新幹線の窓際の席に座っていたら――
途中の駅で、ずいぶん若そうな男性が乗ってきたのです。
中学生の制服にあるようなワイシャツの光沢が目につきました。
(中学生の一人旅か~)
と思って微笑ましく思っていると――
その“中学生”――
突然、
――プシュ!
と缶ビールを開けだすではありませんか。
(不良中学生か!)
と思って、よくみてみると――
その“中学生”――
ピンクのネクタイを締めていました。
若いサラリーマンでした。
おそらく20代前半です。
その男性、たしかに若くみえました。
どこか態度も幼くて、中学生らしいあどけなさは感じられたのですが――
いくら若くみえるといっても――
20代前半のサラリーマンを中学生と見間違えるとは――
僕も歳をとったということですかね。
まあ――
今年で37歳ですからね。
37と比べたら、22~3も12~3も、そんなに変わらない、と――
……
……
いや――
変わるだろう……。