マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

“大きな問題”を無視するストレス

ちょっと離れたところにある“大きな問題”を横目にみながら―― 目の前の“小さな問題”に取りくむのは―― 精神的に、かなりキツいものがあります。 とくに―― その“大きな問題”が甚大な損害をもたらしうる場合には―― 精神的なストレスが、じわじわと強まっていきま…

30代は頼りなく、70代は頼もしい、とは限らない

同じ巨大組織のトップでも―― 30代のトップと70代のトップとでは―― 受ける印象が全く違いますね。 30代は、30代というだけで、何となく頼りなく感じられ―― 70代は、70代というだけで、どことなく頼もしく感じられる―― が―― その30代のトップが、実は巨大組織…

戦後の後に戦前がある

この国で、 ――戦後 といえば―― ふつうは太平洋戦争(大東亜戦争)の後を指します。 同様に、 ――戦中 といえば、太平洋戦争の最中の4年間を指し、 ――戦前 といえば、太平洋戦争の前を指します。 つまり―― 戦前が戦中になって、戦中が戦後になる、ということ…

問題を抱え、悩み、苦しんでいる人に接し

問題を抱え、悩み、苦しんでいる人に接し、 ――何とかしてあげなきゃ。 とは思うけれども―― その問題の解決方法がわからず、そのまま何もしないで放っておく―― ということを―― 人は、ついやってしまいがちです。 …… …… もちろん―― その問題の解決方法を教えて…

平和を恃んで戦争を始める

――人は、戦争に厭(あ)いて平和を求め、平和を恃(たの)んで戦争を始める。 という考え方があります。 戦争は、しょせん人と人との殺し合いですから―― ふつうの感覚では、絶対に望まれえないことです。 よって―― 不幸にして、いったん戦争が始まってしまっ…

戦争は、始めたら終わらない

――戦争は、始めるのは簡単で、終わらせるのは難しい。 といわれます。 (そうだろうな) と思います。 …… …… ――本当にそうだろうか。 と訝られる方は―― 「戦争」を「喧嘩」に置き換えてみると、いくらかわかりやすいでしょう。 国家間で起こるのが戦争であり…

会社のトップ、国家のトップ

会社のトップは10年~30年は変わらないのがよく―― 国家のトップは3年~10年で変わるのがよい―― そう思っています。 その理由は2つあって―― 1つは―― 公的な権力の有無です。 国家のトップは、公的な権力を握り―― 会社のトップは、私的な権限は握るが、公的…

意味のある争い、意味のない争い

――もし願いごとが何か一つだけ叶えられるとしたら、何を叶えるか。 と訊かれ、 ――「人と人とが争わなくなるように……」という願いごとを叶える。 と答えたら、 ――それは「この世から人が一人もいなくなるように……」という意味か。 と訊かれ―― 驚いて、 ――いや…

幸せは、無からでも

――幸せは不等式では定量できない。 ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 その理由は、 ――幸せは、人の主観が作り出すことであり、その気になれば、無からでも作り出せる。 からです。 よって―― 強いて幸せを不等式で定量するならば、 幸せ ≧ …

幸せの不等式

幸せを、次の不等式で定量的に評価しよう、と―― お考えの方がいるそうです。 Happiness ≧ Events - Expectations 世界的に有名な某インターネット関連企業の幹部職員の方です。 なので―― 不等式は英語で表記されています。 日本語に訳せば、 幸せ ≧ 事象 -…

国家元首の言葉の重み

国家元首が軽々しく言葉を発していると―― (何だかな~) と思ってしまいます。 国家元首といっても、しょせんは一人の人間ですから―― ときには間違ったことをいったり、無意味なことをいったりするわけです。 ですから―― その言葉をきいた人は、 ――ああ。国…

不毛な争いを回避するための原理

誰だって、自分や自分の家族の生命および財産を守りたいのです。 一見、挑発的で煽情的な発言を繰り返し、非合理的で自暴自棄的な行動を繰り返している人も―― その言動の詳細を注意深く観察してみると――その人に、何らかの心の病気がある場合は別にして―― 単…

たとえ非正義や不誠意を感じても

歴史をみると、 ――平和は力によってのみ達成される。 という命題は―― 残念ながら―― 否定のしようがないでしょう。 この場合の「力」とは、 ――武力 です。 具体的には、軍隊の能力や武器の性能のことですね。 この「平和の達成には武力が必要」という考え方は…

国家の求心力

国家の求心力は、 ――政権 ――兵権 ――権威 の3つの“権”に分けて考えることができそうだ、と―― 僕は思っています。 「政権」とは、政治をつかさどる裁量のことで―― 広い意味で、行政権だけでなく、立法権や司法権を含めます。 「兵権」とは、軍事をつかさどる…

どんなに酷い組織であったとしても

決断は―― 結果に責任を負える者が――あるいは、責任を負おうとする者が――下すものです。 事案が個人のものであれば―― ここに乖離は生まれません。 決断を下した者が、否応なく、責任を負うことになる―― が―― 事案が組織のものであれば―― ここに重大な乖離が生…

危ない橋を渡るとき

危ない橋は―― 危ない橋とわかっていないから渡れるのであって―― 危ない橋とわかっていたら―― なかなか渡れないものです。 よって―― 危ない橋を渡るときには―― まず第一に、 ――その橋を渡らないで済む方法を考える。 というのが肝要です。 では―― どうしても…

好かれる人と嫌われる人と

同じような地位にいて―― 似たような境遇にいても―― なぜか他人から好かれる人と嫌われる人とがいます。 この違いは―― 何に由来するのか―― …… …… もちろん―― 由来を細かく挙げていけば、キリがないのですが―― あえて一言でいえば、 ――自分のことだけでなく、…

闘いを激化させる人の特徴

自分と向き合って闘っているとき―― 人は、 ――何を得るか。 を考えるのが大切です。 一方―― 他者と向き合って闘っているときには、 ――何を譲るか。 が大切です。 ここでいう「譲る」とは―― 相手に何かを得させることです。 つまり、「何を譲るか」という問題…

世の中が、どうもギスギスしている

世の中が、どうもギスギスしていませんか。 ここ10年くらいでしょうか。 少なくとも―― 僕は、そう感じています。 メディアなどで語られる世の中の様子などから―― あるいは、身近に見聞きする人間関係のエピソードなどから―― そう感じます。 …… …… 僕が感じる…

美談や醜聞を面白くするには

予測できる美談というのは―― いちばん面白くないのですね。 ――きっと、あんな感じの“いい話”なんだろう。 と思って聞いていて―― 実際に、その通りだったときは、 ――なんだ、面白くない。最後まで聞いて損をした。 と感じます。 では―― 何が面白いのかという…

「三顧の礼」には紛いものがある

いわゆる『三国志』で有名な「三顧の礼」は―― 古代中国・三国時代―― 後に蜀の皇帝となる劉備が、後に蜀の宰相となる諸葛亮を、三たび訪ねて臣下に迎えた―― とされる故事に由来しています。 史実として本当に3度も訪ねたかどうかは諸説があるようですが―― 実…

何か決断を下すときは

何か決断を下すときは―― 事実に基づいて論理的に考えることが、大切ですが―― 人は、つい油断をして―― 経験に基づいて感情的に考えることが、多くなります。 たいていは―― 心身ともに疲れているときです。 心身ともに疲れていれば―― 経験を事実と錯覚し―― 論…

同調圧力を嫌って同調圧力をかける

――同調圧力 という概念がありますね。 ――少数意見の持ち主が多数意見に合わせるように仕向ける力 くらいの意味です。 この同調圧力―― 人々の意見から多様性を奪うという点で―― 大変に困ったものなのですが―― それだけではなく―― この力を押し返そうとするあ…

努力は必ず報われる。ただし……

――努力は必ず報われる。 と―― 僕は思っています。 ――努力が報われないのは、努力が足りないからだ。 と考える向きがあるそうですが―― そうではなくて―― 僕は、 ――努力は、多少にかかわらず、必ず報われる。 と思っています。 ――努力が多ければ、多く報われて…

若い美男美女の芸能人たちが

若い美男美女の芸能人たちが―― テレビ番組などで華やかに振る舞い、もてはやされているのをみて―― (30年前も、同じだったな~) と思いつつ―― 同じテレビで放映される満開の桜の華やかさを思います。 そして―― …… …… (100年前に、テレビはなかったけれど、…

悪い命令に従った者も悪いのか

悪い命令を出した者は悪い―― この命題は―― たぶん、ほとんど異論はないであろうと思います。 では―― 悪い命令に従った者については―― どうでしょうか。 つまり、 ――悪い命令に従った者も悪い。 と断言できるでしょうか。 …… …… なかなか―― 断言はできないで…

雑念は本当に悪いのか

――雑念を抑えて、心を穏やかに保つことが大切だ。 という話を―― 最近、よく耳にするようになりましたが―― 雑念というのは―― そんなに躍起になって抑えなければならないほど、悪いものですかね。 悪いのは、雑念ではなくて―― 雑念に伴う不安であったり、焦燥…

名将は悪将をも使いこなす

知勇を兼ね備えた将を、 ――良将 と呼ぶ、と―― きのうの『道草日記』で述べましたが―― では、 ――悪将 とは―― どんな将のことでしょうか。 …… …… もちろん―― 知も勇も備えていない将を「悪将」といってもよいのかもしれませんが―― 僕は、そういう将は、どちら…

名将は良将にあらず

自ら才知を駆使して敵を翻弄する指導者を、 ――知将 といい―― 自ら勇猛かつ果敢に敵を駆逐する指導者を、 ――勇将 といい―― 「知将」であると同時に「勇将」でもある指導者を、 ――良将 といい―― それら「知将」「勇将」の枠を超えて―― 帷幕(いばく)に「知将…

顧客と収益との関係性

収益を上げるということと―― 顧客を喜ばせるということとの―― 両立は―― とても難しいのですね。 収益を上げることに専念すれば―― 顧客の気持ちはないがしろになり―― 顧客を喜ばせることに専念すれば―― 収益の安定性は失われやすくなります。 とはいいつつ―― …