マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2008-01-01から1年間の記事一覧

10代の自分に

僕が、10代の自分に何かを伝えるとしたら―― 何を伝えるでしょうね。 たぶん―― 何も伝えないと思います(笑 もしも、10代の僕が相当にツラく苦しい思いをしていたのなら―― 今の自分が、 ――何かを伝えてやりたい。 と思うのでしょうが―― あいにく、10代の僕は…

雪と雨と

今夜の仙台は雨です。 仙台で12月の末に雨だなんて、ちょっと珍しいのです。 こういうことがあると、つい、(雪と雨と、どっちがマシか?) ということを考えてしまいます。 雪が滅多に降らない地方の人々は、 ――雪のほうがいいに決まってるんじゃん。だって…

学問が含む芸術的部分

学問について考えるときは―― どうしても、 ――学問が含む芸術的部分 というものが気になってしまいます。 例えば―― 科学書や哲学書を読んでいると、その文芸的な要素が、どうしても気になってしまうのです。 それは、僕が日頃から文芸に入れ込んでいるからで…

試験問題を作るのは

とある仕事の関係で―― 試験問題を作ったのです。 試験問題を作るのは面白いですね。 少なくとも、たまに作るだけなら、とても面白い―― よく、 ――学生は「試験がイヤだ」というけれど、教師だって「試験はイヤだ」なのだ。 なんていっている教師がいますが―― …

老いの実感

不思議なことを不思議だと感じられなくなったときに―― 人は老いを自覚したほうがいいのかもしれませんね。 10代の頃に、あれほど、 ――不思議だ。 と思っていたことが―― 今になって、 ――ま、そういうもんだろ。 と思うようになってしまったら―― その頭は、間…

書物、賭け事

知的好奇心が刺激され、知的な営みに没頭するということの最大の利点は、 ――浮世の憂さを忘れられる。 ということでしょう。 生きることは、基本的には―― ツラく、苦しく、憂鬱なことです。 もちろん、 ――いやいや、そんなことはない。 という向きもあろうか…

唄は多くの歌手に

歌手はヒット曲に恵まれすぎるのを恐れるといいます。「ヒット曲に恵まれすぎる」というのは、 ――あの人といえば、この唄だよね。 と、皆が思い込んでいる――そんなヒット曲がある―― ということです。 なぜ「恐れる」のかといいますと―― 他の唄を歌わせてもら…

大人の女

大人の女と子供の女とがいるのなら――「大人の女」とは、どういう女性なのでしょうね。「子供の女」というのは簡単です。「娘」ということです。「娘」は、やがて恋をし、男を愛し、子を成して、母親となりますが―― この「母親」という概念が「大人の女」に近…

人から感謝された経験があるかないかで

人から感謝された経験があるかないかで―― その人の人生観や人間観は――もしかしたら世界観も――変わってくると思います。 例えば―― 富や名誉ばかりを追い求め、誰からも感謝されたことのない人が―― あるときに、何気ない善行を感謝され、それまでに味わったこ…

人が涙を流すとき

人は、自分が本当に美(よ)いと思うものに触れたときには―― なぜか、自然と涙を流すものですよね。「美いもの」というのは―― 何でもよいのですよ。 歌声であったり、言葉であったり―― 音色であったり、楽曲であったり―― 仕草であったり、演舞であったり―― …

「景気対策」は必要か

お昼すぎにファミリーレストランに入りました。 以前なら、休日のランチ・タイムは家族連れでごった返すようなお店でしたが―― 今日はガラガラでした。 不景気の影響でしょう。 ファミリーレストランでの食事を取り止めても、せいぜい数千円ほどが浮くだけで…

親と子との距離感

人と人とは、自分にないものを持っているから、互いに惹かれ合っていくようなところがありますね。 が―― 惹かれ合って、いつも一緒にいるようになると―― 逆に、その「自分にないもの」が目障りになってきます。 ――最初は、僕にない積極性のあるコだな、いい…

無題/道草随想

また『道草随想』を更新してみました。 タイトルはありません。『無題』です。 最初は、タイトルをつけていたのですが―― 幾つか、つけているうちに、タイトル不要の小文と感じられたので―― なくしました。 *『道草随想』は、左下のリンク欄「道草随想のペー…

なぜ人は物語を紡ぐのか

昨日の『道草日記』で、 ――物語を紡ごうとする人と紡ごうとしない人との隔たりは深い。 と述べましたが―― その隔たりの由来は、 ――よくわからない。 とも述べました。 あれから色々と考えてみて―― もしかしたら、妄想のドぎつさとそれへの不安とが大きな影響…

小説を書く人と書かない人の違いは

小説を書く人と書かない人との違いは―― 単に小説を書きたいか書きたくないかの違いではなく―― 小説を書かないでいられるか書かないではいられないかの違いだろうと思っています。 小説に限りません。 映像でもマンガでも、何か物語を紡ごうとする人は―― 紡ぎ…

身体の休息、精神の休息

今日は久々にゆったりと夜をすごしております。 夜8時以降に予定が入っていないのは、何日ぶりだろう?(笑 * 休息というのは―― 僕は、ゆったりとした時間の流れを感じとることだと、思っております。 したがって、1時間でも2時間でも、ゆったりとすごせれ…

やりたくないことをやりながらも

最近、どうも余計なことに手を出して―― 自分で自分を追い込んでいる感じがあります。(この辺でやめとけよ) と思うようなことも、(いやいや、まだまだ――) などと押し切ってしまうのです。 本来なら、別のことをやるべきなのに――あるいは、やりたがってい…

教養人の香り

例えば、男女のことも社会と個人とのことも、同一の視点で語れる点が、教養人の才覚だと思っております。 一方、男女のことも社会と個人とのことも、綺麗事だけでは済まされない側面があります。 よって、教養人はまた―― 話を綺麗事では終わらせない覚悟と、…

科学者になるためにファンタシー小説を

ファンタシーの醍醐味は―― 誰もが知らない世界にあります。「誰もが知らない世界」というのは―― いいかえれば、 ――にわかには理解されがたい世界 ということです。 理解されがたいことを他者に伝えるためには、確かな表現の力が求められます。 表現とは、表…

世界は作るもの

英語に、 ――It takes all kinds. という表現があるそうですね。 アメリカ人の若い男性が教えてくれました。 直訳すると、 ――それは、あらゆることを取る。 となります。「それ」というのは、 ――世界のことですよ。 と、男性は教えてくれました。 つまり、「I…

本心とか本音とかワガママとか

自分の本心とか本音とかワガママとかいうものは―― どうにかして自分自身の手で制御しきってしまいたいものです。「制御する」とは「抑圧する」とは違います。 適度に発露させつつ、暴発しないように気をつける、ということです。 本心とか本音とかワガママと…

自分で自分を縛っていないか

人が誰かの都合に縛られるときというのは―― 実は、自分で自分を縛っていることが多いのですね。 人は人を、そう簡単には縛れません。 ところが―― 人が人をその気にさせ、その人が自分で自分を縛るように仕向けることは―― そんなに難しいことではないのです。…

僕の性根がひん曲がっている

パチンコ屋さんやネット・カフェの前で、若い女性が大声を張り上げ、呼び込みをしていたりします。 その目の前を、今日の夕方、ささっと通りすぎて来ました。 若い女性が大声を張り上げるのは―― 若い男性が大声を張り上げるのとは違って、少し品が残っていま…

加藤周一さんにお目にかかったことはないけれど

加藤周一さんが亡くなりました。 5日の午後のことだったそうです。 昨日の新聞が伝えています。 僕は、加藤さんにお目にかかったことはないのですが―― どうもお目にかかったことがあるような気がしてならないのですね。 その顛末をお話しますと―― * 僕が「…

多芸の人/道草随想のページ

久々の―― ホントに久々の――『道草随想』でございます(笑 タイトルは、 ――多芸の人 です。 左下の「リンク」『道草随想のページ』より、ご覧になれます。 *「多芸の人」というのは、一昨日の『道草日記』にも登場する Mr.アニリンくんのことです。 文芸サイ…

カフェを探索中

最近、仙台市街のあちこちな界隈で、カフェを探索中なのですよ。「カフェ」というのは、いわゆるグローバル・チェーンのカフェとかではなく―― そこに1カ所しかないユニークなカフェのことです。 昨今は、どうも広い間取りのカフェが、はやっているようなので…

なぜ女の体は美しいのか

昨日は、JR仙台駅近くの喫茶店で、友人のMr.アニリンくんと話をしていて―― ふと、 ――男も女も、なぜ女の体を美しいと思うのか。 という話題になりました。 男が、女の体を美しいと思うのは、 ――きっと、そこに男の性的欲求が関わっているから―― という説明で…

スローガンというのは

スローガンというのは、たいてい実態から遠く離れた内容であることが多いように思います。 ――人類、皆、平等 などは良い例でして―― 現実には、「皆、平等」とは、ちょっと言い難い実態があるものですから―― 逆に、スローガンとして重みをもったり、輝きをお…

手帳

僕は、手帳というものを、頑として使わないでいました。 10代、20代の頃です。「手帳なんか使うと、手帳に管理されるからな!」 などと、うそぶきまして――(笑 まあ、半分本気で、そう思っていたのですが――(苦笑 ところが―― 30歳を過ぎて、だんだん細かなス…

公園を野山と思わずに

――自然言語 という言葉があります。 ヒトの社会が作られ、そこで自然に生まれた言語のことです。 コンピュータ言語のような人工言語に対比する概念として理解できます。 そうなのです。 たしかに、言語は自然物なのです。 そのことを実感するには、例えば、…