――キレイごと
というのは――
そんなに心には残らないのですよね。
心に残るのは――
大変に残念なことではあるけれども、
――醜悪な実態
であったり、
――いきり立つ本音
であったりするものです。
そのような実態や本音にぶつかることで――
人は、嫌な思いをし、ときに不安を覚え、ときには不愉快となることで――
そうした実態や本音が心に残っていくのです。
人の心を揺さぶりたいと思ったら、「キレイごと」ではいけません。
「醜悪な実態」を告発したり、「いきり立つ本音」を開陳したりしなければならない――
もし、どうしても人の心を「キレイごと」で揺さぶりたかったら――
そうした実態や本音を反面教師的に提示するしかありません。
伝えたい「キレイごと」の裏面をあぶりだしてやる――
たぶん、それしかありません。