マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

歴史を主題とする小説?

――歴史小説 は、 ――“実際の歴史”を主題とする小説 であり―― ――架空歴史小説 は、 ――歴史小説 の架空版である―― と、4月1日以降の『道草日記』で繰り返し述べてきた。 注意を要するのは―― ――架空歴史小説 は、あくまでも、 ――歴史小説 の架空版であって―― 必…

微妙な架空の歴史

――架空歴史小説 は、 ――架空の歴史小説 であって―― 必ずしも、 ――架空歴史の小説 ではない―― と、3月31日の『道草日記』で述べた。 ――架空の歴史小説 と、 ――架空歴史の小説 と―― 何が違うというのか。 …… …… なるほど―― たしかに、 ――“架空の歴史”を主題と…

形式は違うが様式は同じ――

――架空歴史小説 と、 ――歴史小説 とは―― 形式は違うが様式は同じ―― である。 例えば―― ――架空歴史小説 の本と、 ――歴史小説 の本とがあって―― それら2冊の本の任意の頁をめくると―― どちらの本が、どちらの小説であるか―― 比較的、容易に判る。 例えば―― ――…

架空歴史小説

――架空歴史小説 とは、 ――歴史小説 の架空版であり―― ――歴史小説 とは、 ――“実際の歴史”を主題とする小説 である―― と、きのうの『道草日記』で述べた。 たしかに―― その通りなのだが―― ここでいう、 ――架空版 には―― 注意を要する。 ――歴史小説 に、多少な…

架空の歴史

――架空の歴史 を一から編み出していくには―― 当然のことながら―― ――実際の歴史 をよく知っていなければならない。 ――実際の歴史 とは―― 要するに、 ――僕らが生きている“この世界” の各地に伝わってきた歴史―― である。 ――架空の歴史 を創り上げる作業は、 ――…

“架空の歴史”が“物語”に書き添えられる

――架空の歴史 の、 ――物語 とは―― ――“架空の歴史”が書き添えられている“物語” である。 ――“架空の歴史”が書き添えられる―― とは、どういうことか。 …… …… 例えば―― ある世界に、 ――おにぎり国 と、 ――あんパン国 とがあって―― ――食卓平原 の覇権を争っていた…

“架空の歴史”の“物語”

――ファンタシー(fantasy) の具体例として、 ――剣と魔法―― の、 ――物語 以外に挙げられるのは―― ――架空歴史小説 の、 ――物語 である。 …… …… 今、 ――架空歴史小説 と述べた。 が―― 媒体を小説に限る必要はない。 ――架空歴史映画 でもよいし―― ――架空歴史漫…

どんな“ファンタシー”が考えられるのか

――ファンタシー(fantasy) といえば―― ――剣と魔法―― の、 ――物語 である。 他には―― どんな、 ――ファンタシー が考えられるのか。 …… …… すぐに思い浮かぶのは―― ――架空歴史小説 の、 ――物語 だ。 ――“架空の歴史”が書き添えられている“物語” である。 ――“架…

“剣と魔法――”の“物語”の他に――

――剣と魔法―― の、 ――物語 は―― ――ファンタシー(fantasy) の具体例の一つとして、よく認識をされているだけではなくて―― ――物語 の成功例の一つとして、よく模倣の対象になっている。 それゆえに―― 数多(あまた)の同工異曲の、 ――物語 が紡がれていて―― …

“剣と魔法――”の“物語”の構造

――剣と魔法―― の、 ――物語 の構造について―― ここで改めて確認をしたい。 この、 ――物語 の“芯”は、何か。 …… …… それは―― ――いかに剣で魔法と闘うか。 や、 ――いかに魔法で剣と闘うか。 の問い―― あるいは―― それら2つの問いの相克―― である。 ――物語 の、…

“人文主義”と合致をしている

――剣と魔法―― の、 ――ファンタシー(fantasy) というのは―― ごく単純にいってしまえば―― ――いかにして剣で魔法と闘うか。 の、 ――物語 である―― と、きのうの『道草日記』で述べた。 これが、 ――人文主義 と合致をしている。 ――人文主義 とは、 ――宗教性よ…

“剣と魔法――”の“ファンタシー”の良さ

――剣と魔法―― の、 ――ファンタシー(fantasy) の良さを―― 一言で述べるなら―― ――人文主義の明快な発露 といってよい。 ――人文主義 とは、 ――宗教性よりも人間性を重んじる思想 を指す。 いわゆる、 ――ルネッサンス(Renaissance) の基盤となった思想である…

剣と魔法――

軽薄で有象無象の、 ――ファンタシー(fantasy) の典型は、 ――剣と魔法―― の、 ――物語 である―― と、きのうの『道草日記』で述べた。 ――軽薄で有象無象―― というのは―― 一見、かなりの酷評であるが―― 必ずしも蔑まれているわけではない―― ということは―― 気…

ほとんど“ファンタシー”の代名詞

世の中には、 ――ファンタシー(fantasy) の特長が、きちんとは踏まえられてなくて―― ただ―― 何となく仕立てられたに過ぎない、 ――ファンタシー というのが―― 少なくない。 そういう、 ――ファンタシー は、 ――ただの現実逃避だ。 とか、 ――思慮が足らない。 …

軽薄で有象無象の“ファンタシー”

世の中には、 ――ファンタシー(fantasy) は、 ――価値に乏しい。 と断じて公然と突き放す向きがある。 そのような批判は―― しばしば、 ――ファンタシー に関わる誤解が基になっている。 例えば、 ――ファンタシー は、 ――教訓話 である―― というような誤解であ…

何となく“ファンタシー”に仕立てられる

――ファンタシー(fantasy) は、本来、 ――教訓話 ではない。 ――教訓話 とは―― ――教訓 を、 ――物語の芯 に据えた、 ――物語 を指す。 もし―― そのような、 ――物語 を紡ぎたいのなら―― 安易に―― それを、 ――ファンタシー に仕立てるのは―― 避けるのがよい。 そ…

“ファンタシー”は“教訓話”という誤解

――ファンタシー(fantasy) の最大の特長は、 ――物語の受け手 の年齢を問わないことである。 ――物語の受け手 が、10代であっても、90代であっても―― ――僕らが生きている“この世界”とは“異なる世界” を、 ――舞台 とする、 ――物語 に関心を持つことが、できさ…

“作為性からの独立”が“物語の芯”とは限らない

――ファンタシー(fantasy) では―― 例えば―― ――僕らが生きている“この世界” には、 ――作為性からの独立 という側面がある―― ということを示しうる―― と、きのうの『道草日記』で述べた。 ――作為性からの独立 とは、 ――“この世界”は、作為的に創られていよう…

“作為性からの独立”を伝えようとする――

重厚で唯一無二の、 ――ファンタシー(fantasy) は―― ――僕らが生きている“この世界” についての―― しばしば見落とされがちな側面―― を伝えようとしている。 具体的には―― どんな側面か。 …… …… 例えば―― ――“この世界”は、作為的に創られていようと無作為的に…

より詳しく、あるいは、より正しく

――ファンタシー(fantasy) で、 ――特異的で魅力的な“舞台” が描かれる理由は―― 少なくとも2つある。 1つは―― ――ファンタシー の“紡ぎ手”が、 ――僕らが生きている“この世界” に強い関心や愛着を抱いていないからだ。 きのうの『道草日記』で述べた通りであ…

重厚で唯一無二の“ファンタシー”

――ファンタシー(fantasy) では、 ――特異的で魅力的な“舞台” が描かれる。 では―― なぜ―― そのような、 ――舞台 が、 ――ファンタシー では―― 描かれるのか。 …… …… 1つは、 ――物語の紡ぎ手 が、 ――僕らが生きている“この世界” に―― そんなに強い関心や愛着…

“ファンタシー”の映画やTVドラマは――

――ファンタシー(fantasy) の小説では―― ――特異的で魅力的な“舞台” を描くために―― 造語が多用をされる傾向にある。 新奇の言葉が多種多様に散りばめられ―― 決して読みやすくはない。 それゆえに、 ――ファンタシー の小説は―― 時に疎まれる。 が―― この弱点…

いかにも“ファンタシー”らしい小説は――

もし―― あなたが、 ――非常識的で非典型的な“人物”たちによる簡単には記せない“事象”の“物語” を楽しみたいのなら―― ――ファンタシー(fantasy) 以外がよい。 もし―― あなたが、 ――特異的で魅力的な“舞台”で繰り広げられる“物語” を楽しみたいのなら―― 迷うこ…

“人物”や“事象”に期待を寄せない

――ファンタシー(fantasy) では―― ――舞台 が特異的かつ魅力的に描かれる反面―― ――人物 や、 ――事象 は画一的に描かれる―― という傾向がある。 よって―― 例えば、 ――人物 は―― 外見こそは、時に耳が長かったり、足が短かったりするけれども―― その内面――つま…

“物語の受け手”の年齢を問わずに済む

――ファンタシー(fantasy) は、 ――物語の受け手 の年齢を問わない―― それは、 ――ファンタシー の最大の特長―― といってよい。 …… …… なぜ、 ――ファンタシー は、 ――物語の受け手 の年齢を問わないのか。 …… …… その理由は、 ――舞台 の描写が画一的ではない―…

“ファンタシー”の最大の特長

主人公が、ある朝、巨大な虫に変身をしている―― という、 ――物語 が、 ――ファンタシー(fantasy) とは見なせなくて―― 主人公が平安期の世で言動や心情を移ろわせる―― という、 ――物語 が、 ――ファンタシー と見なせる―― ということは―― ――ファンタシー の本…

紫式部の『源氏物語』は“ファンタシー”でないか

――ファンタシー(fantasy) とは何か―― を考える上で―― フランツ・カフカ(Franz Kafka)の『変身(Die Verwandlung)』は、格好の素材である。 同じように―― 紫式部の『源氏物語』も、格好の素材といってよい。 紫式部の『源氏物語』はファンタシーでないか…

カフカの『変身』は“ファンタシー”か

――ファンタシー(fantasy) では、 ――不思議な現象 が起こる。 が―― その“現象”は―― 少なくとも―― その世界においては―― 単に自然法則によって起こっているに過ぎない―― そういう描かれ方が―― ――ファンタシー には必要である。 よって―― 例えば―― フランツ・…

いくら“不思議な現象”が起こっても――

――ファンタシー(fantasy) で描かれるのは、 ――不思議な現象 それ自体ではない。 そのような“現象”が自然法則として組み込まれている、 ――異世界 が描かれる。 そんな“世界”の定型の一つに、 ―――魔法が自在に使われている世界 がある。 他にも、 ――人と動物…

一見“ファンタシー”だが――

――ファンタシー(fantasy) の本分は―― いかに、 ――異世界 を魅力的に描き出すのか―― にある。 そのような、 ――異世界 には―― 幾つか定型がある。 最も良く知られている定型は―― おそらく、 ――魔法が自在に使われている世界 だ。 …… …… ――魔法 と―― 一言でい…