マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

先日の京都大学の入学試験で

先日の京都大学の入学試験で不正を働いた受験生がいたようですね。 会場に携帯電話を持ち込んで、問題をネットの掲示板に掲載し、広く解答を募っていたそうです。(よくもまあ、そんなことまでやるもんだ) と呆れましたが―― 携帯電話からのネット利用が当た…

人が人を評価するときに

人が人を評価するときに看過できないことは、 ――どのような基準で評価されているか。 です。 例えば―― どの能力が評価されているのか――逆に、評価されていない能力はどれか――能力以外の要素も評価されるのか―― あるいは―― どのような観点から評価されるのか―…

菅総理の評判が

菅総理の評判が、すこぶる悪くなっているようです。 最近になって始まったことではなく―― 去年の民主党・代表選のあとから、少しずつ悪くなっているようです。 とくに不思議ではありません。 菅総理の政治家としての売りは、 ――発言のわかりやすさ だと思い…

あえて「画一的」に「啓蒙」をする

教育という営みは、 ――あえて画一的に啓蒙をし、その画一性からハミ出る個性をすくいとっていく営み かもしれません。「画一的」も「啓蒙」も、負の印象の強い言葉ですが―― これら言葉が意味するところは、決して教育の本質を外してはいません。 教育を受け…

本当に「無血」だったのかも

アフリカのリビアが大変なことになっています。 1969年―― 当時、国軍の将校の一人で27歳だったカダフィ氏が、仲間たちとクーデターを起こ、国王を追放―― 自らの政権を樹立しました。 以来、40年以上にわたって、カダフィ政権の独裁が続いていたのですが―― 今…

頑固さが裏目に

ニュージーランドの街クライストチャーチで、大きな地震がありましたね。 日本人も多数が巻き込まれたそうです。 痛ましいニュースがネットやTVで流されています。 * クライストチャーチは、少し前に、TVの紀行番組で知りました。(ああ、行ってみたいな) …

人の短所を探すのは

人の短所というものは――「探すべきもの」ではあるけれども――「直すべきもの」ではないと思うのです。 誰かの言動に至らない点を見出し、それを矯正しようと試みても―― 当人に、その気がなければ、まったく無効です。 また―― 仮に、その気があったとしても――…

コミュニケーションには発信と受信とがあって

コミュニケーションには発信と受信とがあって―― どちらも大切なのは当たり前なのですが―― それでも、強いて、 ――どちらが大切ですか? と問われれば―― おそらくは、 ――発信です。 と答えたほうがよいのです。 発信をする人がいなければ、誰も受信をすること…

日頃、自分が気をつけていることを気をつけていない人がいたら

日頃、自分が気をつけていることを気をつけていない人がいたら―― どうしても苛立ってしまいますよね。 ――なんで、こんなズサンなこと、するかなあ~! と―― ところが、自分が気をつけていないことを気をつけていない人がいても、ぜんぜん平気です。 場合によ…

「問う」と「答える」との解離

数学の面白さは―― それは人が考え出したものであるにもかかわらず、すぐには人に理解されないところにあるでしょう。「人が考え出したもの」とは「人の思考の手法や思考の結果」ということです。 つまり、裏を返すと―― 数学では、 ――問題は作れても、解答は…

本音をさらさないリスクというのも

本音で話している人をみると、ホッとします。(ああ。この人は今、損得勘定で発言をしているのではない) と思えるからです。 それに対し―― あきらかに本音で話していない人をみると、警戒してしまいます。(なんだ、この人は? 損得勘定の真っ最中か?) と…

無意識のメッセージは雄弁かも

あらかじめ話をしようと思っていたことを―― 話の直前になって、(やっぱ、や~めた!) と思うことがあります。 理由としては、 ――何か他のことを話そうと思ったから―― が多いのですが―― それ以外にも、 ――その話を急にしたくなくなったから―― ということが…

個人と組織との関係性の問題

一人は、みんなのために―― みんなは、一人のために―― それが、個人と組織との理想的な関係性であろうと思っています。 が―― 現実には、なかなか、そのようにはいきません。 たいていの組織では、「みんなは、一人のために――」がないがしろにされ――「一人は、…

「ラディカル」というのは

先年―― あるシンポジウムに聴衆の一人として参加したときに―― 質疑応答の時間で私見を述べたところ、 ――あなたの意見はラディカルだ。 といわれたことがあるのです。「ラディカル」というのは、英語の、 ―― radical です。 この言葉は、日本語に訳されると「…

あえてアルファベットを使わずに

――モバゲ― が、 ――mobage になるのだと、か―― きょうのネット・ニュースによると―― ディー・エヌ・エー社は、自社が提供する携帯電話向けサイト「モバゲータウン」の名称を、 ――モバゲー(mobage) に変更するそうです。 まあ―― それはそれで、いいのですが―…

外殻のウソを看過し、中核のマコトを看破する

――ウソから出たマコト などといいますが―― 本当は、 ――ウソの中にもマコト だと思っています。 どんな虚偽にも真実が含まれているものです。 たとえ、それが真実の断片であったとしても―― だから―― 世にはびこる虚偽を指弾するのではなく、そうした虚偽に含…

退き際は難しい

――退き際は難しい。 というのは、しばしば指摘されるところです。 きょう、エジプトのムバラク大統領が辞任するとの報道に触れ―― あらためて退き際の難しさを実感しました。 報道が伝えるところによれば―― 一連の辞任劇の背景には―― エジプトの国民は、30年…

問題意識の方向は間違っていなかったけれど

以前は、 ――子供の個性を伸ばそう。 ――画一的な人格は未熟だ。 といった主張がよくなされました。 少なくとも僕が高校生であった20年ほど前は、そうであったように思います。 そうした主張は、今日では、説得力を失っています。 ――子供の個性は勝手に伸びる…

大勢の聴衆に話をするときは丁寧なのに

一対多で話をするときは砕けた口調で―― 一対一で話をするときは丁寧な口調で―― それが最善のようです。 もちろん、例外はありますよ。 一対多であっても、聴衆が目上の人ばかりであることがわかりきっている場合は、丁寧な口調で話をするほうが無難ですし―― …

会話が滞る度に苛立っていたのでは

会話がスムーズに成立するには、会話を交わす両者の間で、多くの前提が共有されていなければなりません。 ところが―― 前提の共有というのは、そう簡単なことではありませんから―― 会話は、しばしば滞ります。 会話が滞ったときには、努めて前提を疑うことで…

無矛盾性を担保する思考

発言の内容に説得力を与えるのは―― きわめて当たり前のことですが―― ――矛盾がないかどうか。 です。 発言の内容に矛盾があれば――正確には、矛盾があることに気づかれれば――たちどころに説得力は消えてしまいます。 そうやって説得力を失っている人は、決して…

本当に「無私の心」があるかどうかよりも

政治家は、 ――無私の心があるかどうか。 が生命線です。「無私の心」とは、 ――自分の利害を省みず、他者同士の利害の調整に奔走しようとする態度 のことです。 当然のことですね――政治とは利害の調整のことなのですから―― ただ―― ここに一つのポイントがあっ…

皆で「美しい!」などと言い合っていたら

僕は、 ――美 という概念は、個人の心の内で独自に確立している価値観によって検知されうるものであって―― その価値観の実体は個人によって様々に異なっていると考えています。 ただ古来より、なぜか「美」という言葉が存在するゆえに――「美」は、見かけ上、…

愛だけでなく背徳を

――人はパンのみにて生くるにあらず。 というのは、聖書の言葉だそうですが―― 僕にいわせると、 ――人は愛のみにて生くるにあらず。 です。 人は―― 物質的な満足だけでなく精神的な満足を得るために生きるように―― 善なる誠意だけでなく悪なる邪心を究めるため…

現実に立ち向かう、背を向ける

世の中には、 ――どうしようもない現実 というのがあって―― それが、人々の人生や生活に重くのしかかってきます。 その現実に立ち向かう人がいれば、背を向ける人もいる―― 立ち向かって跳ね返される人がいれば、背を向けて楽をし続ける人もいる―― 立ち向かう…

ただひたすらに合理や規範の理想を求めていると

学者が既存の学説を誤って自己流に解釈した結果、後世に残る新たな学説の着想をえたり―― 思考様式に異常のある政治家の言動が契機となって、その後の社会が大きく変革されたり―― 人や社会の営みには、 ――え? なんで? と、思わず訝(いぶか)ってしまうよう…

「人間」から「人間性」を消し去ると

「人間」から「人間性」を消し去ると、 ――人形 になると僕は思っています。 この話のポイントは「人間性」の定義です。 何をもって「人間性」とするのか―― もちろん、色々な考え方ができるでしょうが―― 僕は、 ――人間の心身に備わっている自然な性質 が「人…

2月に真冬の印象が強くなる

きょうから2月ですね。 2月というと、僕には、 ――真冬 という印象が強いのですが―― 実際には、2月に冬が終わります。 例えば、月別の平均最高気温や平均最低気温などをみると―― 9月から12月にかけては下がり続け、1月で底を打ち、2月には僅かに上がって、3月…