マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

天の川・銀河が平面上にある理由

 ――銀河帝国

 の概念が創造されるには――
 天の川・銀河が平面上で渦巻状に回転していることが必要であった――
 ということを――

 きのうの『道草日記』で述べました。

 が――

 そもそも――
 天の川・銀河が、なぜ平面上で渦巻状に回転しているのか、という問いへの答えは――
 そう簡単ではありません。

 この問いは――
 原理的には――
 太陽系の諸惑星が、なぜ同一平面上で公転しているのか、という問いと――
 ほぼ同じです。

 ……

 ……

 もちろん――
 これらの問いに、本当の意味で、答えを出すことは、絶対にできません。

 天の川・銀河や太陽系の実情の動態に限らず――
 自然現象の全てについて、

 ――なぜ?

 の問いに答えを出すことはできません。

 自然現象については――
 ただ、

 ――そういう原理になっている。

 という以上の答えは――
 決して出せないのです。

 よって――
 天の川・銀河が平面上で渦巻状に回転している理由も――
 太陽系の諸惑星が同一平面上を公転している理由も――
 ただ、

 ――そういう原理になっている。

 と答えるほかはないのです。

 が――

 それでも――
 あえて、もう少し踏み込んだ答えを探すなら――

 以下のような答えがあります。

 すなわち、

 ――「平面上で渦巻状に回転している」という答え以外の答えを思いつけない

 あるいは、

 ――「同一平面上を公転している」という答え以外の答えを思いつけない。

 という答えです。

 天の川・銀河が回転しているのも太陽系の諸惑星が公転しているのも――
 それらの中心で強い引力が発生しているためと考えられます。

 その引力のために――
 天の川・銀河や太陽系の構成要素は、それらの中心を周回することが必要となっているはずなのですが――

 それらの全ての構成要素が、たった一つの方向を共有して周回するには――
 一枚の平面にあることが必要なのです。

 裏を返すと――

 その“一枚の平面”からハミ出してしまったら――
 中心からの引力のために周回を強いられる構成要素は、必ず互いに衝突を起こすこととなり――
 その結果、多かれ少なかれ、周回が妨げられてしまうのですね。

 天の川・銀河も太陽系も――
 宇宙空間に浮いているのだから――

 一枚の平面に縛られる必要性など――
 微塵もないように思えるのですが――

 ……

 ……

 何とも奇妙な結論です。