絶対に無くしてはいけない大切なものを、
(ああ~、あの机の上に置き忘れてきた~)
と激しく後悔しながら――
1時間ほど車を走らせていました。
運転の途中で――
その置き忘れてきた大切なものを取りに還ろうかと、何度、思ったことか――
でも――
取りに還ったら、あきらかに約束の時間に間に合わない――
それで――
後ろ髪を引かれる思いで、何とか車を走らせていたのですが――
目的地に着いて――
カバンの中をみてみたら――
(あれ?)
置き忘れてきたと思っていた大切なものが――
なぜか、そこに入っていたのです。
カバンに入れた記憶が全くなくて――
ただ、机の上にポンと置いた記憶しか残っていないのですが――
……
……
不思議なことがあるのものです。
……
……
でも――
助かった~。