を書きたかったんだ?) と―― しばらくジッと考えて、(あ、そうか!) と思い出すこともありますが―― たいていは思い出せません。 最後に手を入れたのが何年も…

同じ言葉を繰り返すときというのは

会話をしていて―― つい同じことを繰り返してしまう、ということがあります。 同じ日に繰り返してしまうことがあれば―― 前日や先週と同じことを繰り返してしまうこともあります。 同じ言葉を繰り返してしまうということは―― たぶん、その自分の発言が相手に受…

変化の奔流のただ中にいる

以下は、顔見知りのタクシー運転手さんから聞いた話です。 駐車場に止めていた車がビショ濡れになっていた―― けれども、隣の車はゼンゼン濡れていなかった―― よくみると―― 地面も濡れていなかった―― 自分の車が止めてあったところは濡れているのに―― そんな…

持って歩いたパンを

きょうは、お昼ご飯に食べようと思ってパンを買ったのですが―― どうしても食べる気にならずに、そのまま持って歩きました。 それくらい暑かったということです。 いや~。 暑かった―― 蒸し暑かったのですね。 もちろん、お昼ご飯が入らなかったのは、それだ…

お店の外でバッタリ

よく利用するお店の店員さんと、街中でバッタリあったりすると―― けっこう面食らいます。 もちろん、本当の意味で顔見知りになっている場合には何の問題もありません。 お互いに顔はわかっているけれども、それまでに必要以上の会話をかわしたことが一切ない…