マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

やりたくないことをやりながらも

 最近、どうも余計なことに手を出して――
 自分で自分を追い込んでいる感じがあります。

(この辺でやめとけよ)
 と思うようなことも、
(いやいや、まだまだ――)
 などと押し切ってしまうのです。

 本来なら、別のことをやるべきなのに――あるいは、やりたがっていたはずなのに――
 なぜか、そのことに、のめり込んでいってしまう――

 ――要領が悪いだけ――

 といってしまえば、それまでですが――

 もしかしたら――
 今の僕には――
 本当にやりたいことだけをやって、他のことは捨て去る勇気が必要なのかもしれませんね。

 が――
 いま、「捨て去る勇気」と述べましたが――
 本当に「勇気」でいいのでしょうか。

 ――人間、真に満ち足りるのは、やりたいことをやったときではなく、やるべきことをやりとげたとき――

 といいます。

 やりたいことだけをやって、他のことを捨て去れば――
 心を虚無が覆うかもしれません。

 心が虚無に覆われる恐怖を思ったら――
 他のことを捨て去ることなど、できませんね。

 つまり――
 やりたいことだけをやる勇気というのは――
 実は、単なる蛮勇なのかもしれません。

 やりたくないことをやりながらも、それなりに幸せそうな暮らしを送っている人が、けっこう多そうにみえるのは――
 たぶん、そのためでしょう。

 蛮勇がもてはやされるのは、ごく限られた場合だけですから――