きょうから2月ですね。
2月というと、僕には、
――真冬
という印象が強いのですが――
実際には、2月に冬が終わります。
例えば、月別の平均最高気温や平均最低気温などをみると――
9月から12月にかけては下がり続け、1月で底を打ち、2月には僅かに上がって、3月から8月にかけては上がり続けます。
つまり、「真冬」の呼称がふさわしいのは、1月です。
それなのに、なぜ2月が真冬に感じられるのかといえば――
2月になって、ようやく冬景色が楽しめるからでしょう。
12月や1月では冬の冷え込みに体がついていかないのですよ。
――寒い、寒い。
といって慌てふためいている――
ところが――
2月になると、気温が僅かに上がるだけでなく――
それまでの冷え込みに体が慣れているために――
周りの情景を見渡す余裕が生まれる――
つまり、
――ああ、今は冬だな。
と感じ入ることができる――
それで、2月に真冬の印象が強くなるのでしょう。
ちなみに――
真夏の印象が強いのは8月ですが――
このことと、2月に真冬の印象が強いこととは別です。
2月の平均気温は1月と比べて0.5℃未満しか違わない――
それに対し、8月の平均気温は7月と比べて2.0℃くらいは上がります。
8月に真夏の印象が強いのは、きわめて自然なことです。