マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

伝えたい「キレイごと」の裏面を

――キレイごと というのは―― そんなに心には残らないのですよね。 心に残るのは―― 大変に残念なことではあるけれども、 ――醜悪な実態 であったり、 ――いきり立つ本音 であったりするものです。 そのような実態や本音にぶつかることで―― 人は、嫌な思いをし、…

退屈なんてありえない

――毎日の退屈な生活から脱するには、どうしたらよいのか。 と問われたら――(そんなの、個人の問題だ) と思います。 この世の中にいる限り、本来、(退屈なんてありえない) そう思っています。 そもそも―― たとえ、どんなに刺激的な生活を送っていても、そ…

「かなわんな~」と思わせる人

一つの仕事を―― 長い時間をかけてじっくりやるのが得意な人と―― 短い時間でパパっと終えてしまうのが得意な人とがいて―― 一概に、 ――どちらがいいか。 ということは問えないと思うのです。 長い時間をかけてやるのがふさわしい仕事があれば―― 短い時間で終え…

独自性の洗練化

面白さを共有するというのは―― 大変に難しいことです。 何を面白いと思うかは、人それぞれなのですね。 この「面白さの共有の難しさ」を知っているのと知らないのとでは―― その後の独自性への追究の仕方が、大いに変わってくることでしょう。 面白さは万人に…

「時間なんて、どうだっていい」という感覚

時間は感じるものだと―― きのうの『道草日記』で述べましたが――(たしかに、そうかも……) と意を強くしました。 けさ―― 時間を感じないようにしてみたのです。 具体的には―― 20分で着くところを目指して1時間前に出かけたのです。 目的地には、20分で着いて…

時間は使うものなのか

――時間の使い方 などと、よくいいますが――(時間って、そもそも使うものなのか?) と訝ることが、よくあります。 時間は流れていくものです。 あとにとっておくということが、できない――つまり、ためられない―― その点、例えば、おカネなどとは全く違います…

荘子、八千年の春

どういうわけか、 ――荘子、八千年の春 という言葉を―― まるで昨夜のことのように、思い出しております。 NHKの大河ドラマ1988年の作品『武田信玄』の一話に、 ――八千年の春 というタイトルのものがありまして―― 引用元は『荘子』です。 中国・戦国時代の思想…

争いを中心に取り込むと物語は躍動するけれど

争いを中心に取り込むと―― 物語は躍動するものです。 その典型が勧善懲悪の物語で―― 善と悪との「争い」を物語の中心に取り込んでいるわけですね。 しかも―― その「争い」が善と悪とのものであれば―― 物語の受け手は、どちらに感情移入すればよいか、たちど…

人のいうことをきいて損をすることはあるけれども

人のいうことをきいて損をすることは、たまに――あるいは、しばしば――あるものですが―― それでも、なお、人のいうことをきこうとするかどうかは―― かなり大切なポイントだと思うのです。 もちろん―― 答えは一つではありません。 例えば、 ――損することがある…

「保守」「革新」

「保守」や「革新」は―― きわめて状況依存的な言葉であって―― つまり―― 何が保守で何が革新かは、時代や国家に強く影響されるということです。 冷戦期―― アメリカの保守はソビエトの革新となりえましたし―― ソビエトの保守はアメリカの革新となりえました。 …

手紙を封する瞬間

手紙を封する瞬間と―― 電子メールを送信する瞬間と―― どっちが緊張するかといえば―― 僕は、手紙を封するほうですね。 電子メールを送信する瞬間は―― それほどでもなくて――(送信しちゃえば、あとは野となれ山となれ……!) と割り切れるけれども―― 手紙を封す…

物語には自発性、整合性

物語に必要なのは―― 正確性や緻密性ではなくて―― 自発性や整合性ではないかと思います。 自発性というのは―― 物語が自然と円滑に語られていく様子―― 整合性というのは―― 物語に矛盾や破綻がない様子―― この「整合性」というのは、正確性や緻密性とは似ている…

それを信じた自分を含めて、とことん信じ続けていたい

皆さんは、迷信に惑わされますか。 僕は―― けっこう惑わされるのです。「迷信」というよりは、「俗信」といったほうが、よいのかもしれません。「俗信」は、確かな根拠を欠いた思い込みによる考え方や物の見方を指します。 例えば、 ――くしゃみをしたときは…

どこまでが必要で、どこからが十分か

数学の領域で、しばしば、 ――必要かつ十分 という概念が扱われますが―― この概念―― 現実の世界では、まず意味をなさないと考えております。「必要かつ十分」とは、あえていえば、 ――必要最小限でありながら、最大限十分に―― ということです。 こういう概念は…

何もしないでボーとしていても

体を休めても―― 心が休まるとは限らないのですよね。 いくら体を休めても、いっこうに心が休まらないときというのは―― 正直、焦ります。(え~、どうしたらいいんだろう?) と―― やりたいことに没頭する? やるべきことに取り掛かる? きっと―― いろいろな…

どんなに不毛な議論でも

どんなに不毛な議論でも―― その議論が新しい気付きをもたらすならば―― それは、真の意味での「不毛」とはいえません。 例えば、 ――天が降ってきたら、どうするか。 との議論を、 ――天が降ってくるわけがない! と一蹴してしまっては、何の気付きも、もたらし…

着想なき経験か、経験なき着想か

芸の独自性には2つあって―― 1つは、 ――誰もがやっていることを自分にしかできないやり方でやる。 もう1つは、 ――誰一人やってこなかったことを自分が一番はじめにやる。 この2つです。 この2つ―― 似ているようで、実は全く別次元の独自性なのですね。 1つめ…

背中の自画像を描くこと

もし僕が画家になったのなら―― 一度だけやってみたいことがあります。 それは、 ――背中の自画像を描くこと です。 自分の背中が―― 他の人たちには、どんなふうにみえているか―― どんなふうに描けば、自分の背中だとわかってもらえるか―― この問いには―― じっ…

自分の人生を見つめ直す切っかけ

世の中で活躍する人には2種類あって―― 一つは、舞台の上で光り輝く人―― もう一つは、舞台それ自体を作り上げる人―― もちろん―― 目立つのは、舞台の上で光り輝く人のほうであって―― 舞台それ自体を作り上げる人は、たぶん、まったくといってよいほどに目立た…

カレンダーをめくるのが

カレンダーをめくるのが億劫になっています。 もう、とっくに9月になっていますが―― いまも自分の部屋のカレンダーは8月のままだったり―― たぶん―― 自分の心の流れが、月日の流れに追いついていないのでしょうね。 以前は―― 月末になったら、すぐにカレンダ…

私心があれば

人の信義を勝ち取るには―― 最後は、 ――無私の心 しかないと思っています。 私心があれば―― 必ずや的確に見抜かれ、疑念を抱かれる―― ここでいう「無私の心」とは「労を厭わない」とか「見返りを求めない」とか―― つまりは、 ――自分の損得を考えない。 という…

見知らぬ街で迷子になっていないか

きのう朝テレビを点けたら―― どのチャンネルもお祭り騒ぎで―― すぐに、(あ、そういうことか) と合点はいったのですが―― 2020年の東京オリンピックの招致が無事に成功したのですね。 * ――東京オリンピック といえば―― これまでは1964年の東京オリンピック…

毒は甘く、薬は苦い

――毒は甘い。 と思っております。 反対に、 ――薬は苦い。 です。 薬が甘くて毒が苦ければ、こんなに嬉しいことはないのですが―― この世の中は、そこまで人間に都合よくはできていないのです。 ところが―― さらに、ややこしいことに―― 甘いものの多くは、お菓…

教育にはゴールがない

教育にはゴールがない―― だから面白いのだと思います。 ここでいう「ゴール」とは、「目標」という意味ではなくて、 ――終着点 という意味です。 教育には、 ――はい、おしまい! といえる段階がありません。 もちろん―― そのような段階をムリに設定することは…

こだわりが弱いからこそ

食べたいものを食べたいときに食べられないというのは―― 僕の場合―― けっこう、あとに尾を引きます。(ああ~、あんとき、あれがホントに食べたかったのにな~) と―― いつまでもウジウジと悔やんでしまったり―― ――食べられる楽しみを、あとにとっておけた!…

最後は自分で感じ、考え、決めないと

自分の目の前に問題があって―― それに何としても取り組まねばならないというときに―― やれ「先人は、こういっている」とか、やれ「昔の本には、こう書いてある」とかいって―― その問題から目を背けようとしている人がいるとすれば―― その人は、たぶん間違っ…

ふだん日常的に使っている道具を何か1つ

ふだん日常的に使っているものを使わなくすると―― 人は―― ふだんなら絶対に考えないようなことを―― 何気なく考え始めることでしょう。 典型的な例は、近年であれば―― 携帯電話です。 もちろん、スマートフォンなどを含みます。 場合によっては、パソコンを含…

たぶん特別な才能がいる

――今の時代、ネットで何でも調べられる。 などといわれますが―― 実際には「何でも」というわけでは決してなく―― 基本的には―― 自分が知っていること・知っているものしか調べられないのですよ。 ――ええ~! なに、それ~? ということ・ものは決して調べられ…

今年は9月1日が日曜日で

今年は9月1日が日曜日で―― きょう(9月2日)が、9月最初の平日ですから――(きょうは学校の始業式だ!) というのが―― 20歳までを関東以西で過ごした僕には、自然な思いなのですが―― 実際には、いま僕が住んでいる宮城・仙台では―― すでに8月の第3週で夏休み…

本音と建前との正面対立

自分が本音をいうから、相手も本音をいうし―― 相手が本音をいうから、自分も本音をいうのですよね。 相手が本音をいわなければ、自分から本音をいう気にはなりません。 自分が本音をいわなければ、きっと相手も本音はいわないでしょう。 それが人世の機微と…