自分のことというのは――
ふだんは全く意識しないし、理解もしていないのですが――
自分のことを誰かに語っているときというのは――
けっこう意識はするし、理解もするようになるものです。
逆にいうと――
自分のことは、誰かに語ろうとしない限りは、永遠にわからない――
つまり――
自分のことを知ろうと思ったら――
自分のことを誰かに伝えることです。
が――
そこで十分に気をつけなければならないことがあって――
それが、
――自己陶酔
です。
例えば――
自分のことを無意味に美化して伝えたり――
ですから――
自分のことを伝えるときは――
気取らず、飾らず、ありのまま――
そう徹することで初めて――
自分のことを強く意識し、深く理解できるのだと思います。