マル太の『道草日記』

ほぼ毎日更新――

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

大学に夢をみた

以下は与太話です。 …… …… もし10億円くらいが急に転がり込んできたら、 (映画を撮ろう) と思うでしょうが―― もし100億円くらいだったら、 (大学を作ろう) と思うでしょう。 映画を10本くらい撮ろうとは―― たぶん思わない―― …… …… それは、なぜかという…

大学の文化

――大学とは、議論を進め続けるところ、企画を立ち上げ続けるところ である、と―― きのうの『道草日記』で述べました。 きょうは―― 同じことをもう少し柔らかくいいましょう。 柔らかくいうと―― …… …… ――大学とは、「知りたい!」という思いと「知らせたい!…

大学とは何か

大学に通っていた頃―― しばしば、 ――大学とは何か。 ということを考えました。 なぜ―― そんなことを考えていたかというと―― 入学してから、ずっと―― ひたすら多肢選択式の問題ないし文章論術式の問題ばかり解かされていた――少なくとも、解かされているように…

議論参加式の数学の問題の解答例

問題 「三角形が半径1の円に内接するとき、面積の最大値を求めよ」の問題から学べうることで、実社会に活用できそうなことは何か、議論せよ。 という議論参加式の数学の問題を―― きのうの『道草日記』で示しました。 きょうは―― この問題の解答例を示しまし…

大学入試の数学にふさわしい議論参加式の問題

大学入試の数学で―― 従来型の問題―― 例えば、 問題 三角形が半径1の円に内接するとき、面積の最大値を求めよ。 のような問題―― が問うていることは、 1) 知識 2) 思考 3) 計算 である―― ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 …… …… こ…

大学入試の数学で従来型の問題が問うていること

大学入試で―― 僕のいう議論参加式や企画関与式の問題を扱うとしたら、 ――数学が最も難しい。 ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 例えば―― 現行の大学入試の数学で扱われている、 問題 三角形が半径1の円に内接するとき、面積の最大値を求…

数学で議論参加式・企画関与式は可能か

いわゆる大学入試で―― 僕のいう議論参加式ないし企画関与式の問題を扱うとしたら―― たぶん―― いちばん考えないといけない教科は―― 数学です。 …… …… 他の教科は―― 大丈夫でしょう。 とくに理科などは全く困らなさそうです。 自然科学の実験や観測の結果につ…

議論参加式・企画関与式を実践するならば

多肢選択式や空欄補充式、文章論述式の問題を使わないで試験を実施することは大変である―― ということを―― きのうの『道草日記』で―― あらためて述べました。 …… …… たしかに大変です。 多肢選択式や空欄補充式、文章論述式の代わりに―― 僕のいう議論参加式…

大学時代、試験に苦しんでた頃に、よく思ってたこと

試験の理想は―― 実施者だけでなく、受験者も評価を下すことである―― ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 …… …… このことを述べたときに―― 僕は思わず苦笑していました。 (大学時代、試験に苦しんでた頃に、よく思ってたことだ) と―― すぐ…

試験の理想――実施者だけでなく、受験者も評価を下す

入学試験や資格試験における、 ――議論参加式 や、 ――企画関与式 の問題について―― きのうまでの『道草日記』で述べてきました。 これら方式の問題のポイントは―― もちろん、 ――多肢選択式 や、 ――空欄補充式 や、 ――文章論術式 の問題では汲み取り難い能力の…

加点方式の再考――議論参加式・企画関与式について

入学試験や資格試験では、 ――議論参加式 や、 ――企画関与式 の問題が好ましい、ということを―― きのう・おとといの『道草日記』で述べています。 また―― これら2つの方式について―― 入学試験で取り入れるなら、 ――加点方式 がよく―― 資格試験で取り入れるな…

企画関与式の問題、そして――資格試験について

入学試験や資格試験について―― 僕が望ましいと思っている問題として、 ――議論参加式 や、 ――企画関与式 がある、ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 そして―― そのうちの“議論参加式”の問題について―― やや詳しく述べました。 きょうは―― “…

議論参加式の問題とは?

入学試験や資格試験では、 ――多肢選択式 は、もちろん、 ――空欄補充式 や、 ――文章論述式 でもない問題が望ましく―― それは、 ――議論参加式 ないし、 ――企画関与式 である―― ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 …… …… ここでいう「議論参加…

多肢選択式に代わる問題として何があるか

多肢選択式の問題の限界や弊害について―― きのう・おとといの『道草日記』で述べました。 では―― それに代わる問題として―― 何があるのか―― …… …… いわゆる空欄補充式の問題は、どうか―― 例えば、以下のような問題ですね。 問題 以下の文中の空欄に適切な言…

多肢選択式の問題を扱う資格

――多肢選択式の問題が入学試験や資格試験で好まれるのは、ごく自然なことである。 ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 その真意は、 ――いわゆる試験で“行”を伴う“知”を問うのは極めて困難であるため、「どうせなら、多肢選択式の問題で“知”…

多肢選択式の問題は、知行合一の思想から最も遠い

入学試験や資格試験などでは―― いわゆる、 ――多肢選択式(multiple-choice) の問題が好まれますが―― この形式の問題ほど、 ――知行合一 の思想から遠いところにある問題はない、といっても―― 過言ではないでしょう。 多肢選択式の問題とは―― 例えば―― 以下の…

“行”を伴わない“知”の典型

いわゆる知行合一の考え方を実践するには―― 美しいピラミッド型の知行合一に拘ることなく、実践できそうな“行”から、どんどん実践していくのがよい―― ということを―― きのうの『道草日記』で述べました。 …… …… この場合の、 ――実践できそうな“行”から、どん…

美しいピラミッド型に拘るな――知行合一

いわゆる知行同一の思想について、 ――ひとつの“知” は、 ――さまざまな“行” によって下支えされている―― ということを―― ここ数日の『道草日記』で繰り返し、述べてきました。 図にすると、 知 行 行 行 行 行 行 行 行 行 行 行 行 行 行 です。 …… …… この…

“知”を伴わない“行”は、どうなる?

――知行合一 の考え方の基本は、 ――“行”を伴わない“知”に意義はない。 というものです。 それを―― おとといの『道草日記』では―― 以下のように述べました。 “行”を伴う“知”、 知 行 行 行 行 行 行 行 行 行 行 行 行 行 行 と、“行”を伴わない“知”、 知 とを…

知ることと行うことと、どちらが重要?

“知”と“行”とは、 知 行 のような一対一の対応関係にあるのではなく、 知 行 行 行 行 行 行 行 行 行 行 行 行 行 行 のようなピラミッド型の一対多の対応関係にある―― ということ―― きのう、および3日前の『道草日記』で、述べました。 いいかえるならば…

知行同一をどう理解するか

――知ることと行うこととは原理的に分離不可能であり、知っていても行わないのであれば、知らないのと同じである。 という考え方――「知行合一」の考え方――について―― きのうの『道草日記』で述べました。 …… …… 僕は―― 実は、 ――知っていても行わないのであれ…

知ると行うとは分離不可

――知行合一(ちこうごういつ) という言葉があります。 ――知ることと行うこととは原理的に分離不可能であり、知っていても行わないのであれば、知らないのと同じである。 との思想を端的に表す言葉です。 中国・明代の思想家・王陽明が唱えました。 王陽明は…

知行(ちこう)は一対一の対応関係ではない

「文武理工」の4分割表、 知 制 人間 文 武 自然 理 工 について―― 連日、『道草日記』で思うところを述べています。 この4分割表をみていると―― 気づくことがあります。 それは―― ――文武 といい、 ――文理 といい、 ――理工 とはいうけれども―― なぜか、 ――…

「知る」の対極は「制す」か

――「人間」の対極は、本当に「自然」なのか。 と、 ――「知る」の対極は、本当に「制す」なのか。 との2つの問題意識を―― きのうの『道草日記』で示しました。 それぞれ、「文武理工」の4分割表、 知 制 人間 文 武 自然 理 工 の縦軸および横軸の意味と密…

武の要諦

――文武理工 の4分割表、 知 制 人間 文 武 自然 理 工 を―― きのうの『道草日記』で示しました。 つまり、 文 = 人間を知ること 武 = 人間を制すこと 理 = 自然を知ること 工 = 自然を制すこと という考え方です。 この4分割表は―― 縦軸が、 ――人間が…

実は「文武両道」では不十分

文 武 理 ? の4分割表を―― きのうの『道草日記』で示しました。 「?」に何が入るかで―― この4分割表の縦軸や横軸の意味が明らかとなり―― ひいては―― この4分割表の意味も明らかとなる、と―― …… …… 僕は―― 「?」には、 ――工 が入ると思っています。 「…

「文武」と「文理」と

いわゆる、 ――文 ――武 について―― “文”とは、 ――心を使って生きていく力 であり―― “武”とは、 ――体を使って生きていく力 である―― ということを―― きのうの『道草日記』では―― 主に歴史における「治世」や「乱世」の概念と絡めて述べましたが―― このことにつ…

現代日本の「文武両道」はお気楽

――文武両道 と―― 一口にいいますが―― “文”にも“武”にも通じるというのは―― 並大抵のことではありませんね。 きのうまでの『道草日記』では―― この、 ――文武両道 がキーワードの1つでした。 …… …… 現代日本でいうところの「文武両道」は、 ――勉強もスポーツ…

後鳥羽上皇のこと(20)

後鳥羽上皇のことについて―― きょうまでの20日間にわたって『道草日記』で語ってきました。 20回分です。 さすがに、 (長すぎた) と思っております(笑 なぜ―― こんなに長くなったのか―― …… …… 当初は、 (7~8回分かな) と思っていました。 が―― いっ…

後鳥羽上皇のこと(19)

後鳥羽上皇が『新古今和歌集』の編集に深く関わったことは―― きのうまでの『道草日記』で述べてきた通りです。 それだけ和歌に対し、並々ならぬ関心や熱意をもっていたわけです。 が―― たんに関心や熱意をもっていただけではなくて―― 後世―― 優れた歌人とし…