マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2006-11-01から1ヶ月間の記事一覧

女性のベルト

女性のベルトは色っぽい。 ほとんど「妖艶」といっても良いくらいである。 昔から気になっていた。(どうしてベルトなんかが色っぽいんだろうか) と―― ベルトであれば、スカートだろうとスラックスだろうと、とくに変わりはない。 とにかくベルトが締められ…

最期に残る自分の身なりは

僕は、自分の身なりに気を使うということが、どうにもできぬらしい。 幼児の頃から、そうである。「あんたは赤ん坊の頃が一番よかった」 と、母はいう。 事実と思う。 自分のアルバムをめくったときに、感じとった。(オレは、3歳くらいまでは、非の打ちどこ…

「女」という概念は

男が、ある女の人を指し、 ――あれは、いい女だ。 というときの「女」は―― 人を指しているではない。 では、何を指しているのかと問われてしまえば、正直、困ってしまう。 ――妖精だ。 といえば、気取っていると思われようし、 ――化け物だ。 といえば、きつい…

型にハマる、型をヤブる

安心して暮らそうと思ったら―― 型にハマって生きるのがよい。 世の中の成功の多くは、型をヤブることで得られると思われがちだが―― 実は、型にハマることで得られている。 型をヤブって成功する話は、ほんのひと握りにすぎぬ。 なぜ型をヤブる話ばかりが目立…

時代劇にレオタード

仙台圏ではテレビ東京系列が受信できぬ。 にもかかわらず―― 時々、新聞の広告欄に、テレビ東京系列の番組宣伝が載ったりする。 それで目にしたのだったか―― はたまた―― 東京に顔を出したときに、駅の広告か何かで、みかけたのだったか―― * テレビ東京系列の…

『天使と悪魔』バトン

ぽち(仮)さんより、『天使と悪魔』バトンを頂きました。 ぽち(仮)さんのホームページには、『客間』よりリンクを貼っております。 *Q1. 自分は天使と悪魔だったらどっち側? そのときによりますね。 天使側のときもあれば、悪魔側のときもあります。Q2.…

人の話を遮ること

人の話を遮(さえぎ)るのは難しい。 まだ向こうは話したがっているのに、こちらの都合で話を終わりにするときである。 どう難しいかは、やりとりを終わりにされる立場に回ってみれば、すぐにわかる。 ――申し訳ないけど、ちょっと今、忙しいのでね。 などと…

猥褻を楽しむには

猥褻について―― この前の日曜日から、あれこれと書き連ねてきたが―― 結局のところ、猥褻というものは、(分析するものじゃないな) と、今は思っている。 分析した分だけ、価値が落ちる―― 少なくとも、落ちるように感じられる。 猥褻は、ただの猥褻だから気…

セーラー服に「低級の猥褻」

昨日の『道草日記』で、中年男が女子高生のセーラー服姿に猥褻を見出す例を挙げた。 その中で、僕は、この場合の猥褻が立ち上がる仕組みとして、「高級な猥褻」の構図に言及している。「高級な猥褻」の構図とは、猥褻の主体が2つに分裂し、片方が客体化する…

猥褻は自己愛の一種

猥褻には、主体と客体とが関わる。 猥褻を感じる側の視点が主体であり、猥褻を感じられる側の事象ないし感覚が客体である。 猥褻の最も単純な構図は、主体が客体に猥褻を見出すというものだ。 例えば、主体たる男子中学生が、女子高生の水着姿という客体に猥…

人が性犯罪者になるとき

昨日の猥褻の話に、大急ぎで付け足したいことがある。 猥褻には虚構を要するという話だ。 * 虚構のない猥褻は、猥褻ではない。 ある程度の性経験を積めば誰でもわかるように―― 現実の性は、全くといってよいほど、猥褻ではない。 猥褻が顕然するには虚構が…

猥褻の精緻、豊穣

僕は―― 結局のところ、 ――猥褻(わいせつ)しか興味がもてぬのだ。 ということを、強く自覚せざるをえぬ。 こういうと、何だか、とんでもない変質者のようではあるが―― 案外、外れてはいないかもしれぬ。 猥褻を「ワイセツ」と書く人も多い。 僕はイヤである…

病気の治し方

おそらく、何事もそうであろうと思うが―― 病気の治し方への理解は、プロとプロでない人々との間で大きく異なる。 病気というものは、大筋において、薬や手術で治すものではない。 ――体が勝手に治すものである。 と、プロは考える。 薬や手術は、体が病気を治…

僕の物語観

僕は、子供の頃から、 ――ホドホドにやる。 ということが、できなかった。 やるからには徹底的にやり、やらぬからには徹底的にやらぬ―― そういう性質を、僕は幼い頃から培ってきた。 そうでなければガマンならなかった――というのが正しい。 さすがに30歳を過…

プロ野球選手の流出が

プロ野球選手の流出が止まらぬ。 イチロー選手や松井選手の例は、いうに及ばず―― 今年は新たに松坂投手や岩村選手などが、アメリカの大リーグ(メジャー)に流出する。 日本のファンとしては面白くない。 野茂投手が渡米した10年前とは、時代が変わっている…

人が輝いてみえるとき

ある人が輝いてみえるときは―― その輝きが、眩しければ眩しいほどに―― 要注意だと思っている。 ある人が輝いてみえるということは―― その周りがクスんでみえるということだ。 夜空の月が輝くのは、空が暗いからである。 もし明るければ、みつけることすら難…

丸顔を嫌った女性の話

二十歳の頃に―― 自分の顔が丸いことを酷く気にしている女性がいた。 当時の僕には、なぜ、そんなことが気になるのかが、全くわからなかった。 その女性は、たしかに顔は丸かったが―― 別に太っているわけではなく、むしろスタイルは良く―― その丸い顔は、当時…

性は4つある

一般に―― 性は男女の2つしかないとみなされているが―― 実際には、4つあると思っている。 男が描く男と―― 女が描く男と―― 男が描く女と―― 女が描く女と―― この4つである。 もちろん―― 物語の中での性の話だ。 男が描く男と女が描く男と、いったい何が違うのか…

アジア・シリーズが閉幕した

一発勝負の恐さは、しばしば妙な格言と関連づけて理解される。 曰く、 ――強いチームが勝つのではない。勝ったチームが強いのだ。 という格言だ。 実際は、 ――強いチームが勝つとは限らない。弱いチームが勝つこともある。 である。 とくに野球の場合は、そう…

理由もわからぬアドバイス

自動車の教習所に通っていた頃―― 先生から、 ――免許証と財布は一緒にするな。 といわれた。「一緒するな」とは「財布の中に免許証を入れるな」という意味である。 いつも一緒に持ち運ぶ分には良いのだという。 なぜか。 一緒に持ち運んでも良いのなら、中に…

不安への対処

――不安でドキドキ の反対は何か。 色々な答えが考えられると思うが、 ――好奇でワクワク というのが、一つの答えである。 つまり―― 不安、好奇は紙一重――ドキドキ、ワクワクは表裏一体―― ということだ。 例えば、眼前に正体不明の存在が潜んでいるときに―― そ…

アジア・シリーズが始まった

月並みの表現だが―― 一球の恐さを、しみじみと感じた。 野球のアジア・シリーズのことである。 日本、韓国、台湾、中国の球界ナンバーワン球団が、アジア王者の座をかけ、東京ドームに激突する(中国のみ選抜チームによる参加――) 今日は初日―― 日本代表の北…

6教科?

ネット・ニュースによると―― 伊吹文科大臣は、今日の国会(衆院文科委員会)答弁で、大学入試センター試験(センター試験)に触れ、 ――6教科全ての受験の義務化を検討する。 との考えを表明した。 おそらく、折からの履修漏れ問題を受けてのことであろう。 …

才色兼備の摂政のこと/道草随想

久々の『道草随想』です。 タイトルは、 ――才色兼備の摂政のこと です。 リンク「道草随想のページ」から御覧になれます。 * 漢字が、うまく表示されないのですよ。「トウ」の字と「シュ」の字とです。「シュ」はともかく、「トウ」は出したかったな。

ボトルを振り回した男の人

夕方遅く、大通りを歩いていたら―― 突然、中年女性に話しかけられた。 「ねえ、ちょっと――今ここにボトルを振り回した男の人をみかけなかった?」「は? いえ、みかけてないですけど……」「おかしいな。どこ行ったんだろう? いきなり、あたしの車を蹴ったり…

どんな親子でも

一昨日は父の命日だった。 来年が七回忌である。 だから、今年の法事は手短に済ませた。 * 父は神経解剖学者だった。 長らく大学の教職にあり、病で在任中に亡くなった。 母がいうには―― 父の同僚だった方々が、たまに僕の噂をするのだという。 息子は2年ほ…

人生で100点を狙うと

人生では100点を狙うと、ロクなことがない―― しばしば、いわれることである。 では、何点くらいを狙えば良いかというと―― ――60点から80点くらい―― だと思っている。 100点狙いのデメリットは、減点主義に陥ってしまうことだ。 1点でも失えば、その時点で100…

「今の日本」の相対化

今の日本は、数多(あまた)あった可能性の中の一つにすぎぬ――というアイディアに魅せられて、久しい。 今の日本が、今の日本であったためには―― 数多の歴史的分岐点において、その都度、然るべき途(みち)が選びとられねばならなかった。 例えば、元寇で蒙…

イジメについて

最近、イジメの報道が喧(かまびす)しい。 一連の報道の中には―― イジメを苦に自殺した子供の親が、TVカメラを前にし、今も全国のどこかでイジメられているであろう子供たちに向かって、メッセージを発しているものがある。 曰く、 ――どうか一人で苦しんで…

なぜ結婚しないのか

30代くらいの女性が、夜の9時頃にバーで食事をとっていた。 サラダやパンだけの軽い食事だった。 ずいぶん痩せている人だったので―― たぶん、それが、いつもの夕食ではなかったかと思う。 そんな女性をみて、 ――寂しそうだな。 と感じても、おかしくはなかっ…