マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

“急転に急転を重ねるような事態”を相手にしているときには

 いわゆる新型コロナ・ウイルス感染症をめぐる状況は、きょうまで、日を追うごとに目まぐるしく変わってきましたので――

 例えば、1か月前や3か月前になされた専門家のコメントや公的機関の論評は、今となっては、チャンチャラおかしい内容になっています。

 

 現代ではインターネットがありますから――

 比較的容易に、過去のコメントや論評を拾うことができるのですね。

 

 そうした“チャンチャラおかしい内容”をことさらにあげつらう向きもあるのですが――

 新型コロナ・ウイルス感染症のように――

 急転に急転を重ねるような事態についてのコメントや論評ならば――

 不問に付すのがよいと思います。

 

 それは――

 “急転に急転を重ねるような事態”に主体的に取り組んだことのある人にとっては、自明の理です。

 

 “急転に急転を重ねるような事態”では、3日後のこともわからない――

 それでも、事態の何かについて調査をし、分析をし、判断を下さねばならない――

 それが、7日後には“チャンチャラおかしい内容”になっているであろうことが、薄々はわかっていたとしても――

 

 ……

 

 ……

 

 このことが、なかなか理解されないのですよね――とくに、“急転に急転を重ねるような事態”に主体的に取り組んだことがない人には、なかなか理解されない――

 

 ――専門家なのに、よくわかってなかったのかよ!

 とか、

 ――公的機関が、いいかげんなことをいいやがって!

 とか――

 

 ……

 

 ……

 

 その気持ちは、わからないでもありません。

 

 が――

 専門家も公的機関の人員も、決して全知全能ではありませんから――

 ときには“チャンチャラおかしい内容”を口にするのです――とくに、“急転に急転を重ねるような事態”を相手にしているときには――

 

 人である以上――

 それは、仕方のないことです。