マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

大きな過ちを一つ起こすよりは

人は同じことを繰り返すのですね。 同じ過ちをひたすらに繰り返す―― それが過ちとは気づかずに―― だったら―― せめて繰り返す「過ち」の一つひとつを小さなものにしてあげればよいのかもしれません。 大きな過ちを一つ起こすよりは―― 小さな過ちを幾つも起こ…

それは、多分かなり不幸なこと

ヒトの体のことは―― ひとたび気にかけようと思ったら、これ以上ないくらいに気になるものですが―― 気にかけようと思わなかったら、まったく気にならないものなのですね。 自分の健康が保たれていて、これといった不快な症状はなく―― また、身近な家族にも、…

どこが戦争なんだ……

衆議院が解散されて―― 最近、 ――選挙は戦争だ! といった論調が散見されるようになりました。(どこが戦争なんだ……) と―― 僕は思うのです。 もちろん―― 民主主義社会における選挙の役割を「戦争」の比喩で表す意図はわかります。 民主主義社会でない社会で…

音楽的に唄う、文芸的に唄う

歌を音楽的に唄う人と文芸的に唄う人とが―― いるように思います。 ――音楽的に唄う。 とは、唄声も楽器の音とみなして唄う、ということです。 ――文芸的に唄う。 とは、歌詞の内容が明確に伝わるように唄う、ということです。 音楽的に唄われるときの唄声は、…

20年、30年前よりも、10年、15年前のほうが“近く”

10年、15年前を振り返って、(ずいぶん遠くまできたものだ……) と感じます。 が―― 20年、30年前を振り返ると――(そんなでもない……) むしろ―― すぐ“近く”にあるような気がする―― 20年、30年前よりも、10年、15年前のほうが“近く”にあるわけはないと思うので…

もしかして認知症だったのかも

歴史上の人物の中には、 ――若いころは聡明な英傑だったのに、歳をとって暗愚な暴君になった。 という人が―― 案外、大勢います。 気の向くままに名を挙げれば―― わが国では、豊臣秀吉―― お隣の中国では、唐の玄宗でしょうか。 今年のNHK大河ドラマで扱われて…

こんな言葉遊びでもやっていないと

腰を痛めました。(また、やったか~!) という感じ―― けさは―― 立って歩くのも、やっとでした。 何か腰に負担のかかることをやると―― 例えば、重いものを持ったり、無理な姿勢を続けたりすると―― てきめんに、きますね。 ――ピリ! っときて―― あとで、 ――…

アマチュアの良さ

30代の終盤を迎え、 ――アマチュアの良さ を思うようになりました。 20代の頃には、受け入れがたかった考えです。「アマチュアの良さ」とは―― 日常のバランス感覚をしぜんと研ぎ澄ませられる点にあるでしょう。 日々の生活の中で、生活の糧を得ることと活動に…

聞き手の立場を考えれば

語りたいことがある人は―― その「語りたいこと」をどの順番で語っていくのかを考えるのが、とても楽しく感じられるものです。 それは―― 語りたいことを語ろうとすることで、それまでの考えが整理され、深化されるからでしょう。 何事かを語ろうとすることに…

心のかけら

――心のかけら ということを―― 少し考えたことがあります。 僕らは、心を理解するのに、どうやって分解をすればよいのだろうか、と―― あるいは―― そもそも、心を分解して理解しようとすること自体が、間違っているのだろうか、と―― 例えば―― 障子(しょうじ)…

時代という「場」の中で、いかに個人が振る舞うのか

時代という「場」の中で、いかに個人が振る舞うのかを考察し、そこに何らかの原理のようなものを見出すことが―― 歴史を学ぶ醍醐味といえましょう。 いくら時代を学んでも―― それだけでは、決して歴史の醍醐味は味わえないのですね。 あくまでも、その時代に…

人が動けば知見も動く

きのうの『道草日記』で、 ――風が動けば埃も動く。 みたいな話をしました。「風」というのは、室内換気扇によって起こる空気の流れのことで――「埃」というのは、室内の空気が含んでいるハウスダストのことです。 この話を書いていて自然と思い出されたのが、…

雑考

これからの季節、結露が心配だから―― ということで―― とりあえず、室内換気扇を24時間ずっと回しっぱなしにしてみたら―― 部屋のあちこちに、今までにない速さで、うっすらと埃が積もるようになりまして―― ちょっとショックでした(笑(なんでなんだろう?) …

独裁権力者の孤独の悲哀

独裁権力者の孤独の悲哀というものを―― ときに虚構の世界で――ときには、報道などを介し、現実の世界で――見聞きしますが―― あの「孤独」の最たるものは、 ――自分が独裁権力を手放したあとの心配を、自分だけが一人でしなければならない。 の一点に尽きるであ…

会話は「業」ではなく「芸」

コミュニケーションを有意義なものにしようと思うなら―― 十分に時間をとって、心に余裕をもたせて臨むのがよいでしょう。 コミュニケーションは“やっつけ仕事”ではありません。 重視するべきは、量ではなく、質です。 単に長時間にわたって会話を交わしても―…

積極的に動いて失敗するほうが

――積極的に動いて失敗するほうが、消極的に留まって成功するよりもよい。 というようなことをときどき耳にしますが―― たぶん―― これは、当人の主観的な心情の問題なのだと感じます――少なくとも、周囲の客観的な情勢の問題ではない―― 客観的にみたら―― 積極的…

討論をするときは

討論をするときは―― 早口でないほうがよいのですね。 何かの主張を早口でしても、あまり説得力が感じられません。 なんだか自信がないようにきこえてしまう――あるいは、十分な思慮を欠いた主張のようにきこえてしまう―― 討論をするときは―― ゆっくりと重々し…

その「おしめえ」を乗り越えて

――それをいっちゃあ、おしめえよ! というのは―― 山田洋次さんの映画『男はつらいよ』の主人公・寅さんが、しばしば口にしていた台詞ですが―― この台詞は―― 虚構の人物が虚構の世界の中で発するから、味わい深く感じられるのであって―― 現実の人物が現実の世…

議論では言葉を統一させるほうが

議論を噛み合わせるには、その議論で使われる言葉を統一させるほうがよい、と思うのです。 ――いいや、そんなことはない。言葉が違っていても、それらが同義であると周知されているのなら、それで問題はない。 と、おっしゃる向きもあるかとは思いますが―― や…

損は不幸とは限らない

(そんなに、たくさん物を持ちたくないな~) と思うのです。(たくさん持ったら、手入れが大変でしょう?) と―― でも―― そんな自分を省みて、少しは思うのです。(僕は損だな) と―― 物財的な幸福感というのは―― 結局は、「物を持ちたい」という欲求の枠組…

嫌いなことの楽しさのほうが確実に教えられる

いわゆる数学ギラいには2種類あって―― 一つは、数学の問題が解けないから嫌いになっている人たちです。 もう一つは、数学の問題は解けるけれども、数学的な記述で扱える題材が世間にはあまりにも乏しいので―― それで数学が嫌いになった人たちです つまり、 ―…

外からみるのか内からみるのか

金曜日の夜は―― 他の平日なら早くに閉まってしまうようなお店も―― 意外に夜遅くまでやっていたりします。 ですから―― そういうお店の前を通りかかったりすると―― なんだかウキウキした気分になるものです。 が―― そのお店の中で仕事をしなければならない人た…

「話し方で損をしている」といえるか

(この人、怒ってるのかな?) とか、(けっこうイラついてるな~) と思わせるような話し方は―― 損ですよね。 本当は、怒っていないにもかかわらず―― あるいは、イラついていないにもかかわらず―― そのように話し相手に誤解させてしまうとなれば―― それは――…

暇をツラいと感じさせない極意

例えば―― ひたすらパズルを解くとか―― 一心不乱に計算をするとか―― そういうことを夢中でこなしているときというのは―― 時の流れを、ものすごく速く感じます。 あっという間に、時が経っていく―― もちろん―― 時の流れが速いというのは―― 普通の状況では、そ…

死を身近に

死を身近に感じることができるなら―― ふだんの生き方が、少しは変わることでしょう。 生きていることが当たり前ではなくなってくる―― それは、やがて至る「死」という名の到達点を目指す道のりです。 到達点は一つでも―― そこに至る道のりは、無限の多様性を…

人間の思考内容が「数」となって現れたもの

確率という数値は―― 人間の思考内容が「数」となって現れたもので―― なまじ数値で表されているがゆえに、非常に捉えにくいところがあります。 ――降水確率 が、おなじみですね。 ――あすの降水確率は30%でしょう。 といわれて―― さてどうするのか―― 30%とい…

懸念を楽しむような余裕があれば

わかっているようで、わかっていないこと―― というのが、時々あります。 誤解していたり、理解不足を自覚していなかったり―― そういうときは―― 自分の誤解や理解不足を無意識のうちに認識しないようにしているのでしょう。 矛盾や不可解への懸念を封じ込めて…

必要最低限の休みの量を見極めて

ずっと動いていると―― そんなに休まなくてもいいような具合になります。 反対に―― ずっと休んでいると―― ちょっと動いただけでも具合が悪くなる―― ですから―― 休みを十分に取ろうと強く意識することは、ちょっと考えものです。 体の具合をよくしようと思って…

ヒトの体については、わかっていないことこそを

ヒトの体のことは―― いくらでも説明することができるのです。 その証拠に―― 本屋さんに行けば、たくさんの教科書・教養書・入門書の類いが置いてあります。 が―― その説明は、概して、どれも面白くないのですよね。 ヒトの体について書かれた本をいくら真剣…

助かった~

絶対に無くしてはいけない大切なものを、(ああ~、あの机の上に置き忘れてきた~) と激しく後悔しながら―― 1時間ほど車を走らせていました。 運転の途中で―― その置き忘れてきた大切なものを取りに還ろうかと、何度、思ったことか―― でも―― 取りに還った…