マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

小説の気楽な点の一つは

小説の気楽な点の一つは、 ――たいていの場合は、筆者の主張が展開されていない。 ということでしょう。 理由は簡単で―― 小説では、虚構であることが前提だからです。 仮に筆者の主張が展開されていたとしても、 ――だって、ウソかもしれないわけでしょう? で…

いかに狭いかということを

自分の知っている世界が、いかに狭いかということを―― いつでも十分に意識しておきたいと思っています。 自分の常識が他人の常識ではないということを―― 自分の基準が他人の基準ではないということを―― 自分の常識や基準が全く通用しない世界というのがあっ…

「ただ生きている」の閉塞感を拭いうる

小説を書いていて、(幸せだな) と思うのは、 ――ただ生きているだけではない自分。 を実感できるからです。「ただ生きている」とは、 ――日々の生活に追われて生きている。 ということです。 例えば―― いつもと同じ時間に寝て、いつもと同じ時間に起き、いつ…

議論を交わすということは

議論を交わすということは、何らかの合意点をみつけることですね。 相違点を互いになじりあうためではない―― ですから―― ケンカ腰で議論を吹っかけたら、その時点で、すでに議論ではなくなっています。 その態度には、合意点をみつけようという意思が感じら…

ネット・ニュースだけをみていると

ここ数年は、TVニュースをみなくなりました。 もっぱらネット・ニュースばかりです。 新聞はよんでいますが―― 日々のスケジュールの関係で、2~3日遅れによむことが多くなっています。 ネット・ニュースだけをみていると―― ときどき大きな事件に気づかないこ…

そこまで欲しいものではなかったけれど

以前に訪れたお店で欲しい商品をみつけていたので―― きょう、それを買いにいったのですよ。 そうしたら―― 売り棚ごとなくなっていました。 …… …… 正直にいえば―― そこまで欲しいものではなかったのです。 が―― もう買うことができそうにないと思った瞬間に、…

自分のために生きる

他人のためだけに生きることが自分のためになる人は、幸せです。 他人の幸せを大きくしたり、他人の不幸せを小さくしたりすることが、自分の幸せにつながるような人は、幸せです。 それは、天賦の才といっていいでしょう。 多くの人は、そういう才には恵まれ…

言葉を操る力の源泉

言葉というものは、暗黙のうちに、肯定的に用いられたり、否定的に用いられたり、そのどちらでもない――中立的に用いられたりします。 肯定的に用いられやすい言葉があれば―― 否定的に用いられやすい言葉もあります。 例えば、「創造性」という言葉は、たいて…

やせ我慢は人に強いるものではない

やせ我慢は人に強いるものではないと思うのですよ。 例えば―― 自分の死期を悟っている人が、死ぬ前にどうしてもやっておきたいと思うことがあって―― それを、たとえ不義理を働いてでも、やっておきたいというときに、 ――そんな不義理を働くあなたを私は軽蔑…

男の色気は実在しない

女の色気というのは、わかりやすいのですが―― 男の色気というのは、非常にわかりにくい―― 女の色気なら、男性はもちろん、女性にもなじみがあって―― すぐにそれとわかります。 が―― 男の色気となると、途端に難しい―― 生物学的には、ヒトは女性として生まれ…

SUCCESs

人の心に残る思いつきとは、 ―― Simple, unexpected, concrete, credible and emotional storys. であるそうですよ。 頭文字をとって、 ――SUCCESs です。 つまり、 ――単純で、予想外で、具体的で、信じられそうで、気持ちに訴えるような物語 ということです…

人は変わっていく

人は変わっていく――自分も周りも、家族や親族や友人や知人も―― でも、それに人は気づかないものです。 だから、悲喜こもごもの人間模様が生まれる―― それが人世の襞を彩っていきます。 たしかに、人は変わります。 どんどん変わっていく――自分も周りも、家族…

鏡の自分、写真の自分

俳優さんたちは、TVドラマの撮影などで、自分のお芝居をVTRでチェックするそうです。(自分の映像なんて、よく冷静にみられるなあ) と思うのですが―― きっと、それは、もはや「自分」ではなくなっているのですね。 分析や修正の対象になっている―― つまり、…

つねに「自分が普通――」

人は、つねに、 ――自分が普通―― なのですよね。 仮に、自分だけが黒で、残りの人たちが全て白であったとしても、 ――自分は普通――残りの人たちは、全て普通ではない。 などと思ってしまう―― おそらく、そう思うのは脳の働きの初期設定なのでしょう。 そんな初…

たしかに、言葉はつながるけれど……(笑

――何か自分の考えをまとめるときに、思いついた言葉を一つひとつメモに書き留めていけば、それら言葉が自然とつながっていき、いつしか、一つのストーリーにまとまっていく。 という話をきいたことがあったので―― きょう、それをちょっと試してみたのですよ…

良質の思考をもたらす対話

――良質の思考は対話によってもたらされる。 といわれます。 一人で黙々と考えるよりも、誰かと会話を交わしながら考えるほうが、独創的で効率のよい思考をもたらす、ということです。 思考というのは、結局は、自分の脳の働きを活性化させることでしょうから…

細川俊之さんのお芝居を

俳優さんは、最初に拝見した役柄が、どうしても忘れられません。 そのお芝居が個性的で印象的であったなら、なおさらです。「最初に拝見した役柄」というのは、その俳優さんがデビューされたときの役柄とか知名度を飛躍的に向上させた当たり役ということでは…

「10 のウソ」で塗り固められた伝奇小説のほうが

先週の土曜日の『道草日記』で―― ウソとホントとを混在させると、ホントのことが伝わりやすくなる―― と述べました。 例えば―― 10 のうち 9 までがウソでも、残りの 1 がホントなら、その「1 のホント」が鮮烈に伝わっていく―― ということです。 この際に、「…

首をひねっているほうが幸せだったような……(笑

きのうの『道草日記』をご覧になった方は―― もしかしたら、すごく気にかけておられるかもしれませんので―― 一応のご報告です。 あれから、僕のお腹(なか)は大丈夫でした(笑 少なくとも派手に壊したりはしませんでした。 とはいえ―― 真夜中を過ぎる頃には…

わりと頻繁にお腹を壊している

ここ数ヶ月の間―― わりと頻繁にお腹(なか)を壊しているのですよ。 今月は、まだ大丈夫なのですが―― そろそろ、また壊しそうなイヤな予感―― で―― きょう、家に帰って来て、シャワーを浴びながら、(どうして最近しょっちゅうお腹を壊すようになったんだろう…

明日できることは今日するな

――明日できることは今日するな。 といいますね。 分別のある大人は、そうしているのだそうです。 もちろん―― 本当のところはわかりませんよ。 ただ、そういう話を、ときどき耳にします。 ですから―― 試しにやってみました。「明日できることは今日しない」の…

行間を読む

文章の行間を読むことの難しさは―― ただ、 ――難しい。 と唸っているだけでは伝わりません。 例えば、中・高校生に行間を読むことの難しさを説こうと思ったら―― 実際に行間を読ませてみて、それが、いかに読み難いかを体験させるしかないのです。「行間を読む…

サービス業のセンス

サービス業のセンスは、 ――サービスの提供先がどのようなサービスを望んでいるかに敏感なれるかどうか。 にかかっているでしょう。 サービスを提供する技術は二の次です。 もちろん、サービスを提供する技術が高いに越したことはありませんよ。 少なくとも、…

ホントをウソで修飾する

ウソっぽいことをホントらしくいうのと―― ホントっぽいことをウソらしくいうのとでは―― 手法は全く異なりますが―― どちらも、 ――人を惹き付けうる。 という点では、有効でしょう。 ウソは、やはり魅力的なのです。 そもそも、ウソは伝わりやすい―― 人々が「…

なんでダックスフントが?

雪の降りしきる深夜―― 仕事から帰ってきて、自宅のアパートの玄関先を遠目にみたら―― ベージュ色の毛のフサフサしたものが横たわっています。(お~お~!?) 思わずのけぞってしまいました。(なんでダックスフントが?) 遠目には、たしかにダックスフント…

理念や理想に実利や欲求が

一般に―― 理念や理想だけで動いたりしないほうがいいようですね。 いわゆる建前だけを掲げて行動したりすると、 ――何か下心があるに違いない。 などと勘ぐられるのがオチです。 実際―― 多くの人たちが、理念や理想だけでは動きません。 理念や理想に実利や欲…

あまりにも特異的すぎて

世間で小耳に挟んだ話というのは―― その話が下世話で、刺激的であればあるほどに、面白く感じられるものですが―― そういう話は、たいていは、 ――やたらと特異的 なのですね。 ですから―― 例えば、『道草日記』の話題にすることはできません。「やたらと特異…

ネット・ニュースをよんでいて

ネット・ニュースをよんでいて、いつも思うのですが―― いくらネット・ニュースをたくさん読んでみても、その記事からよみとった内容を基に、何か創造的な思考を立ち上げるということが、ほとんどないのです。 その最大の理由は、ネット・ニュースの記事が、…

「頭が透明になっていく」という状態

よく、 ――頭が真っ白になった。 などといいます。 が―― 僕自身は、あまり「頭が真っ白」の状態を経験していません。「頭が真っ白」というのは―― 何か予想外のことが起こって、ビックリして、何も感じられない、何も考えられない―― そういう状態だと思ってい…

「何もすることがない」というのは

1日遅れで正月気分を味わっています。 きょうは朝から何も予定がなかったのですね。 幸せでした。 ――ああ、きょうは何もすることがない。 これが、人間に許される最高の贅沢だと思っております。 なぜならば――「何もすることがない」ということは、例えば、 …