マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

人類史と“絹の道”と

 ――絹の道

 には、

 ――草の道

 ――砂の道

 ――海の道

 の三種がある――

 と述べた。

 

 ――草の道

 は――

 ユーラシア大草原の遊牧民たちによって、紀元前 2,000 年頃までに開かれた。

 

 一般には、

 ――草原の道

 と呼ばれる。

 英語では、

 ――Steppe Route

 あるいは、

 ――Eurasian Steppe Route

 である。

 

 ――砂の道

 は――

 中国大陸の農耕民たちの国家――漢――によって、紀元前2世紀に開かれた。

 

 一般には、

 ――シルクロード

 あるいは、

 ――オアシスの道

 と呼ばれる。

 英語では、

 ――Silk Road

 である。

 

 ――海の道

 は――

 南シナ海・インド洋・地中海周辺の海洋商人たちによって、紀元2世紀頃までに開かれた。

 

 一般には、

 ――海のシルクロード

 と呼ばれる。

 英語では、

 ――Maritime Silk Road

 あるいは、

 ――Silk Road of the Sea

 である。

 

 人類が、

 ――狩猟・採集

 から、

 ――遊牧

 を経て、

 ――農耕・牧畜

 を興し――

 

 その、

 ――農耕・牧畜

 を元に、

 ――農業

 ――工業

 ――商業

 などの、

 ――産業

 を興した。

 

 こうした人類史の推移に、

 ――絹の道

 の展開は、ぴたりと符号をする。

 

 つまり――

 

 紀元前 2,000 年頃に、

 ――遊牧

 に携わっていた者たちが、

 ――草の道

 を開き――

 

 紀元前2世紀頃に、

 ――農耕・牧畜

 に携わっていた者たちが、

 ――砂の道

 を開き――

 

 紀元2世紀頃に、

 ――産業

 に携わっていた者たちが、

 ――海の道

 を開いた――

 

 といえる。

 

 『随に――』