マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2012-09-01から1ヶ月間の記事一覧

単純な真理があれば、複雑な真理もある

物事は―― 単純に見ようと思えば、いくらでも単純に見え―― 複雑に見ようと思えば、いくらでも複雑に見えるものです。 単純か複雑かは、物事の真理とは関係がなく―― ただ、その物事を見ようとする者の意志にかかっているといってよいでしょう。 それゆえに―― …

「疲れた~」と思いきり溜め息をついたほうがいいんじゃないか

どんなに疲れていても、 ――疲れた~。 とはいわないように気をつけているのですが―― それでも―― 疲れているときは、疲れていないときと比べて、何かが違うものなのです。 でも―― その「何か」に気づけない―― それで、かえって厄介なことになったりします。 …

過酷な現実に直面し、それでもなお、心を安寧に保つには

どんなに奇異で、奇妙で、奇怪で、衝撃的な現実があったとしても―― その現実に日常的に慣れ親しんでしまえば―― そんなには気にならなくなってしまいます。 そればかりか―― やがて、その現実のありさまに、おかしみや軽みのような感覚をもつようになることが…

基礎研究と応用研究との境界は曖昧だけれど

大学で行われている学問には基礎研究と応用研究とがあって―― 基礎研究は人々の知的好奇心に根ざしていて、応用研究は社会からの要請に基づいていると思うのですが―― その境界は実に曖昧です。 むしろ、 ――基礎研究とは? あるいは、 ――応用研究とは? と問い…

男としての罪悪感で胸がいっぱいに

宿泊先のホテルをチェック・アウトするときに、フロントに大きな荷物を預けていて―― お昼すぎに取りに戻ることを伝えてあったのです。 で―― 予定通り、お昼すぎに取りに戻ったのですが―― そのときに対応されたのが細身の女性のスタッフさんで、「ただ今お持…

それが本当に食べたいものならば

レストランなどで―― どんなに値段の安い料理でも―― それが本当に食べたいものならば―― 十分に満足できるのですよね。 逆に―― とびきり高価な料理でも、そんなには食べたくないものであれば、決して満足はできない―― 食べたいものを、食べたいときに、食べた…

話を聞いていた60分が無為に過ぎてしまったようで

人前で話をするときに―― 話を聞かせる人たちが、どういう人たちなのかを十分に把握しないままに、話を始める人がいるのですが―― 何とかなりませんかね~。 実は、きょうも―― そういう話を聞かされたのですが……(苦笑 時間は60分―― 聴衆は300人くらい―― 座席…

虚構の中の現実

――虚構の中の現実 ということに―― 僕は関心があるのです。「虚構の中の現実」とは、どういうことか―― それは、例えば―― ビジネス・スーツの宣伝用の写真で―― 男性のモデルと女性のモデルとが、商品のスーツを身にまとって、何やら打ち合わせのようなことをし…

無理に邪なことを考えても

邪(よこしま)なことを考えようと思ったら―― まずは、心に余裕がないとダメなのですね。 余裕がなくて精一杯のときは―― 邪なことなどは、とうてい考えられません。 どうしても真面目一辺倒になってしまう―― そういうときに、無理に邪なことを考えても―― 面…

「どうしようもない現実」の存在を知らなければ

この世には―― どうしようもない現実というのがあるのですね。 ――人類の全ての叡智を集めても、おそらくは解決しえない問題がある。 という現実が―― そういう「どうしようもない現実」の問題に、いかに取り組むか―― あるいは―― 取り組まないで、ひたすらに逃…

「愛国心」という言葉の使われ方

僕は、 ――愛国心 という言葉を受け入れがたく感じます。 もちろん、 ――自国を愛する。 という意志それ自体は自然であり―― それが受け入れられないわけではありません。 では、何が受け入れられないのかといえば―― 「愛国心」という言葉の使われ方です。 例え…

能動的で積極的な態度こそが

どんなときでも、自分の主張を通せれば―― それが一番ですよね。 そのためには、自分の主張をホンネ剥き出しのままに展開するのではなく―― 周囲に受け入れられやすいように、適宜、修正しておく必要があります。 その修正を、能動的かつ積極的に行うことによ…

レディースセット

大急ぎでお昼ご飯を食べようと思って近くのレストランに入って―― ランチセットの類いを注文しようと思ったのですが―― メニューのどこを探しても、それらしきものがなく―― 代わりに、いちばん目立つところに、 ――レディースセット が載っていたものですから――…

自分を癒すために歌うには

自分を癒すために歌う―― という人がいるらしいのですが、(そんなことって、ありうるんだろうか) と思います。 誰かを癒すために――なら、わかるのですが―― 自分を癒すために――(無理なんじゃないの~) と思います。 ちょっと不健全な気もしますしね。 そも…

映像は頼りない

――映像は頼りない。 という話をきいて―― すぐに、(え? うそ?) と訝りました。 僕は日頃、言葉だけで何かを表現しようと躍起になっている立場なので―― 映像による発信には、言葉だけによる発信と比べ、すさまじい威力がある――力強いメッセージ性がある――…

選挙は面白がらなければ

――選挙は面白い。 という言葉を―― マスメディアを介し、よく耳にするようになりました。 今月に入って、民主党や自民党で党のトップを決める選挙が進行中だからでしょう。 ある評論家は、 ――選挙は面白い。また、面白がらなければならない。 とコメントをし…

筋を通すための荒事は

――筋(すじ)を通す。 ということは―― 世間の秩序を守るためには、どうしても必要なことなのです。 無理筋が通るようでは、秩序は乱れます。 結局は、 ――何でもアリ! になってしまう―― 世間の多数の人々が「何でもアリ!」に走ったら―― 世間の秩序は雲散霧…

都合の悪い事実を隠蔽するために

都合の悪い事実を隠蔽するために、都合の良い事実だけをことさらに強調することは―― もちろん、社会倫理の原則論に照らせば、多分あまり良いことではないのですが―― それでも、(ときには、必要なことかもしれないな) とは感じます。「都合の悪い事実」の「…

責任感

――責任感 というのは―― 結局は行動に移す能力のことでしょう。 例えば―― 何か課題を見つけたときに―― その課題を解決するために、すぐに動けるかどうか―― あるいは―― 何か依頼を受けたときに―― その依頼の内容に応じて、すぐに動けるかどうか―― それが問題な…

パズルが楽しいのは

パズルが楽しいのは―― そのパズルが解けるとわかっているからですよね。 解けるかどうかがわからないパズルを解くのは―― そんなに楽しくはないはずです。 あるいは―― 解けるパズルを自分の手で一から作りあげるのも、そんなには楽しくない―― 解けるパズルに…

ボランティア活動の真髄

いわゆる、 ――ボランティア活動 というのは―― 報酬を受け取らずに何らかの仕事をすることですが―― その際に、 ――報酬を受け取らないでやるのだから、そんなにきっちりとはやらなくても大丈夫――何もやらないよりは、ずっとましだ。 などと誤解をしては、いけ…

表情の「語彙」

会話の内容に合わせて表情を豊かに変えることのできる人は、 ――会話の達人 だと思います。 会話は言葉のやり取りだけではなくて―― 気持ちのやり取りでもあります。 気持ちをよく伝えるのは、ときに言葉ではなく、表情であったりしますから―― 表情の変化で意…

決して合意を目指さない

いわゆる討論(debate)は、 ――議論(discussion)の特殊な一形態 とみなすことができます。 討論には、単なる議論とは決定的に異なる点があって―― それは、 ――決して合意を目指さない。 という点です。 相手の主張に同意していたら討論に負けたことになりま…

ある日程だけ「ぽこっ」と忘れる

日程を、うっかり忘れることが増えました。 スケジュールが過密になると、 ――ぽこっ と忘れます。 それでも―― 以前なら、重要な日程は忘れなかったものですが―― 最近では、重要な日程も忘れます。 困ったものです(苦笑 が―― この日程の物忘れ――脳の一種の防…

どういう悪役が、悪役としての魅力を存分に発揮しうるのか

僕は、物語の世界の悪役に興味があって―― どういう悪役が、悪役としての魅力を存分に発揮しうるのか―― ということに関心をもっています。 例えば―― その世界の「正義の味方」によって、 ――この卑怯者! と糾弾されて、 ――は、は、は、は……。卑怯者で大いにけ…

人間の美しい振る舞いをみていたい

日頃、ずっと人間の醜い振る舞いばかりをみていると―― あっという間に人間不信に陥ってしまいそうなので―― たまには、人間の美しい振る舞いをみていたいものですが―― そういう振る舞いには、なかなかお目にかかれません。 人間の美しい振る舞いというのは―― …

自分のことを知ろうと思ったら

自分のことというのは―― ふだんは全く意識しないし、理解もしていないのですが―― 自分のことを誰かに語っているときというのは―― けっこう意識はするし、理解もするようになるものです。 逆にいうと―― 自分のことは、誰かに語ろうとしない限りは、永遠にわか…

夏の終わりは、一年の終わり

毎年、この時期は食欲がなくなります。 よく「食欲の秋」などといいますが―― それは、少なくとも僕の場合は、もう少し涼しくなってから――むしろ、寒さを感じるようになってから――です。 食欲は、夏の終わりに一番なくなります。 だからでしょうか。 この時期…

実証の営みの計画力

自然科学に信頼性をもたらしているのは、主には、 ――実験 や、 ――観察・観測 なのですが―― こうした実証の営みの重要性が、自然科学の諸領域で強調されるときに―― しばしば、その実証の営みの実行力ばかりに焦点が当てられるのですよね。 曰く、 ――とにかく…

「常識」や「前提」が「悪意」や「敵意」に変貌する

ある社会常識が無意識の前提となって、誰かの言動や生活様式を縛るときに―― その「常識」や「前提」は―― 少なくとも言動や生活様式を縛られる側の人たちにとっては―― 単なる、 ――悪意 ないし、 ――敵意 以外の何物でもないのですよね。 もちろん―― ただの「常…