何か決断を下すときは――
事実に基づいて論理的に考えることが、大切ですが――
人は、つい油断をして――
経験に基づいて感情的に考えることが、多くなります。
たいていは――
心身ともに疲れているときです。
心身ともに疲れていれば――
経験を事実と錯覚し――
論理を感情に置換します。
それだけ――
何が事実かを経験とは独立に見極めていくことにはエネルギーが要る――
あるいは――
感情を排して論理を的確に組み立てていくことにはエネルギーが要る――
ということです。
よって――
何か決断を下すことを仕事にしている人で――
着実に成果を出している人は――
いかに自分が決断を下していくかを吟味・熟慮する前に――
いかに自分の心身を休ませて疲れをとるかに腐心しています。
……
……
最近――
政治や経済の世界で――
幾つか重大な決断が下されましたね。
そんな報道を見聞きして――
以上のようなことを思いました。
……
……
前述の「何か決断を下すことを仕事にしている人」というのは――
主に、政治家や経営者のことです。