マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

つねに「自分が普通――」

 人は、つねに、

 ――自分が普通――

 なのですよね。

 仮に、自分だけが黒で、残りの人たちが全て白であったとしても、

 ――自分は普通――残りの人たちは、全て普通ではない。

 などと思ってしまう――
 おそらく、そう思うのは脳の働きの初期設定なのでしょう。

 そんな初期設定がもうけられていることで守られる何かが――
 人の脳や心には、あるのでしょう。

 他の人たちと何らかの類似性でつながっていたい――
 そういう欲求を保ち続けることで、自我の孤独に耐えているのかもしれません。

「自我の孤独」とは、

 ――他人の心の内を自分が直に体験することはできない。自分の心の内を他人に直に体験させることはできない。

 という制約のことです。