マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

伝えたい「キレイごと」の裏面を

 ――キレイごと

 というのは――
 そんなに心には残らないのですよね。

 心に残るのは――
 大変に残念なことではあるけれども、

 ――醜悪な実態

 であったり、

 ――いきり立つ本音

 であったりするものです。

 そのような実態や本音にぶつかることで――
 人は、嫌な思いをし、ときに不安を覚え、ときには不愉快となることで――
 そうした実態や本音が心に残っていくのです。

 人の心を揺さぶりたいと思ったら、「キレイごと」ではいけません。
「醜悪な実態」を告発したり、「いきり立つ本音」を開陳したりしなければならない――

 もし、どうしても人の心を「キレイごと」で揺さぶりたかったら――
 そうした実態や本音を反面教師的に提示するしかありません。

 伝えたい「キレイごと」の裏面をあぶりだしてやる――
 たぶん、それしかありません。