マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

安定した人間関係には

安定した人間関係には、笑いが不可欠だろうと思うのです。 一緒に話をしていて、ときには互いに笑い合う―― そういう笑いが、付き合いの過程のどこかに含まれていないと―― いかなる人間関係も安定はしないと思います。 注意すべきは―― この笑いが人為的であっ…

国宝芸人

一般に、お役所言葉というのは―― 無味乾燥で、人間味に欠け、冷酷な印象があるとされ、そっぽを向かれることが大半です。 直近では、「後期高齢者医療制度」が好例でしょう。 75歳以上のお年寄りを「後期高齢者」と一口に括った姿勢が反感を買いました。 高…

学校教育の欠点は

学校教育の欠点は色々と指摘されておりますが―― その中で最も重大と思しき欠点は、 ――コミュニケーション能力が磨かれない。 という点でしょう。「コミュニケーション能力」とは、簡単にいえば―― 相手の考えていることや感じていることを理解し、かつ、自分…

逃げるか、仕返しをするか

人は、何かどうしようもなくイヤなことをいわれたときに―― ふた通りの反応をすると思うのです。 一つは、そのイヤなことをいった相手から遠ざかる―― もう一つは、その相手に同じようにイヤなことを言い返す―― 逃げるか、仕返しをするか――(笑 もちろん、その…

どんなに書き手が老練であっても

ある老練な科学者が、学際的な主題で論述しているのを読んだのです。 その主題は重くて堅く―― それを真正面から真摯に扱う姿勢には十分に敬意を払えたのですが―― 読んでいての第一印象は、もう少し違うものでした。(なんか青臭いな) というものだったので…

文章を書くということは真似をするということかも

何か文章を書かなければならないときに―― その直前に読書をしていると―― スムーズに書き出せることがあります。 反対に―― 直前まで読書を避けていると―― なかなかスムーズには書き出せなかったり―― なぜ、こうした違いが生じるのでしょうね。 もしかすると――…

運天免許

きょうの宮城は、季節外れの大雪となりました。 といっても、気温が高いせいか、そんなに積もりはしませんでしたが―― とはいえ―― 朝の段階では、雪が、ものすごい勢いで降っていましたので―― タクシーに乗ると、自然、雪道のリスクの話になりました。「雪道…

「リベンジ」が好きになれない

――リベンジ という言葉が流行していますね。 かなり息の長い流行です。 元になっているのは、英語の ―― revenge という言葉で、「復讐」とか「報復」といった意味です。 それが和製英語になって、今の語意に定着したようですよ。 1990年代には格闘技の業界で…

民主主義、自然科学

しばしば、 ――民主主義は手続きである。 といわれます。 この場合の「手続き」とは―― 世の中の多く人々が、何らかの政治的な決定に対し、少しでも理解をし、納得をするための手続きです。 この話に触れるときに、いつも思うのは、 ――自然科学も手続きである…

自分の生き方を省みて

自分の生き方を省みて、(ちょっとシンプルじゃなさすぎるな~) と感じることが、よくあります。 ここでいう「シンプルな生き方」というのは、 ――ムダなことはしない、無意味なことはしない―― くらいの意味です。 ――賢い人はシンプルに生きている。 と諭す…

ウソかホントかわからない迫真の物語より

物語の受け手の立場では―― ウソかホントかわからない迫真の物語より、すぐにウソとわかる荒唐無稽な物語のほうが、ずっと気楽なのですよね。 どうせ迫真の物語に付き合わされるなら―― 正真正銘の事実と向き合いたい―― むろん、そんな「事実」が実在するなら…

漢字の造形について

仙台に住むイギリス人と、 ――好きな漢字は? という話をしていました。 彼は、 ――薬 が好きなのだそうです。「薬」の意味ではなく、形が好きなのだと―― ――対称なところが好きなのか? と問うと、 ――「週」も好きだ。 といいます。 どうやら、純粋に画数の多…

戦争を物語に描く意義は

戦争を物語に描く意義は、どこにあるのでしょうね。 世に戦争が主題の物語は数多くありますが―― 個々の作品の狙いは、どれも似通っているように思います。 もし、敢えて最大公約数的なところを指摘するとしたら、 ――戦争の面白さを描く。 になるでしょう。 …

どんなに素晴らしい絵画や写真でも

どんなに素晴らしい絵画や写真でも―― それを毎日のようにみていたら、あきてしまいますね。 あきるというは―― それをみても、何とも思わなくなる――(ああ、こんな絵だよな~) とか、(こんな写真だよな~) とか―― 毎日のようにみていると―― きのうにみたこ…

「うん! よくわかった!」と「う~む、何となくわかった……」と

若いうちに、 ――うん! よくわかった! という経験をしておくことは―― 大変に重要なことです。 ――う~む、何となくわかった……。 ではない――「うん! よくわかった!」が大切なのです。 この違いを若いうちに知っておくのとおかないのとでは―― その人のその後…

自分で病気になると

自分で病気になると―― 人類が今日までに蓄えてきた医学知識や医療技術の有り難みがよくわかります。 それら知識や技術を学習し、実践するだけでは、なかなか有り難みはわからないのです。 むしろ、文句をいったりする――(なんで、こんなにイッパイあるんだよ…

喘息の発作に

喘息の発作に悩まされております。 内科を受診し、それなりの治療を初めてはいるのですが―― けっこう頑固な発作が続いております。 そんな状態でいますと―― ちょっとした目にあっても、へこむことがあるのですね。 きょうもタクシーに乗っていましたら―― 急…

女子アナの追っかけって

たしか去年のことであったかと思うのですが―― TVの地方ニュースをみていたら、VTRに切り変わるところで、なかなか切り変わらずに―― 若い女性アナウンサーが一人で表情を強ばらせ続けているシーンをみかけたのです。 そういうことは、多分そんなに珍しいこと…

子供の頃に何気なく読んでいたマンガのストーリーを

子供の頃に何気なく読んでいたマンガのストーリーを思い出すと―― 急に切なくなることがあるのです。 そのストーリーの陰に隠れていた人世の襞が、大人になって、わかるようになっていたからです。(あ。あれって、そういうことだったんだね) と―― そうやっ…

組織の指揮系統は絶対か

――組織の指揮系統は絶対である。 という考え方は根強いようですね。 これを会社などにあてはめていえば、 ――上司の判断を疑うな。 という人が少なくないということです。 たしかに、この考え方は、ある場合には完全に正しいでしょう。 どのような場合かとい…

「必ず」と「もうかる」との組み合わせの違和感

――必ずもうかる。 という投資話をもちかけられ―― 詐欺の被害にあう人が増えているのだそうです。 きょうになって警視庁が注意を呼びかけ始めたのだとか――「必ずもうかる」というのは、不思議な言い方ですね。「もうかる」のが「必ず」であったら―― それは、…

自然科学的な文脈

自然科学的な文脈で、 ――A は B である。 と述べるときに―― そのように述べる者は、なぜ「A は B である」といえるのかについても、常に説明しようと努めています。 そうでなければ、自然科学的な説得力をもたせられないからです。 この努力の姿勢こそが、自…

どうすれば愛されるか、どうすれば恋されるか

人は―― 意志を生み出すことはできますが―― 感情を生み出すことはできません。 よって―― 人の心の営みの多くは、生起不能の感情を生起可能な意志で、いかに制御していくのか―― ということにかかっています。 おとといの『道草日記』で、 ――愛は意志、恋は感情…

愛で始まる恋があってもよい

きのうの『道草日記』で、恋と愛との違いに触れましたが―― これらの違いを頭に入れておくことが、なぜ有用なのかといいますと―― それは―― 恋と愛との関係性が恋愛や結婚の決定的な要因であると考えられるからです。 通常、恋で始まり、愛で終わります。 男女…

恋は体の反応、愛は心の操作

恋と愛との違いについて、僕は、よく考えるのですよ。 ロマンチックな観点からではなく―― どちらかというと自然科学的な観点から考えています(笑 ――恋は体の反応である。 と思っています。 心とは無関係に、脳を含めた体が勝手に反応をしてしまうのが恋であ…

マスクを買ってつけてみたら

咳が止まらないので―― マスクを買ってつけてみたのですが―― さらに咳が酷くなりました。 マスクの臭いがきつく感じられたのですよ。 以前からマスクの臭いは気にするほうでしたが―― きょうのマスクは、とくに気になりましたね。 気のせいでしょうか。 そうい…

「リカツ」って何だろう?

――コンカツ、リカツ という言葉をきいて、(はて、「リカツ」って何だろう?) と思ったことがあります。「コンカツ」というのは、いうまでもなく、結婚活動のことですね。 就職活動を「シュウカツ」というのに準(なぞら)えた言い方でしょう。 では、「リ…

病いから気へ

体調が悪いときに限って、ゆっくりは眠れないものです。 なんやかんやと予定がつまってくる―― 仮に、予定がつまってこなくても―― 体調が悪いときには、普段あまり気にならないようなことまで気になりだします。 ずっと前から放ってあったこととか―― もちろん…

冬に床屋へいって髪を切ると

――冬に床屋へ行って髪を切ると風邪をひく。 僕が子供の頃―― 父は、よくそういっていました。 実際―― 冬に床屋へ行って、よく風邪をひいていたように思います。 ――やっぱりひいたか。 父はニヤニヤしておりました。 そんな父も、冬に床屋へ行って風邪をひくこ…

それだけで幾らかは興を削ぐ

JR東日本が来春に導入する新幹線の新型車両について―― 当初、新たな愛称を公募し、選定する予定でいたものが―― 現行の「はやて」が続けて適用される可能性も出てきたそうです。 きょうのネット・ニュースが伝えています(産經新聞、提供) * 愛称というもの…