たしか去年のことであったかと思うのですが――
TVの地方ニュースをみていたら、VTRに切り変わるところで、なかなか切り変わらずに――
若い女性アナウンサーが一人で表情を強ばらせ続けているシーンをみかけたのです。
そういうことは、多分そんなに珍しいことではないと思いますが――
このときは、女性アナウンサーの強ばった顔が、ずいぶん長く映し出されていました。
5秒は越えていたのではないかと思います。
10秒近く――もしかしたら15秒近くであったかもしれません。
その女性アナウンサーも、まだ慣れてはいなかったのでしょうか。
何か言葉を発してもよさそうなものなのに、ずっとモニターを――自分を映している撮影カメラの下に置かれていると思われるモニタを――ただ、ひたすらに、みているだけでした。
その時間があまりにも長く感じられたので、
(おいおい、これって、もしかしてスタッフのイジメなんじゃないの?)
などと邪推まで思い付く始末――
これで動揺したのか――
その女性アナウンサー、その後も口ごもってしまったり、アナウンスが時間内に終わらなかったりと、散々でした。
が――
先日、同じ地方局のバラエティ番組をみていたら――
その女性アナウンサーが出演をしていまして――
そこでは、わりと垢抜けた役回りを演じていましたよ。
心なしか笑顔がぎこちなく、垢抜けた様子にも何となく陰りがみられたのですが――
たぶん、それは僕の気のせいでしょう。
まあ――
とにかく元気そうで何よりでしたよ。
そのときに、ふと思ったのですね。
(女子アナの追っかけって、こうやって生まれていくんだろうな~)
と――
大丈夫です。
マル太は「追っかけ」になったりはしませんよ。
もう10歳くらい若ければ、なっていたかもしれないけれど――(笑