マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

日本語には敬語があるので

日本語には敬語があるので―― 対等な会話を楽しむのに一苦労です。 例えば、居酒屋で初対面の相手と出会ったときに―― 対等な会話を楽しむためには、 ――お互いにタメ口 もしくは、 ――お互いに敬語 という条件のどちらかを満たさなければなりません。 この「ど…

40歳は2度目の二十歳

――40歳は2度目の二十歳(はたち) という言葉をきいて――(なるほど……) と思いました。 僕は、いま37歳なので、(……ということは、いまは2度目の17歳なんだな~) と思った次第です。「2度目の17歳」というのは―― ちょっと不思議な感覚です。 僕は自分が17歳…

未来を大切に思うなら

一般に―― 未来は肯定的にとらえられることが多いのですが―― それは、未来が不確実だからです。 もし、未来が確実だったら、さぞかし息苦しいに違いありません。 何か良いことが起こるとわかっていたら―― それが実際に起こったときには、喜びが半減し―― 何か…

ボランティアとプロフェッショナルと

――ボランティアとプロフェッショナルとは不可分だ。 という考え方があります。 単に報酬を受けとらないで働くことを「ボラティア」というのではなく―― 十分にプロフェッショナルとして働きつつも報酬は受けとらないことを「ボランティア」というのだ、と―― …

学問の難しさは

学問という営みは―― 事実に基づき、論理を展開し、何らかの新奇の知見を生み出すことです。「事実」とは、万人に共有されうる既存の知見といってよいでしょう。「論理」とは、ヒトの脳の普遍的な機能の一部といってよいでしょう。 つまり、学問とは、 ――自分…

隣の家が気に入らないからといって

隣の家が気に入らないからといって石を投げ込み、住人に当たってケガをさせたら―― それは、間違いなく犯罪でしょう。 警察に逮捕され、刑事罰の対象になる―― が―― 隣の国が気に入らないからといって砲弾を打ち込み、住民に当たって死傷させたとしても―― とく…

カネを肥やしに喩える発想は

カネを肥やしに喩えたのは、16~17世紀のイギリスの哲学者フランシス・ベーコンだそうですが―― その真意は、 ――広く撒き散らせば有用だが、1カ所に集めれば悪臭を放つ。 というものだそうですね。 たしかに、カネを1カ所に集めると、ロクなことがありませ…

夕方になってキナ臭いニュースが

きょうは祭日ですから―― ゆったり気分にひたれそうなものですが―― 夕方になって―― かなりキナ臭いニュースが飛び込んできました。 韓国と北朝鮮との軍事境界線の近辺で―― 北朝鮮側の海岸から韓国側の島に向かって砲撃が行われ、韓国側が砲撃し返したといいま…

「科学は単純だ」は誤解

――自然科学の良いところは、議論が単純なところだ。 といわれることがあります。 あたらずとも遠からずなのですが―― たいていの場合は、そこに誤解が含まれています。 自然科学が扱うのは自然現象です。 自然現象は、つねに高度に複雑です。 そうした厄介な…

正義と正論と

僕は、 ――正義 は嫌いなのですが、 ――正論 は好きです。 ここでいう「正義」や「正論」は何かというと―― 正義は標語で、正論は見解です。 標語は、不特定多数の人々に向かって、少なからず顕示的に表明するものです。 よって、正義には、ある種の強制力ない…

物語を重厚にしたいのなら

物語は、何らかの対立をテーマに取り込むことで、活力を帯びます。 例えば―― 組織か個人か―― 自由か平等か―― 精神か物質か―― 抵抗か服従か―― 闘争か協調か―― 恋愛か生活か―― そして―― 対立をテーマに取り込んだ物語に重厚さをもたらす要因は、主人公と対立す…

予想外の事態にも備える

通り慣れた夜道を運転していて「は!」と気付いたときには目の前に人影があって、慌ててブレーキを踏んだが、間に合わなった―― という事故は―― そんなに珍しくはないのだそうです。 どんな人でも、通り慣れている道では油断をしやすいし―― そもそも、夜間は…

偶然?

先日、新聞で、 ――私、70代の女性です。いま30代の男性と恋愛しています。どうしたらいいでしょうか。 といった悩み相談の投書をよみました。(へえ~。そんなこともあるんだね) と感心しました。 そして―― きょう、ネット・ニュースで、 ――外国人男性に騙…

どんな知識も有用ではあるけれど

政治の知識、経済の知識、法律の知識、技術の知識、芸術の知識、運動の知識、環境の知識、宗教の知識、娯楽の知識―― どんな知識も有用ではありますが―― 身体の知識、病気の知識ほど汎用されうるものは少ないでしょう。 なぜならば―― どんな人でも身体をもっ…

芸術とビジネスとを

一般に、芸術とビジネスとは完全に別物だと考えられがちですが―― 実際には、そんなに明確に分けられるものではありません。 芸術は、心を通わせることが第一義です。 芸術家と鑑賞者とが、芸を介し、心を通わせる―― 芸術家が何事かに心を動かされ――その結果…

文章の内容は実用文書よりも文芸の文章でこそ

わかりやすい文章というのは、ある意味、杓子定規のところがあるのですよね。 例えば、平易な言葉ばかりが並んでいたり、言葉の使い方が単調になっていたり―― もし、文章中の全ての表現が読み手の想定通りであったなら―― たしかに、わかりやすい文章にはなる…

「紙の束」で読みたいと思わせる

電子書籍の波が押し寄せていますね。 時代の流れです。 誰にも押しとどめられません。 今後、紙の書籍は、どんどんシェアを減らしていくでしょう。 紙の書籍も電子書籍も、ともに文字などによる記号情報が詰まっているという点では、違いはありません。 が――…

いわゆる「お勉強」の本質は

いわゆる「お勉強」の本質は、 ――自分の興味のないことに、いかにして興味をもつか。 です。 これができる人は「お勉強」が得意なのですね。 つまり―― 子供のうちは、皆が「お勉強」が得意なのです。 子供はどんなことにも興味をもちますから―― 大人になるに…

考えるなら、書くな

文章に書き表すことで、物事を厳密に考えることができるといいます。 たしかに、その通りなのですが―― もし―― 物事を厳密に考えるために、文章に書き表すのだとしたら―― それは、ちょっといただけないと思うのですね。 自戒を込めて―― そう思います。 文章に…

幸せは環境に依存している

自分の幸せは、自分にしかわかりません。 誰かが自分の幸せを用意してくれるわけではない―― 幸せは環境に依存しているといえましょう。 人は、特定の環境の中にあって、よいことが起こり、いやなことが起こり、それを自分で体験するのです。 したがって―― 幸…

民族性を決めるのは

電車に乗っていたら―― 若い黒人男性が、やはり若いアジア系の男性と話し込んでいます。 最初は英語で話をしているのかと思ったら―― どちらも流暢な日本語でした。 ということは―― たぶん「アジア系」のほうは日本人ですよね(笑(面白いな) と感じたのは―― …

あえて物事を中途半端にやってみる

あえて物事を中途半端にやってみるというのも―― そんなに悪いことではないのかもしれませんね。 最近―― そのように考え始めています。 物事は、すべからくキチっと本格的にやりきるのがよい―― と、決まったものではない、と―― 草野球には草野球の良さがある…

以前は「汚い」と感じていたものが

紅葉の季節になりました。 知人の何人かから、 ――今年も見物に行ってきたよ。 との話をききました。 わざわざ山里に足を運ばなくても、木々の葉の色合いが少しずつ変わっていくのが、わかります。 緑に赤や黄が混じり始めて―― そのうちに赤や黄が増え、緑が…

午前0時近くまでの野球観戦というのは

今年のプロ野球・日本シリーズは―― 両チームの得点差が開く大味な試合が多かった一方で―― 息がつまるような接戦も目立ちました。 とくに、きのうやきょうの試合は、どちらも延長戦にもつれこんでの大熱戦でしたね。 僕は、きのうもきょうも色々と用事があっ…

慎重になるということは

おかげさまで―― あれから何事もなく済みました(笑 きのうは朝に手荷物の一部を電車の中に忘れたので―― その後も不注意が続いて、同じ失敗を二度、三度と繰り返すかもしれないと心配していたのですが―― 幸いにも繰り返すことはありませんでした。 やれやれ――…

慌てて取りに戻った

きょうは朝の通勤電車に荷物の一部を置き忘れまして―― 慌てて取りに戻った次第です。 停車駅で降り、タクシーに乗って―― 3分くらい走ってから気づきました。 気づいた時点で―― 急きょ、タクシーの運転手さんに引き返していただいてね。 もちろん、その電車が…

無言の気遣いが

真の気遣いは無言に限るのではないかと思うのですよ。 例えば―― 特急列車の座席を後ろに倒すときに、 ――倒してもいいですか? と唐突に訊くのが気遣いなのではなくて―― 後ろの座席の乗客が何をしているのかに注意を向けながら、ゆっくりと座席を倒していくの…

作家の風格の証

――作家の風格 というのがあるとすれば―― それは随筆に現われるでしょう。 虚構や誇張が排除された随筆で、その作家のプライベートが重く深く書き込まれているときに―― その重さや深さが読者を惹き付けうるかどうか――「重くて深いプライベート」というのは―― …

いくら若くみえるといっても

新幹線の窓際の席に座っていたら―― 途中の駅で、ずいぶん若そうな男性が乗ってきたのです。 中学生の制服にあるようなワイシャツの光沢が目につきました。(中学生の一人旅か~) と思って微笑ましく思っていると―― その“中学生”―― 突然、 ――プシュ! と缶ビ…

過酷な役目に耐えきれないから

――学歴社会は一応は平等である。 という信仰が―― 根強く残っています。「一応は」とつく意味は、 ――いったん学歴が作られてしまったら、平等ではなくなるのだが、それまでは平等である。 という意味です。 つまり、 ――誰でも努力次第で立派な学歴を作ること…