マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2014-05-01から1ヶ月間の記事一覧

図や数式には

同じ議論でも―― 図や数式を使うと、とたんに精緻で豊穣な議論になるものです。 言葉にはない厳密性が付与されるからだと思います。 図や数式には有無をいわせない厳密性があります。 例えば、 F = ma という数式には、厳密性がある―― その一例が「F = …

自分の意見をいおうとしない人は

どんな場合でも自分の意見をいおうとしない人は―― ふつうは侮られるものですが―― もし、その人が、明らかに自分の意見を持っていて、しかも決して口下手ではない時には―― むしろ深い敬意の対象となるでしょう。 ――ああ、あの人は、自分の意見をあえていわな…

気の持ちようは大事

2011年の東日本大震災の後―― 大きなリュックサックを背負って移動することが多くなっています。 当初は震災後の混乱期を乗り切る実用性から背負っていたのですが―― 半年もすると、すっかり慣れてしまって―― 今も、その大きなリュックサックを背負っておりま…

小さな課題をたくさん片付けるより

小さな課題をたくさん片付けるより、大きな課題を1つでも片付けるほうが―― より創造力を駆使した気持ちになれるのですが―― 実際のところは、どうなんでしょう? 15分も考えれば解決策がみえてくる課題60個に取り組むよりは―― 15時間も考えても解決策がみえ…

カネと時間と

カネと時間と、どちらが大切かと問われれば、 ――答えは「時間」―― でしょう。 というのは―― カネは増やそうと思えば増やせるけれど―― 時間は増やそうと思っても、たぶん増やせないからです。 人が一生で与えられた時間は、おそらくは決まっています。 それを…

経験は、まずは質より量

誰かに何か話をするときに―― その話を今までに誰にも話したことがない場合と、誰かに話したことがある場合とでは―― モチベーションが少し違います――少なくとも僕の場合は、そうです。 どう違うかいうと―― 誰かに話したことがある場合は、誰にも話したことが…

人は、どんなときでも自然体でいられるか

どんなときでも自然体でいられる人というのは―― 誰にも期待をしていない人だろうと思います。 自分の周りにいる全ての人たちに期待をしない―― 当然、自分自身にも期待をしない―― 自分にも他者にも期待をしないから―― 気負うことがないし、入れ込むこともない…

すべての人がお金儲けに専念し始めると

お金儲けは決して悪いことではないのですが―― いったんお金儲けに専念し始めてしまうと―― お金では計れない価値に無頓着になってしまうのが難点です。 例えば―― お金にならないことには手間も時間もかけないようになってしまう―― 世の中にはお金では計れない…

危険性は危険でしか学べないけれど

いわゆる危険性は―― その危険を実地で体験することでしか学べないようなところがあります。 ――頭ではわかっていたのに……。 と後悔されることの何と多いことか―― 危険性というものは、その危険に実際に触れてみないことには、なかなか把握できないのです。 が…

作家の竹内薫さんが

作家の竹内薫さんが、本日、新刊を出版されました。 総合法令出版さんからで、タイトルは、 ――失敗が教えてくれること です。 竹内薫さんといえば多作の作家さんのお一人ですが―― その竹内さんのご本を『道草日記』でご紹介するのは、たぶん、きょうが初めて…

書き続けていくためには

書くということは、伝えるということです。 書き続けるためには、伝えたいことを探し続けることが必要です。 が、「伝えたいこと」というのは―― ふつうは、そんなにたくさんあるわけでは、ないのですね。 ひょっとすると―― 日頃から不平不満を溜めこんで生き…

「統計のウソ」に、うさんくささを感じていた

高校生だった頃、 ――統計のウソ という言葉が―― うさんくさく感じられました。 40歳になった今は―― そんなことはありません。(たしかに「統計のウソ」はある) と思っています。 もちろん、「統計のウソ」にも色々あるのですが―― 僕が一番「統計のウソ」ら…

言葉を切り詰めて表現するものだから

歌詞というのは―― ずいぶんと言葉を切り詰めて表現するものですから―― ときどき―― 書き手と読み手との理解・印象が大きく解離します。 例えば―― 書き手は、 ――ほんわか・ほのぼのとした歌詞 のつもりで書いているのに―― 読み手は、 ――陰惨・無慈悲・無情な歌…

「議論のための議論」というのは

――議論のための議論 というのは―― 結局のところは、(娯楽なんだろうな) と思います。 もちろん、それは、 ――教育 とはなりうるでしょう。 教育も娯楽であると主張したいわけではありません。 が―― 教育の中に娯楽の要素を取り入れるのは、特段、珍しいこと…

目次をみて買った

きょう、ある本を読み始めてみたら―― 急に読み続けるのが億劫になってきまして―― 知っていることばかりが書かれていたからです。 ――面白く読める本は、書かれていることの7割くらいを知っていて、3割くらいは知らない本である。 という考え方があります。 …

「実在」と「実証」とは違う

――実在 と、 ――実証 とは、違うのですね。 例えば、「Aは実在する」という命題と「Aは実在する」という命題を科学的に実証することとは―― ちょっと次元が異なるのです。 科学的に「Aは実在する」を実証するには、「Aは実在しない」という仮定を前提に据…

ものを作って売ること

ものを作って売ることが―― ものを作ったことのない人にもできるのか―― なかなかに難しい問題だと思います。 当然ながら―― ものを何度も作ったことがあるからといって、それを巧く売れるわけではありません。 が―― ものを一度も作ったことがないのに、それを…

勝負の前の挑発は

勝負の前の挑発は―― リスクの高すぎる賭けだと思うのです。 その挑発で相手が怒りだせばよいのですが―― 冷静に、 ――ふふ。 などと受け流されてしまうと―― 途端に困ってしまいます。 相手の「ふふ」に逆に挑発されて怒りだすのは論外で―― 自分も同じように「…

数学で三平方の定理の証明に失敗した中学生が

科学研究で、 ――「AはBである」とはいえない。 という結論が出されたときに―― すぐに、 ――AはBではない。 という結論が出されたと理解してしまう人が後を絶ちません。 それは誤解です。 なぜならば、「『AはBである』とはいえない」とは、 ――AはBで…

「言葉の力」は難しい

――言葉の力 などと、よくいいますが―― 僕は、あまり使わないようにしています。(うかつに使えないよな~) というのが、本音です。 というのは―― この「力」は、言葉の出し手よりも受け手の能力や感性に依存していると思うからです。 ここでいう「能力」と…

学校を卒業した人たちに学校教育を施したのでは

――いわゆる学歴エリートには知恵がない。 といわれることがあります。 つまり、 ――学校の勉強が得意だった人たちは、広い知識や深い理解はあっても、知恵がない。 ということです。 この場合の「知恵」とは何でしょうか。 おそらく―― それは、 ――実体験に基…

劣等感があるからこそ

劣等感があるからこそ―― 人は努力をするのだと思いますが―― では、努力をしない人は、劣等感がないのかというと―― そうでもないでしょう。 これは、なかなか難しい問題だと思っています。 たぶん、努力をしない人には2種類あって―― よい意味で諦めている人…

らせん階段、はしご

話し言葉の理想形は、 ――らせん階段 ではないかと思っています。 同じところをグルグル回っているようで―― 確実に昇っている、あるいは降っている―― 一方―― 書き言葉の理想形は、 ――はしご だと思っています。 目指すところへ一直線―― わき目もふらずに昇っ…

同じ冗談を同じように繰り返す

同じ冗談を同じように繰り返す人は―― それだけで、(大丈夫か?) と思ってしまいます。 冗談というのは、当意即妙だからこそ面白いのであって―― 同じ冗談を同じように繰り返すということは―― その冗談が「当意即妙」と判断されるような状況が繰り返されてい…

憶測は「現実」の“姿”を借りた「虚構」

憶測でものをいうのは―― けっこう楽しいのですが―― どうしても無責任になってしまうので―― あまり良いことではないと思っています。 何かいうときは―― いうことに責任をもたないといけないと思うのです。 唯一、責任をもたなくていいのは、フィクションです…

かれこれ2ヶ月が

今年の3月8日に失踪したマレーシア航空機が―― 今も見つかっていないそうです。 マレーシア航空機は、マレーシアのクアラルンプールを発ち、中国の北京に向かっていたところ、急に消息を絶ち―― 以来、機体も残骸もみつかっていません。 失踪し、かれこれ2ヶ月…

こどもの日だから?

きょうは、こどもの日ですよね。 * 夕方、肌寒い曇天のもと―― 近所の公園の近くを通りかかったら―― 高校生くらいの娘さんとお父さんとが―― 軟式テニスをしたり凧揚げをしたりして遊んでいました。「そうそう、そうだよ!」 とか、「オッケー! バッチリ!」…

「ゼロ」は単なる基準点

――ゼロからのスタートではない。マイナスからのスタートだ。 という言い方をときどき耳にしますが―― どうも引っかかるのですよね。(それは恣意性の問題だろう) と―― マイナス50からのスタートでも、マイナス100からのスタートでも、マイナス200からのスタ…

予定調和

一人で生活をしていると―― いわゆる、 ――予定調和 というものが煩わしく感じられる一方―― 集団で生活をしていると―― この「予定調和」が心地よく感じられる―― そういう傾向があるように思います。 一人で生活をしているとき――「予定調和」は、多くの場合、 ―…

「汚名挽回」は誤用でないかも……

――汚名挽回 というのは―― 長らく誤用だと思っていました。(「汚名」を挽回してどうするんだよ。挽回すべきなのは「名誉」だろう? 「汚名」は返上しなきゃ……) と思っていました。 ところが―― 専門の学者さんたちの間では、必ずしも統一見解が出されている…