マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2013-11-01から1ヶ月間の記事一覧

気楽と安楽と

人は、生老病死を忘れていれば、きわめて気楽に暮らせますが―― それは、決して安楽ではありません。 残酷な現実から逃げ出し―― 穏和な虚構に浸っているがゆえの気楽だからです。 真の安楽は―― 生老病死の残酷を礎とします。 その残酷を踏まえ、つかの間の平…

結局は基本しかない

――基本と応用 などと、よくいいますが―― 実際には、 ――基本しかないのだ。 と―― 最近、感じ始めています。「応用」というのは―― 結局は、 ――基本を応用する。 ということです。 よって現実の問題に対応するときに―― まずは、つねに基本に徹そうとし―― それで…

まさに本末転倒

最近、ちょっとした寄り道が億劫になっていて―― まっすぐ目的地に向かってしまうのですね。 心に余裕がない証拠でしょうか。 ですから―― あえて寄り道をすることがあります。 本当は、まっすぐ目的地に向かいたいのに―― あえて寄り道をやってみる―― そうすれ…

乱雑で稚拙な文章をわざと書く

あまりにも洗練された文章を読むと―― もう何も考えたくなくなり、何も書きたくなくなるのですが―― けっこう乱雑で稚拙な文章を読むと―― かえって何かを考えたくなり、何かを書きたくなるのですね。 つまり―― 必ずしも洗練された文章が知的貢献を果たすとはい…

題名は、中身が隠れているからこそ

本の題名が目に飛び込んできて――(あ。これ、読みたい!) と思ったら―― 何としても読みたくなってしまうものです。 それくらい―― 本の題名には、ときに強烈な魅力が宿ります。 が―― その本を手に入れて、いつでも中身を覗ける状態になってしまったら――(ま…

「臨機応変に対応しておいて!」は禁じ手

――臨機応変に対応する。 というと―― 何だかとても良いことのように感じられますが―― 実際には、 ――場当たり的に対応する。 ということです。 そうしたセンスの豊かな人でない限りは―― かえって問題を大きくしてしまうことがほとんどです。 場当たり的に対応…

討論は見物に値するのか

テレビで討論番組をみていると―― 討論というものは、見物に値するものなのかどうか―― ちょっと、よくわからなくなることがあります。 もちろん―― その討論番組を放映している制作サイドは、見物に値するものだと思って放映しているに違いないわけですが―― は…

人の情動というものは

人の情動というものは――(まさに自然現象だな~) と思います。 それは―― 人の心の中の動きだけに―― 一見、非自然的な現象のように思えてしまうのですが―― そんなことはないのですね。 それは―― 人にはどうしようもないことなのです。 当人にとっても、当人…

西欧人の描く西欧人の顔が

西欧人の描く西欧人の顔が――(あんまり外国人っぽくないな~) と思うことがあります。(どっちかというと、日本人っぽいな~) と―― …… …… なぜなのでしょうね。 …… …… もしかして―― 人が、人の顔を認識し、絵に描いて表現する過程で―― 人種に固有の顔の特…

自分以外の誰かのプライベートの話には

自分以外の誰かのプライベートの話には―― 面白いものと―― そんなに面白くはないものとがあります。「そんなに面白くはないもの」というのは―― もっといえば、つまらない話、うんざりさせられる話―― ということですね。 なぜ2つに分けられるのか―― 僕は、勝手…

主観が客観であるかのように語られれば

歴史とは人々の主観のせめぎあいなので―― 歴史を語るということは、自分の主観か誰か他の人の主観を語る、ということです。 にもかかわらず―― さも客観であるかのように歴史を語る人がいます。 トラブルのもとです。 語っている当人にとっては、あくまで客観…

没個性に埋もれた僅かな個性を

没個性に埋もれた僅かな個性を―― ときに実際以上に個性的に感じることがあります。 個性を期待していないときに、思いがけず認識される個性というのは―― 印象に残るのでしょうね。 逆に―― 個性を期待しているときには、よほど強烈な個性が認識できない限りは…

きちんと伝えたかったら

伝えたいことがある人は―― その「伝えたいこと」を一生懸命、丁寧に伝えようとする―― が―― あまりにも一生懸命、丁寧に伝えようとするあまり―― 冗長になって、焦点がぼやけて、かえって巧く伝わらない―― そういうことが―― しばしば起こるのだといいます。 で…

人間の知的営みを間違いの少ないものにするコツ

いわゆる高校数学のなかで―― 何か一つだけ重要なポイントを選べといわれたら―― 練達の数学教師の多くは、 ――必要条件・十分条件の概念 を挙げるでしょう。 決して微分・積分の概念などではない―― なぜかといえば―― 必要条件や十分条件の概念とは、数学に特有…

体の複雑なつながりの見方というものを

体は、各部位が色々と複雑につながっているので―― どこかで不具合を起こすと―― 思いもよらぬところで症状が現れたりします。 もちろん―― だいたいは症状の現れたところで不具合が起こっているのですが―― そうでないことも、けっこうあるのです。 だから、厄…

言葉が人を創る

人が言葉を使うのではない―― 言葉が人を創るのだ―― そういう説明が、しばしばなされます。 僕も、(まったくその通りだ) と思っています。 人は、言葉はコミュニケーションの道具に過ぎないと思っているけれども―― 残念ながら、言葉が一人歩きをして、その…

「あればあるほどに使ってしまう」の虚しさを

最近では、 ――年収300万円くらいが、この国では最も幸せに暮らせる。 などといわれていますね。 ――人は、おカネを手元にあればあるほどに使ってしまうので―― というのが、その主な理由のようです。 たしかに、「あればあるほどに使ってしまう」というのは―― …

新聞のニュース、ネットのニュース

新聞のニュースを読んでいると―― 色々なことを考えたくなるのですが―― ネットのニュースを読んでいると―― 何もかも考えたくなくなるのです。 不思議なものですね。 どちらも同じニュースなのに―― なぜネットのニュースだと考えたくなくなるのでしょうか。 目…

タイトルをみただけで何が書いてあるかがわかるような本を

タイトルをみただけで何が書いてあるかがわかるような本を―― さて―― 実際に手にとって読んでみるかべきかどうか―― そこで、いつも悩むのですよね。 何が書いてあるかがわからないような場合は―― 躊躇なく手にとって読めるのですが―― わかってしまう場合は、…

同じ「要は、カネか~」でも

ネットのサイトを読んでいると―― ときどき、(おや?) と思うサイトに出会います。 色々と面白そうなことが書いてあったり、色々と為になりそうことが書いてあったり、今の自分の悩みに答えてくれそうなことが書いてあったりして―― が―― そういうサイトを最…

考えてから動くのと動いてから考えるのとでは、どちらが楽しいか

十分に考えてから動けば、どんな行動も面白く感じられると思うのですが―― これは―― すべての人に当てはまることではないのでしょうか。 中には、考える前に動くほうが、楽しく感じられる人もいるのでしょうか。 考えるのが苦手な人は、たぶん、間違いなく、…

興味のないことに関わるのは無理

誰が何といおうと―― 興味のないことには、そんなに深くは関われないのです。 ――無理やり興味をもて! といわれても無理―― 少なくとも一朝一夕には、無理です。 それでも、無理やり関わろうとすれば―― 嘘をつくことになる―― その嘘が、多少なりとも価値のある…

利己心か、利他心か

大人の人づきあいは―― 最後は、 ――利己心か、利他心か。 この問題に集約されると思うのです。 利己心を優先すれば―― 短期的には、自分の利益を守れ、損害を防げるでしょう。 が―― 長期的には、他者の信用・信頼を失うことになりかねない―― 利他心を優先すれ…

会話を弾ませるのは

会話を弾ませるのは―― 気の利いた冗談や斬新かつ有用な情報などではなくて―― 質問です。 それも―― 相手が、つい答えたくなるような質問―― 例えば―― ――すっかり寒くなりましたね~。 ――なりましたね~。このまえ買ったばかりのコートをさっそく着て来ましたよ…

最後のひと口がうまい?

――最初のひと口がうまい。 というのは―― ビールを引き合いに出すまでもなく―― しばしば耳にするフレーズですが―― では、 ――最後のひと口がうまい。 は、どうでしょうか。 最後のひと口を「うまい!」と感じる飲み物や食べ物というのは、はたして実在するので…

その僅かな情報に辿りつけるかどうか

人が本当に、 ――いいたい! と思うようなことは―― 実際には、なかなかいえないものです。 心の底から、 ――これは、ぜったい誰かに伝えたい。 と思うことは―― むしろ、滅多に表に出てこない―― なぜか―― それは―― そういうことというのが――人が本当にいいたい…

何に幾ら払ったか

10円を払って、 ――失敗した! と思うことがあれば―― 1万円を払って、 ――得をした! と思うこともあります。 金遣いの問題は―― 決して金額の大小ではないのですね。 何に幾ら払ったか―― そのバランスこそが本質です。 32円の駄菓子を買って幸せになることがあ…

せっかく楽天イーグルスが日本シリーズを闘っているときに

せっかく楽天イーグルスが日本シリーズを闘っているときに―― 僕は、仙台を留守にしなければなりませんで―― きのう&きょうと―― 父の13回忌で岡山におりました。 11月3日が父の命日なのですね。 きのうまでで3勝3敗のタイ―― きょうの第7戦で勝ったほうが…

歳をとらなければ、たぶん身につけようがない

人は―― 習慣に従って行動するときは、そんなに大きな間違いをしないものですが―― 習慣にはなっていないことをするときは―― えてして大きな間違いをするものです。 例えば―― いつもとは違う時間に、違う場所へ出かけるときは―― うっかり自宅の施錠を忘れてし…

それでも結論が真反対になる

同じ事実に基づき―― 同じように論理を駆使して―― それでも―― 結論が真反対になることがあります。 それは、おそらく―― 事実の基づき方が違うからです。 もう少しいうと―― 着眼する事実、重視する事実が違うからです。 では、何が着眼する事実や重視する事実…