マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

堯舜の治にみる“鈍感さ”(5)

――宋(そう)襄(じょう)の仁 にみる鈍感さについて―― きのうの『道草日記』で述べました。 この鈍感さは―― おとといまでの『道草日記』で触れた、 ――堯(ぎょう)舜(しゅん)の治 にみる“鈍感さ”と―― 何が違うのでしょうか。 …… …… 鈍感の対象が違う、と―…

堯舜の治にみる“鈍感さ”(4)

――堯(ぎょう)舜(しゅん)の治にみる“鈍感さ”は、あくまで見かけ上の鈍感であり、堯も舜も実は敏感な人であったに違いない。 という話を―― きのうの『道草日記』で述べました。 敏感なところが全くないようでは―― 少なくとも伝説に名を残すような帝とはな…

堯舜の治にみる“鈍感さ”(3)

――堯(ぎょう)舜(しゅん)の治 にみる“鈍感さ”について―― きのうまでの『道草日記』で―― やや詳しく述べました。 簡単にいうと―― 堯や舜の“鈍感さ”は、本当の意味での「鈍感」ではありません。 おそらく―― どちらの帝も、その気になりさえれば、いくらでも…

堯舜の治にみる“鈍感さ”(2)

――堯(ぎょう)瞬(しゅん)の治 で知られる古代中国の伝説上の帝・堯には―― ある種の“鈍感さ”があることを―― きのうの『道草日記』で述べました。 きょうは―― その堯から帝位を受け継いだとされる舜について述べましょう。 …… …… 舜は、堯から帝位を受け継…

堯瞬の治にみる“鈍感さ”(1)

――鈍感の美徳 という概念を―― きのうの『道草日記』でお示ししました。 この美徳は、きわめて東洋的――もっといえば、古代中国的――であろうと思います。 どういうことか―― …… …… 古代中国における理想的な専制政治を、 ――堯(ぎょう)舜(しゅん)の治 と呼び…

鈍感の美徳

――鈍感の美徳 とでもいうような美徳が―― あると思っています。 この美徳は、 ――謙遜の美徳 に何となく通底していて―― 具体的には、 ――あえて鈍感のふりをして相手を立てる。 あるいは、 ――あえて鈍感のふりをして周囲の気づきを促す。 といった意味合いをも…

鈍感かどうかではなく、敏感かどうか

――あいつは鈍感だ。 などと口にする人が―― たまに、いますが―― 不用意ですね。 …… …… ――相手が鈍感かどうか。 というのは―― いくら気にしても意味はありません。 たしかに―― 鈍感な人は、鈍感に物をいい、鈍感に振る舞うものです。 が―― 敏感な人であっても―…

「常識」の幻想性の危うさ

――「常識は人によって違う」などと愚かなことをいうな! という主張をみかけました。 曰く、 ――常識とは、社会で広く共有されている知識や理解のことであるのだから、もし、人によって違うのであれば、語義上、それを「常識」とは呼びえない。 という主張で…

天の川・銀河が平面上にある理由

――銀河帝国 の概念が創造されるには―― 天の川・銀河が平面上で渦巻状に回転していることが必要であった―― ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 が―― そもそも―― 天の川・銀河が、なぜ平面上で渦巻状に回転しているのか、という問いへの答えは…

「銀河帝国」が創造された理由

――銀河帝国 という概念が―― もし、現実に成り立ちうるならば―― その“帝国”は、 ――少なくとも万年単位の時間軸を無機物として生きる住民たち によって営まれているはずである―― ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 そんな“住民たち”は―― 僕ら…

銀河帝国の住人たちとの“壁”

物語などで、 ――銀河帝国 の概念を扱うには―― 銀河の大きさを考え、 ――超光速航法 などの想定が必要であることを―― きのうの『道草日記』で述べました。 ただし―― 超光速航法の技術の実現性は―― 現代の自然科学によって、否定されています。 このため―― もし…

銀河帝国 ⇒ 超光速航法

銀河の天文写真などを眺めていると―― その銀河を成している一つひとつの恒星系の―― それら恒星系を成している一つひとつの惑星に思いが及んで―― いわゆる、 ――銀河帝国 の概念が創造されるのは―― きわめて自然なことだと感じます。 実際―― 宇宙活劇の物語で…

え? 「局所」? 「局部」?

僕らの住む惑星は、天の川・銀河に属していて―― その天の川・銀河は、他の銀河が50個ほど集まって構成された銀河群に属している―― ということを―― きのうの『道草日記』で紹介しました。 この天の川・銀河が属している銀河群を、 ――局所銀河群 ないし、 ――局…

銀河フィラメント

僕らの住む惑星は、天の川・銀河に属していて―― その天の川・銀河は、他の銀河が50個ほど集まって構成された銀河群に属していて―― その銀河群は、他の銀河群や銀河群よりも大きな集団である銀河団が集まって構成された超銀河団に属していて―― その超銀河団は…

宇宙についての図鑑をみていたら

10の10乗メートルの巨視的世界と―― 10のマイナス10乗メートルの微視的世界と―― あなたは、どちらに興味を抱くでしょうか。 きのう―― 宇宙についての図鑑をみていたら―― そんなことを思いました。 ちなみに―― 10の10乗メートルというのは、たしか銀河の大きさ…

現実を虚構と誤解する危険性

虚構が現実のように思えることがあれば―― 現実が虚構のように思えることもあります。 どちらが―― より危険かといえば―― それは―― もちろん、 ――現実が虚構のように―― のほうでしょうが―― 虚構が現実のように思えることは―― 現実の経験を数多く積むことで―― …

批判や賞賛は、「とにかく短く!」

批判も賞賛も―― 長々しいのはダメですね。 ――長い ということは―― つまり、 ――自信がない ということです。 批判にせよ、賞賛にせよ―― その口述や記述が長くなるのは―― 多くの場合―― 批判や賞賛の焦点がズレているからです。 そのズレが何となく自覚されるも…

誰の感情が問題であったか

感情の問題で大切なのは、 ――誰の感情か。 ということです。 そして―― そのことを、きちんと課題に挙げて―― 問題の解決を目指すことです。 その際に―― 誰かの感情のことを、決して感情的にならず、理性的に扱う必要があります。 直情的に誰かを糾弾したりせ…

“電撃解任”も感情の問題

誰かが誰かを痛烈に批判しているときに―― その指弾の主旨は―― しょせんは、 ――口実に過ぎない。 ということを―― 傍目でみている立場では―― 十分に意識する必要があるでしょう。 その指弾には―― 過去の経緯や現在の状況があって―― 批判している人は―― それら…

リーダーが追われる理由の説明

いわゆるリーダーの中には―― リーダーシップの発揮の仕方を間違えて―― ある日、突然、リーダーの地位を追われる人がいます。 もちろん―― それが、何一つ実績のなかったリーダーであれば―― 単なる能力不足や適性欠如で説明はつきますが―― 過去に華々しい実績…

リーダーシップの極意は乱時と平時とで違う

――リーダーシップには、極意がある。 といわれます。 では―― その“極意”とは、何か―― この問いの答えに―― 絶対の自信を持っている人は―― たぶん、ほとんどいないでしょう。 僕も―― 大した自信は持っていません。 が―― 一つ、いえることは、 ――リーダーシップ…

真に美しいものをみたいなら

――真に美しいものは、人の想像のなかにしかない。 という考え方があります。 きのうまでの『道草日記』で触れてきた、 ――見えそうで見えないものの美しさが、見えないことによって、人の想像力が刺激され、それによって生起される。 という考え方も―― 根は同…

“見えそうで見えないもの”の美しさ

見えそうで見えないものが―― 見えないことによって、さらに一層、美しく感じられる―― ということは―― たしかに、あります。 が―― きのうの『道草日記』で―― 僕は、 ――“隠して魅せる”は邪道である。 とも述べました。 …… …… これは、どうしたことでしょう。 …

隠して魅せるのではなくて

何か美しいものを魅せようとするときに―― それを隠して魅せるのは―― やはり―― 邪道といえしょう。 …… …… ――隠して魅せる とは―― その美しいものを隠すことで―― 見る者の想像力を刺激し―― その美しさの感覚をいや増させる―― そういった手法を指します。 …… ………

「見えなさそうで見える」の真意

――見えなさそうで見える。 という概念について―― おとといの『道草日記』で触れましたが―― この「見えなさそうで見える」という言葉―― やや噛み砕いて説明すれば、 ――見えそうでないのに、見えてしまっている。 となります。 もう少し噛み砕くと、 ――本来な…

想像力は加齢とともに弱まる

人は―― たぶん30代を過ぎてから―― 見えそうで見えないものに想像力を刺激され―― 何となく心地よく感じるようになるのではないか、と―― 思っています。 加齢とともに想像力が弱くなっているから―― 見えそうで見えないものからの刺激を―― 何となく心地よく感じ…

見えそうで見えない、見えなさそうで見える

――見えそうで見えない。 のと、 ――見えなさそうで見える。 のと―― どちらがよいと思うか―― そう訊かれて、 ――“見えそうで見えない”ほうがよい。 と答える人は―― たぶん、30代以上に多く―― 30代未満の多くは―― たぶん、 ――見えるに越したことはない。 つまり…

あれ、年上だった……

顔写真をみて、 (この人、僕より年下だろうな) と思って―― 調べてみたら―― (あれ、年上だった……) ということが―― たまに、あります。 もちろん―― 写り方の問題で、実際よりも若くみえている―― ということは、あるのでしょうが―― そうでなければ―― これは…

わかっているのに「わかっていない」と

相手が自分に何を求めているかが、よくわからない―― ということと―― 相手が自分に何を求めているかは、よくわかるけれども―― その求めには応じられないことを伝えられない―― ということとは―― まったく次元の異なる問題です。 例えば、 ――あなたのことが異性…

桜の向こう側に

桜をみるのが―― 日本人は好きですよね。 が―― 桜を通して―― 何か別のものをみているのだ、と―― 僕は思っています。 その「何か」が何なのかは―― おそらく、人によって千差万別でしょう。 とはいえ―― 日本人は、桜の向こう側に、何か次元の違うものをみている…